爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

合唱団の大先輩、Tさんの葬儀で歌う。

私が参加しているアマチュアの合唱団は創立から40年以上経っているのですが、その最初から活躍してこられ、会長も務めたTさんがお亡くなりになり、その葬儀で我等も歌を歌ってきました。

享年94歳ということですが、10年ほど前までは演奏会にも出演されていました。

その後はさすがに自ら歌うことはかなわなかったようですが、必ず聴きにこられ、ご祝儀を頂いたものです。

 

葬儀での歌も故人のご希望ということでご遺族からお話を受け、2曲歌いました。

「雨」(八木重吉作詞、多田武彦作曲)と「遥かな友に」(磯部俶作詞作曲)という曲で、どちらも静かな名曲かと思います。

 

今はカラオケは誰でも歌う時代になりましたが、昔は流行した時代もあった合唱というものはあまり参加する人もいなくなりました。

その中でも我らの合唱団は珍しく男性のみの男声合唱団、熊本県内にも他に数団あるのみという希少価値になっています。

一度聴いてもらえればその魅力も感じて頂けると思うのですが、なかなか難しいようです。

 

Tさんに限らず、元団員の先輩方が次々と亡くなっていきます。

寂しいことではありますが、ご冥福をお祈りいたします。

 

なお、Tさんは敬虔なキリスト教徒ということで、葬儀も教会でキリスト教式で行われました。

初めての経験でしたが、牧師さんの式辞はTさんの生い立ちから戦時下でのキリスト教徒の在り方、さらに教会での活躍まで30分以上にわたり原稿を全く見ずに素晴らしい語り口でした。

ちょっと長いとは思いましたが。

小さな教会でしたが、ご親族の他にも信者の方々が数多く詰めかけられ、熱心に講話に耳を傾けておられました。

普段見かける人々とは少し違った人たちの姿を見ることができました。