COP28では各国が化石燃料からの脱却に合意したという報道がなされました。
しかし杉山大志さんによればこれは意図的な曲解であり全く合意などされていないようです。
真相は、「実際に合意されたのは「COP28が各国に化石燃料から移行する世界的な努力に寄与するように呼び掛けた」というだけだ。各国が約束したわけではない。しかも原子力推進や再エネ推進など、8項目もあるオプションの1つとしてこれが取り上げられたに過ぎない。
ということです。
(JBpressに杉山さんが書いていた記事です)
そしてやはり「グローバルサウスもロシアも先進国に従うつもりなどないことが明らかになった」と見ています。
今の脱炭素化という方向は明らかに経済の競争力を大幅に削ぐことであり、それを世界全体がやるならばまだしも、限られた範囲だけ、欧米日だけが行うのではそれらの国の経済が崩壊するだけです。
そしてアメリカの大統領選でバイデンが負ければ(トランプであろうとその他の候補者であろうと)、アメリカはパリ協定などは踏みにじることになり、化石燃料への回帰は進むと杉山さんは見ています。
これも間違いないことでしょう。
そうなれば日本もアメリカに追随することになるのか。
おそらくそうなるでしょう。
そうなった時、ヨーロッパはどう動くのか。
下手をするとヨーロッパ諸国だけが置いて行かれることにもなりかねないようです。