インドネシアなど東南アジア各国はCOPの議論で、仕方なくか「石炭火力発電の速やかな廃止」に賛同はするもののその見通しは厳しいようです。
テレビのニュースの中で流されていましたが、石炭火力発電から脱しようにもインドネシアでは国内産の石炭を使った火力発電というものが、重要なエネルギー資源であり、これを廃止などと言うことは当分の間は難しいようです。
仕方ないので、木材由来の燃料を石炭に混ぜて燃焼させることをスタートさせているものの、まだ全体の数%、それを徐々に上げることで言い訳にしようということでした。
タイでも状況は大差ないようですが、日本の協力として「木質原料のペレットの品質改善」を行いそれを燃料とした火力発電という案が出されているそうです。
そんなものが使い物になるかどうかも分かっていないというのが(分かっていてもポーズだけやっている?)お笑い草ですが、とにかく二酸化炭素排出を抑えるということだけに対策も絞られているために、このような変な現象が横行するのでしょう。
とにかく、東南アジア各国はこのような事に付き合うにも金が足りないということで先進国に対しより多額の資金援助を求める姿勢のようです。
確かに、少しでも電力を得なければどうしようもない状況で、身近なところで調達できる石炭を使う火力発電というものは、重要なものであるのは当然で、それを止められるということは各国にとって大問題でしょう。
出発点がおかしなものだと、下流の各所でとんでもない矛盾が噴出し続けます。
これからも色々なことで大きく振り回されることになりそうです。