JERA武豊火力発電所の火災はニュースで空からの映像が流れるなど注目を集めました。
その原因はどうやらバイオマス原料からの発火のようです。
news.yahoo.co.jp木質ペレットと呼ばれるバイオマス発電の燃料ですが、それから発火して火災が発生するという事態が頻発しています。
news.yahoo.co.jp木質ペレットというのは木材を細かくしてから成型したペレットですが、発電所ではそれを再度粉砕して燃焼させます。
その木質ペレットを貯蔵している場所で発火する例が多いようです。
これには2つの原因があり、一つは木質が発酵してガスを発してそれが爆発するガス爆発、もう一つは木質が微粉化して粉塵爆発を起こすことです。
発酵ガスの発生というものはかなりあり得るように感じます。
木質はCO2発生が相殺されるということでバイオマスを取り入れることでCO2発生量を抑えるという計算上の利点から人気が集まっています。
しかし鉱物化した石炭とちがいまだ生物ですので危険性はあるでしょう。
さらにその原料となる木材はいったい何なのかを考える必要があるでしょう。
貴重な植物資源である木材をただ燃やすだけの利用というのは非常にもったいないものです。
セルロース発酵でアルコール製造とか、木質プラスチックの製造とか、他に非常に貴重な利用法が考えられるのに、単に燃やすだけというのは森林資源の無駄遣いのように思えます。