爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

熊本市ぶらぶらの思い出、もう40年も経つのか。

熊本に新たな商業施設開業ということで、そのニュースを引用しましたが、そのことでかつて若い頃に田舎暮らしの無聊を癒しに熊本市に出ていたころのことも思い出してしまいました。

その記憶を書き留めておきます。

 

約40年前、東京の大学を卒業して会社に入ったらまさかの僻地勤務。

熊本でも県南の田舎町に赴任しました。

そのすぐ前まで東京都心をうろうろとしていたのに、あっという間に環境が変わり、初めての親元を離れての一人暮らしということもあり寂しさを感じたものです。

 

そんな中、熊本市まで出ていけばほんの少しですが都会の雰囲気もあるということに気づき、たまの休日に向かうことがありました。

 

会社の寮のすぐそばには当地のバス会社の営業所があり、そこから駅までは頻繁にバスが出ていましたので、それに乗って駅に向かいそこから熊本までは電車でした。

今では35分くらいで熊本到着ですが、当時はもう少し時間がかかったように思います。

 

熊本駅も今では新幹線も止まり、駅内に商業施設もでき、すぐ前にはアミュプラザも営業していますが、当時は駅ビルも小さなものがあるだけ、道路を隔てた反対側にはバス営業所が昔のままの状況で立っていました。

そこから町の中心街まではバスでも行けたのですが、市電が好きだったのでたいていは市電に乗っていきました。

 

辛島町で降りると新市街や熊本センタープラザ岩田屋伊勢丹デパートに近く、通町筋なら鶴屋デパートや上通、下通に近いということで、その近辺で降車、商店街をぶらぶらといったところでした。

 

熊本市でデパートといえば昔は鶴屋の他に大洋デパートがあったそうですが、あの有名な火事で大洋はなくなり、その後岩田屋伊勢丹が出店しました。

私の行った頃にはもう大洋は跡形もなく、岩田屋伊勢丹と鶴屋の時代でした。

鶴屋の方が老舗でしたが、どうも建物が狭い感じがしてあまり行くことは無く、岩田屋伊勢丹の方へ行くことが多かったようです。

 

本屋を巡るというのも楽しみで、上通に長崎書店、下通に紀伊国屋書店があり普段はほとんどマンガと学習参考書しかない八代の本屋に飽き足らなかったためか本の匂いにうっとりとしたものです。

 

そしてそのあたりのレストランで昼食というのも楽しみでした。

もう今行ってみても残っていない店ばかりのようで、どこがどこかも記憶が定かではありませんが、たまの贅沢でリフレッシュしたものです。

 

その後、岩田屋伊勢丹伊勢丹が撤退し岩田屋に、そして岩田屋もなくなり県民百貨店に、さらに取り壊されてセンタープラザとの跡地にサクラマチクマモトとなってしまいました。

休日には多くの人が歩いていた下通、上通もかなり人出は少なくなってしまったようです。

今度の新商業施設開業で少しは戻れば良いのですが。