大橋純子さんが亡くなりましたが、ちょうど私も大学時代にその歌声に魅せられて聴いていた時期がありました。
そのような思い出について、書いておきます。
中学高校の頃は英語のロックから始まりジャズを聴き始めるなど、日本語の歌はほとんど聴かない時期もありました。
しかし大学の頃にラジオでハイファイセットの「海を見ていた午後」を聞いて、これはと思いいろいろと探すようになりました。
その中で、大橋純子さんの歌声には圧倒的な力を感じました。
まず最初に買ったのは「ペイパームーン」のレコードかと思います。
1976年5月の発売ということですが、それほど遅れずに買ったものと思います。
私が大学3年の年です。
このレコードの中ではやはりアルバムタイトルにもなっているペイパームーンという曲が最高と感じました。
「ペイパームーンは裏町のパブ」酒を飲みだしたばかりの私にはまだまだ分からない話でした。
次がおそらく「RAINBOW」でしょうか。
1977年4月の発売ということですので、これもすぐに買ったはずです。
中でもやはり「シンプル・ラブ」
「私の腕が居心地良いのならそっと包んであげる」という歌詞は、女性とつきあった経験もなかった当時には想像するしかない世界を見せてくれました。
次が「CRYSTAL CITY」
1977年11月発売です。
これもおそらくすぐに買いました。
このアルバムのメイン曲はやはりシングルで発売されているタイトルも同じ「クリスタル・シティー」でしょうが、私が囚われてしまった曲は「男と女のいる舗道」でした。
毎朝同じ舗道で出会う人に声がかけられないというシーンを描写したものですが、ちょうどそのころ通学途上の電車の中でよく見かける女性がいたので歌詞の内容が身近に感じられたものでした。
その次のアルバム「シャローム」と「FLUSH」はちょうど就職し家を離れたためステレオを持って行けず、ラジカセで音楽を聴くようになったためにカセットで購入しました。
シャロームの中では「サンバデカランコ」、FLUSHでは「サファリナイト」が印象に強い曲ですが、少し一般向けではないものと感じました。
その後はレコードやカセットを買うということもなくなりましたが、今はネットで聞くことはできるようになり、有名どころは耳は通しました。
しかしやはり金を出して買ったものを何度も聴いていたころのような感激は得られないかもしれません。
まあ、自分も最も感受性が強い頃でしたのでそれも勘定に入れなければいけませんが。