八代市西部に高島と言う小高い丘があります。
かつては海の中の島であり、古墳時代からの遺跡もありますが、その後は干拓が進んだために今では水田の中の丘となっています。
我が家からは2㎞弱ほどの距離で、往復して上に登るのが適度な散歩コースとなります。
全景です。
その入り口にはいわれなどを書いたものが設置されています。
この上に登るには石段があります。
熊本地震ではこの石段付近もかなり崩れてしばらくは通行止めとなっていました。
白い部分はその後修復されたところです。
登っていくとお堂があり、これが高島観音ということでしょうか。
肥後三十三観音の第八番札所ということですが、人は誰も居ません。
その上の山頂付近には高島古墳群であるということを示す立札があります。
古代には海中の島とは言え陸地から来るのも楽だったのか、この山上に古墳を作ったのでしょう。
山上には市の上水道の配水設備が設けられています。
八代市は球磨川伏流水が豊富に流れている地域では上水道は必要なく、井戸を掘れば地下水が出てくるのですが、球磨川からある程度離れてしまうとそれが出なくなってしまうため、上水道が必要となります。
その配水のための施設です。この建物の中が上水タンクとなっているようです。
外側に見える階段は誰でも登れるようになっていて八代海や雲仙岳、天草などが見渡せる展望台となっています。
そこから見た風景です。
近いところに見えるのが大島、中ほどの山が宇土半島の三角付近、その向こうに見えるのが雲仙普賢岳です。
大島の左側に八代外港があり、少し前までは外国からのクルーズ船がよく来ていましたが、ここ2年ほどは絶えてしまいました。
ここまで来て家までかえって距離は3.8㎞、手ごろな散歩コースですが、途中がほとんど水田の中なので景色の変化があまり無いのは難点です。