爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

珍しく新聞で脱炭素化技術の批判、京都新聞が二酸化炭素地中貯留と水素を推進する法案を取り上げる。

新聞やテレビなどのメディアでは脱炭素化技術と言われるものを批判することがほとんど見られません。

中には相当胡散臭いものもあるのですが、なぜか口をつぐんでいるように見えます。

しかし、京都新聞では国会で法律制定に向かっている二酸化炭素地中貯留と水素化について批判されていました。

news.yahoo.co.jp二酸化炭素を地中に送り込むという地中貯留(CCS)を推進しようという法律が国会で審議され制定されようとしています。

しかし記事中にもあるようにこれはアメリカやカナダで20年以上も前から実証実験が繰り返されているものの、成功例の報告が全くないというものです。

あのIPCCですら、このCSSは「高コストで実現可能性も低い」と言っているそうですから、ほとんど見込みのない技術です。

そんなものを推進するというのは国の金を捨てるようなものです。

 

水素利用促進の法案も国会に出されているのですが、それについても京都新聞は批判を加えています。

高コストの水素と天然ガスなどの化石燃料の価格差を補助金で埋めるというものですが、これも現状の水素は化石燃料から作っていることが多いため、化石燃料よりコスト高になるのは当然なのにそれに補助金を出すというのは全く割の合わない話です。

 

何か脱炭素化に進んでいるというポーズだけ取りたいのでしょうが、こんな筋悪の方向に行ってはなりません。