爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

夢の話「単身赴任先を退職して家に戻る」

寝ている時に見た夢の内容を書くという、「夢の話」はまあそれほど他人様の興味をひくものではないでしょうから、自分の精神心理の履歴を書き留めるという思いでたまーに書いていますが、今回はそれほど時を置かずに書いてみます。

なにしろ非常にリアルでありなおかつこれまでの人生が折り重なって出てくるという壮大な夢だったものですから。

 

夢の中では私は実年齢に近い67歳。

これで定年で退職するということです。

勤めているのは九州の製造工場のようで、ボイラーや燃焼装置の運転管理です。

住んでいるのは会社近くなのですが、その場所は別のところで若い頃に長く住んでいた関東地方の都市のようでもあり、北国の町のようでもあります。

近くには生協の店舗のようなところもあり、ちょっと行くと大きなデパートもあります。

住んでいる建物は独身寮のようでもあり、アパートのようでもあります。

共用の食堂や風呂場もあるのですが、自分の部屋には冷蔵庫や家具もあります。

 

ここへは単身赴任できているということで、退職したら家に戻るつもりです。

3月一杯のはずなのですが、日付はずれこんで4月になってしまいました。

それでもようやく最後の日が来てしまいます。

 

何年か過ごした街ですので最後にあちこち見て回ります。

デパートにも行きますが改装工事中で足元が危ないところもあります。

いつも行っていた本屋にも行きますがかなり整理が進んでいて本棚も減らされています。

 

もう引越しなので食料品も整理し、その晩に酒を一杯飲みながらつまんで食べる物と、翌朝パンを一切れ食べて終わりにしようかと冷蔵庫の中をチェックします。

 

ここで大変なことに気づきます。

引越しの手配がまったくできていない。

衣類や本など、何も荷造りできていないし、そもそも引越し業者に連絡していない。

あわてて電話帳を見て日本通運を探しますが、電話帳も職業別のもので「運輸」の欄がどこにあるのか見つけられません。

困り果て、単身赴任前に勤めていた職場に電話をして相談しようとします。

しかし電話先で出た人からは帰ってきたらまだ勤めてもらうなどと言われ、もう退職してのんびり過ごすつもりだったのにとさらに焦ります。

なお、掛けている電話は昔懐かしい黒の有線電話です。ということはダイヤルも廻すタイプ。

 

そうこうしている間に、すぐそばの工場でトラブル発生の模様。

アパートの窓から見ると燃焼装置がストップしたようで作業者たちが大慌てで走っています。

なぜか冷静に「もう関係ないもんね」と考えている私。

場合によっては中に詰まってしまった燃焼カスなどを掻き出さなければならないかもしれません。

熱と煤で大変な作業なんですが、もうやる気はありません。

 

夢の中のその他の場面も、かつてどこかで見たようなディテールが細かく描かれています。

 

さて、恒例の夢と現実の差。

なんですが、この夢のすごいところが(と自分で言っておく)学校を卒業し就職してから退職までの30年以上の会社人生のあちこちの場面を網羅しているかのようなものなのです。

工場現場の場面は20代で担当していた職場。

住んでいる独身寮は同じ時期に住んでいたところ。

町の風景は30代・40代に住んでいた関東地方のもので、本屋はそこにあったYR堂。

デパートもその街のもので、現在は建て替えられているというのも夢と符合。

寮の近くにある生協の店舗もその当時の社宅のすぐそばにあったもの。

なお、50代で単身赴任していた北国の町のアパートのすぐそばには農協の店舗がありよく利用していましたが、店内はそちらに近い印象。

単身赴任から退職して家に戻るのは最後の職場の最後の光景と同様。ただし、会社からまた来てほしいとは言われませんでした。

3月中に戻るはずが手配ができず遅れたというのもその時の状況と同じです。

 

このような時空を駆け回るような夢を見て、目が覚めた時には精神的だけでなく肉体的にも疲れ切ってしまいました。

また寝るかとも思いましたが時計を見たら起きる時間でした。