爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

絶望自爆型犯罪多発、防ぐ手立てはあるのか。

またも政治家へのテロ行為(こういう言い方は不適切かもしれませんが、まあそう言うしかないでしょう)が起きました。

現代社会での一番の権力者を襲うという、社会不安を否応なく高める行為には何の正当性もなく非難せざるを得ません。

(今回の犯人はまだその犯行の動機を何も語っていないため本当のところは分かりませんが、あくまでも印象論のみですので、全然間違っているかもしれませんが現在の推測のみです)

 

安倍元首相の事件の記憶もまだ鮮明な中で、岸田首相の動向はメディアも注目し取材班が多数いたために現場の映像も撮られており、犯行の瞬間の映像も見ることができ衝撃的です。

政治家は与野党問わず事件について非難声明を発しており、その主な論旨は「選挙への暴力は許さない」といったものでしょうか。

 

しかしどうもそれには違和感を感じます。

 

昔の政治テロでは右翼・左翼を問わず政治的な主義主張を暴力によって押し通そうというもので、それには上記のような与野党政治家の非難声明は妥当なものです。

しかし、あの安倍元首相殺害の犯人の動機はほとんど政治的なものではなく、宗教団体により家庭崩壊、自らも経済的に困窮したことに対する恨みでした。

今回の犯人もまだ正式に動機を語っていませんが、どうも政治的な背景があるようには感じれらません。(違っているかもしれません)

 

それよりも臭ってくるのが「絶望から自暴自棄」という雰囲気です。

 

今多くの不条理犯罪とも言えるものが起きており、「絶望して」とか「相手は誰でも良かった」とか、「死のうと思ったが誰かを巻き添えにしたかった」等々、絶望の果てに自暴自棄という犯罪が目立ちます。(増えているかどうかは知りません、報道上の印象です)

格差拡大により先の希望が見えなくなった人々が増加しているうえに、コロナ禍により業種によっては大不況となったことなどから、自殺者が増加していますが、中には自殺するだけでは収まらずに何か最後に主張したいという人もいるのではないかと思います。

 

このような犯罪にどう対処するのか。

首相にはそれを真に考えてほしいものですが、彼には無理でしょう。

せいぜい警備を固めた中で遊説を続けるしかないのでしょう。