爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「内田樹の研究室」より「本の未来について」

韓国の朴先生という方からの質問に答えるシリーズが「内田樹の研究室」で続いていますが、その一つ「本の未来について」というものです。

blog.tatsuru.comこれはもちろん「紙の書籍」である「本」についてのことです。

 

内田さんは「本」は無くならないと見ています。

 

まず、本はランダム・アクセスとシーケンシャル・アクセスのどちらにも非常に優れている。

特にランダムは、一冊の本を手に取りパッと目的の場所を開けるという点で扱いやすいものです。

 

さらに「危機耐性が高い」

これは地震の被害を見ていればすぐに分かることでしょう。

内田さんが経験した阪神淡路大震災の場合でも本棚は崩れ去ったものの書籍はほとんど傷もつかなかった。

電子書籍は電気が通じなければどうしようもありませんが、紙の書籍は昼間であればそのまま読めます。

 

そして、最後に「誰でも作ることができる」

もちろん本格的な出版ということは素人にはできませんが、真似事ならできます。

電子書籍化をするということはそうはいきません。

 

手軽さと言う点では電子書籍は優れており、特に旅行時に本を持っていくことを思えばはるかに楽ですが(ただし充電器は忘れてはいけない)それ以上のものではないのかもしれません。

 

私も本にどっぷりと浸かった生活を続けています。

まあこれは変えようもありません。