爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

学食の思い出

いつも楽しく読ませていただいている「ワット」さんのブログ「しいたげられたしいたけ」の中で、「久しぶりに学食に行った」という記事がありました。

www.watto.nagoya

人のブログのお題をいただいて自分の思い出を書くという得意技で、私も「学食」についての思い出を書いてみたいと思います。

 

学食、といえばたいていは大学の学生食堂でしょうか。

私の行っていた高校ではうどんなどの軽食を出す食堂がありましたが、一度も利用したことはありませんでした。

 

大学に進学するとほとんど学食で食事することとなりました。

教養課程の頃はなにしろかなりのマンモス大学だったので学食も広いことは広いものの、さほど特色のあるメニューなどもなく、定食や麺類などだったと思いますがほとんど記憶にもありません。

 

専門課程になってからは学部だけの小ぢんまりした学食となったのですが、そこではなかなか凝った(というほどでもないけれど)料理も出てきました。

たしかシメサバというものを初めて食べたのもそこですし、レンコンやシイタケのはさみ揚げというメニューもそうでした。

うちの母親は結婚までは長野の田舎暮らし、結婚後には料理教室で習うなど努力はしたものの、それほど料理のレパートリーが多いわけではなく、特に魚料理はほどんど知らなかったのでしょう。

子供のころの家庭の食卓といえば野菜料理が中心だったような覚えがありました。

もちろん学校から外に出れば多くの料理店がありましたが、学生の分際でそうそう出入りできるはずもなく、そんな中で少しだけ料理の文化を感じさせてくれたのが学部の学食だったのでしょう。

 

大学卒業以降は学食というものにはそれほど縁があるわけもなかったのですが、会社の研究所所属の時には研究連絡等で大学を訪問することもあり、昼時にかかると学食を利用させてもらうこともありました。

まだ当時はそれほど特色のある学食というものもなかったようです。

 

それで終わりかと思っていたら、会社勤めの最後になって石川県に出向となり、オフィスが石川県立大学のすぐ隣。

周辺は水田ばかりで飲食店は一つもなく、毎日の昼食は県立大の学食頼りとなりました。

そこで印象的だったのが「治部煮」でした。

もちろん本格的には鴨肉なんでしょうが、鶏肉で作ったものでしたが味付けはなかなかのものでした。

また米飯も白米と五穀米を選べるようになっていて、私はいつも五穀米を頼んでいました。

食堂のおばちゃんたちにも覚えられて、「今日も五穀米ね」と言われたものです。

 

退職した今ではそのような学食などは縁が無くなりましたが懐かしい思い出です。