このところプロ野球への興味もほとんどなくなり、テレビで見ることもないのですが、漏れ聞くところによるとセリーグの2・3位の試合で3位だった巨人が勝って進出したとか。
今年の巨人の成績はボロボロとも言ってよいもので、確か最終成績でも勝率5割に満たず負け越し（相撲なら降格）のはずです。
それが勝ち進み今度はリーグ優勝のヤクルトと対戦するのですが、それでもしも勝てば日本シリーズ進出となります。
これはちょっと、日本シリーズという本来ならばシーズンの終わりを飾る重要イベントの価値を非常に損なうものではないでしょうか。
どうやらアメリカの大リーグのポストシーズン戦を真似て始められたようですが、アメリカの場合は大リーグはアメリカンリーグ、ナショナルリーグのいずれも地区制が採用され、各チームとの試合数も異なるために単純に勝率だけで決めたのでは不公平になるからでは。
その点、日本のプロ野球はセパ交流戦はあるものの、リーグ内では各チームとの対戦数も完全に平等であり、勝率で一番のところが実質的に最高の成績を収めたとすることに何の問題もありません。
どうやら、優勝決定後の消化試合などが出現し、興行的に観客数が激減することが問題化したために、客を増やそうとして採用されたらしいのですが、それはそれとして、一番の問題点は「日本シリーズの価値が低下した」ことでしょう。
2位や3位のチームがうろちょろ勝ち進んで日本シリーズに出てきても、「今年のプロ野球日本一」を決めるなどとは言えないのでは。
特に、今年の巨人のようにペナントレース負け越しのチームがもしも日本シリーズに出るようなことになれば。
せめて、ヤクルトには頑張ってもらって、巨人など一蹴してもらうしかないようです。
