爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

FIT(電力固定価格買い取り制度)の買い取り価格が下がったからといって、家庭に蓄電システムを備えさせようとは、どれだけ設備屋に貢がせるの。

FITの金額はどんどんと下がり初期の4分の1程度になってしまっているそうです。

(それにしては電気使用者に対する請求額は増え続けていますが)

そのため、家庭での太陽光発電などでは収入が減ってしまって損になるので、蓄電池を入れて自宅で電力を消費しろといった話になってきているようです。

kaden.watch.impress.co.jpそこで家庭用に蓄電システムとやらをエコフローという会社が売り出し、それを試用してみたという記事です。

 

最小のシステムで143万円だとか。

トータルで最大出力6000W、バッテリーユニット1台分あたりの蓄電容量が6144Whということで、4人家庭の平均電力使用量が1日あたり13.1KWhとすると約11時間分に当たるそうです。

 

試用の概要としては電力会社からの電気を貯めておいて電力使用のピークに使うといった方法ということです。

 

しかしこれが太陽光発電システムと併用して家庭の電気使用を賄おうということを狙っているのは明らかでしょう。

そんなことができるのかどうか。

 

太陽光発電パネルの価格もかなり下がっているようですが、それでも大容量となればかなりの値段でしょう。

しかも太陽光発電は常時できるわけではありませんので、発電可能時にできるだけ多くの電気を貯めようとするとその発電容量も非常に大きくしなければなりません。

とても上記のような最小システムで足りるはずもありません。

 

そのような普通の家庭生活に必要なだけの電力を賄うだけでも巨額の費用がかかるということになります。

金が腐るほどあるような人ならどうぞご勝手にというところでしょうが、ちょっと金持ち程度ではとてもできないことのようです。

結局はほとんど実用にもならないもので、「環境に良いことやってます」という虚栄心を満足させるだけのもののようです。