爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

科学全般

「超能力ははたしてあるか」大槻義彦著

1970年代から80年代にかけて、超能力と言うものがブームとなり、外国人の由利某とやらが大きく取り上げられ、日本人でも清田某とかの少年(その後青年から中年、高年となった)が何度もテレビ出演をするなどしていました。 最近ではあまりそういった番…

「ゲノムが語る人類全史」アダム・ラザフォード著

DNA分析を用いる人類進化の解析は、分析技術の急速な進歩により日々新たな知見が得られるような状況となっています。 この本はイギリスの遺伝学者にしてサイエンスライターでもある著者が、2016年に出版したものですので、最新に近い内容が盛り込まれて…

グリーンランドの氷河の下に巨大クレーター発見 隕石衝突か

グリーンランドの氷河の下に直径31kmのクレーターが発見され、巨大隕石衝突の跡と見られるそうです。 www.hazardlab.jp 6500万年前の巨大隕石衝突は恐竜の絶滅を引き起こしたと言われていますが、そこまでの大きさではなく、直径1km程度のものと考えられ…

疑似科学とされたもの、ブルーベリー

「面白いサイトを見つけました」と紹介した、明治大学科学コミュニケーション研究所主催の「疑似科学とされるものの科学性評定」から、「ブルーベリー」についての評定を取り上げます。 ブルーベリーエキス | 疑似科学とされるものの科学性評定サイト 「ブル…

「DNAで語る 日本人起源論」篠田謙一著

DNA分析技術はすごい勢いで発展しており、一つの生物たとえば一人の人間の全遺伝子を解析することすら可能となっています。 遺伝子のDNAの分析が、人間のグループ化を可能としているということは、かなり以前から知られており、その方向での研究も多くの研究…

面白いサイト発見 「明治大学科学コミュニケーション研究所」の疑似科学評定サイト

他の方のブログからたどって、明治大学科学コミュニケーション研究所と言うところが公表している「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」というところを見つけました。 「見つけました」と言っても、急に出てきたわけではなくて、私の不勉強でこれまで知…

「〈わかる〉とは何か」長尾真著

本書まえがきにあるように、この本の題名だけ見ると、学校の教室で生徒が先生の言うことを理解することについて語る教育論や、社会や事象の仕組みを理解する方法を解説しているように一般には感じられるだろうが、この本では科学技術に関して「科学における…

「楽器の科学」橋本尚著

著者は音楽家ではなく電気工学が専門の科学者ですが、音楽愛好家として長く聞いてこられたようです。 オーケストラでは、弦楽器、管楽器、打楽器といった多くの種類の楽器が同時に音を発し、それが調和して一つの音楽として聴衆の心を掴みます。 しかし、そ…

プラスチックのゴミ対策が叫ばれる中で、バイオプラスチックも注目される

海洋などのプラスチック汚染のひどさが改めて注目され、その対策としてストローの使用禁止、レジ袋の削減など(どちらもセコい対策!)が言われていますが、そこで注目されるのが「バイオプラスチック」と呼ばれる、植物を原料とするプラスチックです。 http…

蓄電池について

私は蓄電池などにはまったくの素人ですが、これからの時代の電力やエネルギーにはこれが非常に大きな役割を果たすと思います。しかし、その影響の大きさの割には現状や将来に関して情報があまりにも少ないようです。 研究開発も鋭意進められていますと言うば…

「サツマイモの世界 世界のサツマイモ」山川理著

著者の山川さんは農林省の農業試験場にてサツマイモの品種改良などにあたり、多くの業績をあげた方です。 サツマイモはかつては「ホクホク」のものがほとんどであったと思いますが、現在では特に焼き芋には「ねっとり」とした食感のものが多くなっています。…

山梨県の保育所でヒスタミン食中毒発生

FOOCOM.NETの瀬古博子さんの記事で、山梨県の保育所でヒスタミン中毒が発生したというものです。 www.foocom.net ニュースの速報では、園児が集団でアレルギー症状と言うことだったので、瀬古さんは おそらくヒスタミン中毒と予想できたのですが、その後の続…

「3D地形図で歩く日本の活断層」柴山元彦著

内陸型の地震の多くは活断層付近で起きるということは知られてきましたが、そんな活断層というものが実際にどこにあって、どのようなものかということはまだそれほど一般に知られているものではないかもしれません。 活断層の分布というものを見れば、日本中…

「80年代SF傑作選 上」小川隆、山岸真編

私も高校生大学生であった1970年代にはよくSF小説を読んだのですが、それから就職、結婚と続いたので80年代にはあまりSF(というか、どういった本であっても)を読む機会が無くなりました。 だからというわけでもないのですが、こういったアンソロジー…

すごい話、「他人にアレルギーを起こさせる疾患」の紹介、NATROMの日記より

いろいろと医学関連で興味深い話を提示されている、内科医のNATROMさんの「NATROMの部屋」に、またまた面白い?話が紹介されていました。 d.hatena.ne.jpなんと、近くの人にアレルギー症状を起こさせるという病気があるということです。 「PATM(パトム, Peo…

「外来種のウソ・ホントを科学する」ケン・トムソン著

ユーモアとウイットに満ちた文章から、著述家かと思いましたが、著者のトムソン教授はイギリスのシェフィールド大学の生物学者ということです。 世界のあちこちで、外来種の生物が在来種を脅かし滅亡させているといったことが話題になります。 しかし、本当…

NATROMの日記より、「子宮がんで人は殆ど死なないのか」

不正確な医学情報や、エセ科学医療などと闘い続けている、内科医NATROMさんのブログに、「子宮がんで人は殆ど死なない」と主張している人を批判されている記事が書かれていました。 d.hatena.ne.jp 様々な病気の死亡率といったものは、数字の使い方次第で印…

「正しく理解する気候の科学」中島映至、田近英一著

地球温暖化ということをめぐっては、多くの論争がされていますが、公式にはIPCCの見解を日本政府も採用していることになっています。 この本は、東京大学のお二人が地球環境について古代の歴史からごく近い時代の変動まで、様々な面から解き明かしています。…

「スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?」デイヴィッド・エプスタイン著

国際大会で日本選手がなかなか勝てない競技が間違いなくあります。 そこで勝っているのは黒人ばかり、やっぱり遺伝があるんじゃないのと言うのがほぼ日本人の漠然とした思いだと思いますが、実はこのように「スポーツの優劣は人種による」なんていうことは、…

「ゲノム編集技術」政府の検討の結果、外来遺伝子がない場合は規制しないようだ。

「ゲノム編集」という、遺伝子を改変して性質を変えるという技術の進展が見込まれるなか、どの程度の規制が必要かということを検討していた政府の検討会で、外来の遺伝子の残存がない場合は規制対象外とするという結論を出しました。 www3.nhk.or.jpこれに対…

「大隕石衝突の現実 天体衝突からいかに地球を守るか」日本スペースガード協会著

2013年2月15日、ロシアに隕石が落下しましたが、各地で撮影された動画が公開され衝撃を受けた人も多かったでしょう。 また、6500万年前の恐竜の絶滅は、ユカタン半島付近に落下した直径約10kmの小惑星の衝突によるという学説がほぼ認められる…

日本人女性では肥満より栄養不足が問題 畝山さんの紹介より

畝山智香子さんの「食品安全ブログ」で紹介されていた、SCIENCEの論文で、日本人の若年女性の栄養不足が問題と指摘されています。 2018-08-03 - 食品安全情報blog 元の記事はScience 03 Aug 2018: Vol. 361, Issue 6401, pp. 440 Dennis Normileという方の論…

「原子力・核・放射線事故の世界史」西尾漠著

東日本大震災に伴う福島原発事故は非常に大きな影響を残し、いまだに多くの立入禁止地域が存在し、その収束の見通しも立たないほどのものです。 その他の事故といえば、スリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原発事故が挙げられますが、他にも多くの事故が…

今度の水害は温暖化のせい? TBS”サンデーモーニング”の報道に「環境問題を考える」の近藤邦明さんが激怒

広範囲に大規模な水害を起こした西日本豪雨について、日曜日のTBS系の朝の番組「サンデーモーニング」で地球温暖化の影響という決めつけが為されたということです。 「環境問題を考える」というサイトで以前から二酸化炭素温暖化説に対してその矛盾と不備を…

「生態学が語る東日本大震災」日本生態学会東北地区会編

様々な生物の分布などを研究する生態学は、地域の実態調査を繰り返し行い、その生物種や生態を研究していくのですが、この本を書いた「日本生態学会東北地区会」の皆さんは、その研究対象として、東北地方太平洋岸を扱ってきた人が多数居ました。 その研究対…

「グリーン資本主義」佐和隆光著

まあ題名だけ見れば、環境と資本主義の折衷案という感じのものかなというところでしょうか。大体そのようなものです。 著者の佐和さんは、京大名誉教授にして滋賀大学前学長、かなり偉い方のようです。 そんな人でも、社会の連中が環境保護の世界の大勢に背…

「はたらく数学 25の『仕事』でわかる数学の本当の使われ方」篠崎菜穂子著

「学校で習う数学なんて社会に出たら何の役にも立たない」と言い張る人が多数居るようです。 著者の篠崎さんは、大学では数学を専攻し卒業後は中高の数学講師をしばらく勤めたものの、その後フリーアナウンサーとなり、多くの人と知り合いました。 その中で…

「耳で考える 脳は名曲を欲する」養老孟司、久石譲著

音楽というものが、脳に対してどのように働きかけているのか、考えてみれば色々と面白い話がありそうです。 というわけで、養老さんが作曲家の久石譲さんと対談し、音楽と脳の関係についてあれこれと話題にしましたという本です。 目で見て耳で聞く楽しみ、…

「よくわかる 渋滞学」西成活裕著

「無駄学」「誤解学」といった本も書いておられる西成さんですが、その論議の進め方は極めて科学の原則に従ったものと見えます。 しばらく前に「誤解学」という本を読みましたが、その中で「渋滞学」に関する言及もありました。 sohujojo.hatenablog.com 渋…

「微笑みのたくらみ」マリアン・ラフランス著

笑顔を見せることで社会の緊張をほぐすことにつながります。 それを意識的に見せることも、無意識で見せることもあります。 赤ちゃんも笑いますが、それも無意識ではないかもしれません。 笑顔というものについて、様々な方向から科学的に解析しているのは、…