爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

火砕流の危険性、鎌田さんが書いていました。

火山噴火で特に危険なのが火砕流であり、それに襲われればほぼ逃げることは不可能なのですがあまり認識されていないようです。

現代ビジネスというところでこの記事が出ており、どなたの文章かと思ったら鎌田浩毅さんでした。

news.yahoo.co.jp

危険性が高まっていると言われる富士山噴火ですが、これまではその被害予測も火山灰によるものばかり、ようやく最近になって溶岩も出てきたとはいえ、様々な現象を網羅しているとはとても言えない状況です。

 

そんな中で特に危険性が高いと思われる火砕流についての文章であり、珍しいと思ったら鎌田さんでした。

 

火砕流といえば雲仙普賢岳の噴火の際に起きて火山学者も含めて犠牲者が出たということは知られていると思いますが、その危険性は周知されているとは言えないようです。

 

原因としてはいろいろあるようで、溶岩ドームが崩落(雲仙普賢岳のものはこのタイプ)、噴煙柱が崩壊、マグマが急斜面で崩壊といったものがあります。

富士山では最初の2例は考えられず、マグマ崩壊があり得るということです。

 

大規模なカルデラ噴火ではその地下にあったマグマがそのまま火砕流となり周囲を埋め尽くすこともあり、その被害は甚大になりますが、この形跡も日本列島には数多く残っています。

 

富士山噴火でこのような火砕流が起きるのかどうか、予測はできませんがその可能性は考えておく必要があるのでしょう。