爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

知らないことってまだまだ多いですね、「チタンの歴史」

いろいろなところで耳にする「チタン」ですが、その歴史はそれほど長いわけではなく、ごく最近と言える時間内のことだったようです。

gigazine.netGigazineというところで出ていた記事ですが、元はブライアン・ポッターという人が書いたものだそうです。

 

チタンといえば非常に耐食性が優れていることから、航空機やロケット、ミサイル、さらに建材やインプラントゴルフクラブなど多くの場面で使われていると感じます。

しかしその歴史はまだ新しいもののようです。

 

チタンが発見されたのは1790年ということですが、酸素と非常に強く結合してしまうという性質からその後長らくは単体として得ることも難しいものでした。

商業的に生産できるプロセスはようやく1930年代になってルクセンブルクの化学者クロールによって確立されました。

アメリカで生産が開始されたのは1944年以降だったそうです。

 

はじめは軍事部門の利用が主だったのですが、その後ウサギの足に埋め込まれたチタンが骨と融合していることが発見され、医学部門での利用が進みます。

歯科用インプラントや外科用素材としても使われるようになっています。

 

最初と比べればコストはかなり下がっていますが、まだまだアルミと比べれば10倍以上のコストがかかるため、用途は高収益が得られる対象に限られてしまっています。

製造法の改良が課題なのでしょう。

 

いやはや、まだまだ知らないことが多いようです。