爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

”賀茂川耕助のブログ”で、ラリー・ロマノフ氏の「嘘の上に築かれた国ー米国はいかにして豊かになったか」を連載中

「賀茂川耕助のブログ」で、引退したビジネスマンで最近はアメリカと中国に関する本を出版されているという、ラリー・ロマノフという人の「嘘の上に築かれた国」という文章を連載しています。 kamogawakosuke.info アメリカが自由と夢の国などと言うのは、ま…

「一冊でわかる トルコ史」関眞興著

色々なところで日本と関わりはあるものの、その歴史についてはほとんど知られていないのがトルコでしょう。 この本では、その世界でも有数の古さを持つその歴史について、ごく初歩的なことを説明しています。 ただし、現在の「トルコ共和国」の範囲であるア…

COP26閉幕、「石炭廃止」を明記できなかったことで、議長が涙。

グラスゴー(”イギリスの”と言うと違和感を覚える人も居るようです。”スコットランドの”)で開かれていたCOP26は、最終合意案の取りまとめに苦労したようで、会期を延長してようやく合意に達し、閉幕したようです。 news.yahoo.co.jpその場で、議長を務めた…

非効率なエネルギー技術に文明の将来を託す危険性

現代文明は「エネルギー依存」であるのは明らかであり、それも過度に依存している状態です。 そのエネルギーのほとんどは化石燃料であったのですが、その使用を制限しようということになり、その代替をめぐるドタバタ劇が繰り広げられています。 しかし、高…

中国共産党「歴史決議」採択、習近平が長期政権樹立か、しかし何がやりたいのか。

中国共産党は第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)で「歴史決議」を採択しました。 www.bbc.com これは1945年の毛沢東、1981年の鄧小平時代に次ぐ3回目のもので、習近平の主席体制を確固たるものとしたものです。 主席在任を2期10年までとする規定はす…

「世界の天変地異」マッティン・ヘードベリ著

天変地異としか言いようのない現象が起こります(最近増えているかどうかは知りません) このところ、カメラやビデオを誰でも撮れるようになったためか、そういった映像・動画をよく目にしますが、それでも見たことのないような激しい現象というものはまだま…

東南アジア各国、「石炭火力発電削減」と言われても。

インドネシアなど東南アジア各国はCOPの議論で、仕方なくか「石炭火力発電の速やかな廃止」に賛同はするもののその見通しは厳しいようです。 news.yahoo.co.jp テレビのニュースの中で流されていましたが、石炭火力発電から脱しようにもインドネシアでは国内…

「世界SF作家会議」早川書房編集部編

新型コロナウイルス感染症が世界中に広がった2020年、このような世界はどうなっていくのか、SF作家ならもともとこういった状況を小説に書いているので何か良いアイディアでもあると思ったのか、フジテレビで作家を集めて会議をするという企画を立て、3回にわ…

韓国で「尿素水不足」が問題に。グローバル経済の広がりには驚く。

韓国で「尿素水」の中国からの輸入が止まってしまい、火力発電所の運転が止まりかねないという問題になっているということです。 news.yahoo.co.jp どういう意味なのか、パッと見ただけでは全く分かりませんでした。 尿素水というものがどういうもので、何に…

結婚はリスクなのか、リスクを下げるのか、リスク学者永井孝志さんのブログより。

リスク学者永井孝志さんが書いているブログで、興味深いことが書かれていました。 「結婚とリスク・幸福」ということです。 結婚がリスクなのか、幸福なのか、あまりそういったことは考えたこともないので、意外な気もします。 nagaitakashi.net結婚も含め、…

SDGsの経緯、ちょっとだけ分かった気がする

いろいろと詰め込み過ぎて変な形になってしまったような「SDGs」ですが、それがなぜこんな風になっているのか。 ちょっと調べてみました。 「SDGsの経緯」で検索すると、国連開発計画(UNDP)のページが出てきました。 www.jp.undp.org もう堂々と「SDGs…

「日本外食全史」阿古真理著

外食、すなわち家の中ではなく、外の店に行って食事をすること。 と言っても、特別な時に服装も上等なものに代えて出かけるようなものもあり、また普段の食事をそれで済ませるような安価なものもあり、様々です。 それでは、外食というものはいつ頃から始ま…

夢の話「単身赴任先を退職して家に戻る」

寝ている時に見た夢の内容を書くという、「夢の話」はまあそれほど他人様の興味をひくものではないでしょうから、自分の精神心理の履歴を書き留めるという思いでたまーに書いていますが、今回はそれほど時を置かずに書いてみます。 なにしろ非常にリアルであ…

八代市高島、我が家からの手ごろな散歩コース

八代市西部に高島と言う小高い丘があります。 かつては海の中の島であり、古墳時代からの遺跡もありますが、その後は干拓が進んだために今では水田の中の丘となっています。 我が家からは2㎞弱ほどの距離で、往復して上に登るのが適度な散歩コースとなります…

プロ野球クライマックスシリーズ(CS)とやらが行われていますが。日本シリーズの価値が激減。

このところプロ野球への興味もほとんどなくなり、テレビで見ることもないのですが、漏れ聞くところによるとセリーグの2・3位の試合で3位だった巨人が勝って進出したとか。 今年の巨人の成績はボロボロとも言ってよいもので、確か最終成績でも勝率5割に満たず…

新型コロナウイルスの飲み薬、パクスロビドの解説

ファイザー社が開発中の新型コロナウイルス感染症の治療薬、パクスロビドが中間解析結果で有効性ありということで、この後アメリカで緊急使用申請が行われるそうです。 この薬について、また忽那賢志さんが解説記事を書いています。 news.yahoo.co.jpすでにM…

SDGsのどこがおかしいか。

SDGsについては何度か取り上げていますが、よくお邪魔する雑草Zさんの「雑草の言葉」の中でもまた触れられていましたので、こちらでも別の観点から書いてみたいと思います。 zassou322006.blog.fc2.com 下の絵はよく見られますが、おなじみの絵ですね。17…

沖縄に大打撃の軽石が本州にも

小笠原諸島の海底火山の噴火で大量に排出された軽石が海流に乗って現在沖縄に押し寄せており、大きな影響を受けていますが、この後はさらに本州にまで打ち寄せる危険性があるということです。 www.nikkei.comこの日経のニュースに出ている図は実際の観測デー…

「ポスト資本主義」広井良典著

あとがきで著者が書いているように「ポスト資本主義という本書のタイトルから、(特に一定以上の上の世代の人の中には)”資本主義の打倒”という意味での”革命”的な内容の本と想像するかもしれないがそれは正しくない」そうです。 そうではなく、著者の専門で…

日本では原因不明ながら感染減少しているがヨーロッパでは再拡大。

新型コロナウイルス感染は日本では何が良かったのかも分からないまま感染者減少が続いています。 それが効いたのか「政府対応に満足」などと言う人も増え、選挙にも影響したのかもしれません。 しかし、ドイツやイギリスなどヨーロッパでは感染者の再拡大が…

COP26では石炭火力発電に批判集中、しかし批判している連中も本当にその資格があるのか。「自然エネルギー認証」の必要性がある。

イギリスで開催中のCOP26では、予想通り石炭火力発電に批判が集中、その廃止時期を明らかにしていないということで日本を集中攻撃しているようです。 私は何度も繰り返しているように、この先のエネルギー逼迫状況では石炭火力発電が最後の頼みの綱となると…

夢の話「会社から出張に出かける」

夢の舞台は20年以上前に勤務していた神奈川県の研究所のようです。 共同研究をやっている企業の研究所に研究連絡会議開催のために出張することになっています。 同僚数名と一緒なのですが、よく知っている場所なので先方で合流ということで、適当に出発する…

「日本財政『最後の選択』」伊藤隆敏著

日本の国債などの発行額は世界でも突出しており、財政の危機だということは言われ続けています。 しかし、その割には破綻の様子も見せないままのため、逆に「いくら国債が増えても大丈夫」などと言うことを言いだす連中も出てくる始末です。 そんな中、新型…

COP26の会場に集結する世界の若者たち、真剣に考えているのか、「環境問題を考える」の近藤邦明さんが疑問。

COP26が開催され、例によって茶番劇が繰り広げられています。 会場の外にはグレタさんばかりでなく世界中の若者たちが集結し、会議出席の各国首脳たちに向けて気炎を上げているようです。 もはやCOP出席者などに何を言っても仕方ないと考えての事か、「環境…

「ことばの『省略』とは何か」尹盛熙著

話し言葉などでは顕著ですが、文法に即した文章を話すことなどはかえって少なく、かなりの部分を「省略」して話すことが普通です。 しかし、どういった部分を「省略」して良いのかどうか、あまり意識はしていないようです。 こういった、「省略」について、…

厚労省が「エアロゾル感染」認めるって、何を今さら。

新型コロナウイルスの感染は専門家は「エアロゾル感染」すなわち、いわゆる「空気感染」であると繰り返し主張していたにもかかわらず、厚労省はかたくなに「飛沫感染」と「接触感染」だと言い張ってきました。 しかし、ようやく「エアロゾル感染」もあるとい…

「航空燃料も脱炭素」って言っても、そもそも飛行機っていうのは一番それが相応しくないのでは。

またまたエネルギーニュースネタですが。 全日空と日航がそろって「航空燃料の脱炭素化」を進めるというインタビューのニュースが流れていました。 代替航空燃料をSAFと言うそうですが、それへの転換を進めなければ国際的に運行もできなくなるとか。 www.san…

「健康食品の安全性」について畝山智香子さんが解説。

国立医薬品食品研究所の畝山智香子さんは、一般へ向けた情報発信も積極的に行なっており、色々と参考にさせていただいています。 今回は、「健康食品の安全性」について解説記事を書かれていました。 hfnet.nibiohn.go.jp 最初の部分の「食品が安全であると…

「レアメタルの地政学」ギョーム・ピトロン著

レアメタルという用語は日本独特のようで、非鉄金属の中で銅やアルミニウムといったベースメタル、および金銀の貴金属を除いたものを指しますが、これは英語ではマイナーメタルと呼び、英語でのレアメタルは日本でのレアアース、すなわち希土類元素を指すそ…

総選挙終了、内田樹さんの予測は大外れなので笑ってあげたいが。

総選挙終了、あまり見ていませんが、どうやら自民党は若干議席を減らしたものの十分に安定過半数維持という結果のようです。 まあ、私はそんなものと思っていましたが、内田樹さんはそのブログ「内田樹の研究室」で「自民党は過半数割れ、公明党と合わせて過…