爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

電力不足が表面化するとどうなるのか。

北日本で豪雨が続くために忘れかけてしまったような電力不足ですが、先日の全国的な猛暑の時には逼迫と言われていました。 そして本当の危機は真冬であるとも言われており、予断を許さない状況でしょう。 電力不足は日本ばかりではなく中国もかなりひどい状…

「日本SF誕生」豊田有恒著

SF、かつての空想科学小説という分野は、戦前からもいくつかその傾向のある作品は発表されていたものの、本格的に出版がされるようになったのは1960年代からでした。 その時代から活躍し多くの仲間と共にこの日本SFというものを作り上げてきたのが、本書著者…

夢の話「大学の研究室で教授から指導を受ける」

大学を卒業して就職したのが44年前、大学の研究室にいたのはその前年ですからもう45年前のことになります。 ただし、指導を受ける教授は確かにその頃の先生ですが、場所や状況はその後の会社の研究所のようです。 研究の方向性で迷っていた私に、教授はコン…

とても嬉しいコメントを頂きました。

いつもコメントを頂いているkame710さんからとても身に余るようなお褒めの言葉を頂きました。 私が読んだ本の書評を書いたブログを掲載してからもう10年近くが経ちますが、これ以上のお褒めのお言葉というのは無いかもしれません。 本を読んだ時の感想はその…

8月15日に思う

このところ8月15日になると一応戦争というものに対する意識などについて書いていますので今年もやってみましょう。 8月15日を何と呼ぶか。 実はこの日に連合国側に敗戦を伝えたとか、降伏文書に調印したということはなく、あくまでも国民向けに天皇の玉音放…

「絶滅の地球誌」澤野雅樹著

現代は第6の大絶滅時代だと言われています。 この本でも第1部は古生物学的な「絶滅」をも対象としています。 しかし、第2部、第3部では核兵器についてや資本主義の暴走まで視野に入れるという、非常に広い範囲を論じるものとなっています。 著者の澤野さんは…

甲子園の高校野球、一応試合は続いてはいますが。

夏の高校野球甲子園大会は一見試合は滞りなく行われているようですが、コロナウイルス感染の影響が大きく出ているようです。 bunshun.jp 前の大会のようにコロナ感染者が出たらそのチームは出場辞退ということはせず、交代の選手を出せば出場できるようにし…

新型コロナウイルス感染について疑問。

三年ぶりに行動制限のない盆休みということで、各地で帰省客や観光客が溢れ以前のような活況が徐々によみがえっているように見えます。 一方では新型コロナウイルス新規感染者数がこれまでとは比較できないほどの多数になり、医療機関が逼迫しているとして感…

「熊本文学・歴史マップ」「水前寺・江津湖周辺文学碑ガイドマップ」貰っちゃいました。

いつもの市立図書館に本を借りに行ったら玄関の脇に「ご自由にお持ちください。」と書いて、表題の2種のパンフレットが置いてあったので貰ってきました。 どちらも熊本市水前寺にある「くまもと文学・歴史館」が作成したもので、県内の図書館などに配布した…

フッ素加工のフライパンは大丈夫なのか。松永和紀さんの記事より。

「おいしい、健康」サイトの中の「読む、えいよう」で毎月1回科学ジャーナリストの松永和紀さんが分かりやすい解説を書いています。 今回は「フッ素加工のフライパンの安全性」について。 oishi-kenko.com 「フッ素は危険」といった情報が飛び交っているため…

悲惨な水の事故相次ぐ。特に川での水遊びは非常に危険です。

夏の酷暑の時には特に目立ちますが、海や川での水難事故というものが相次ぎます。 昨日、熊本県中部の緑川で子どもが死亡という事故の報道がありました。 kumanichi.com 帰省中ということですから、親の実家にでも遊びに来てのことでしょうか。 地元育ちの子…

現在の世界的なインフレは各国の国債大放出のせいか。野口悠紀雄さんの解説より。

経済学者野口悠紀雄さんは多くの記事を書いていますが、これはどうもと思わせるものもあるものの、さすがと感じさせるものが多いようです。 今回ダイアモンドオンラインに書かれていたのが、世界的なインフレはMMT理論の破綻だというものです。 diamond.jp M…

「何もしなかった岸田内閣」のツケがこれから出て来るそうで。

「何もしないのに高支持率」の岸田内閣ですが、奇襲攻撃のような内閣改造を行い、これからの難局に当たるのでしょう。 news.yahoo.co.jp 清水克彦さんと言う方が現代ビジネスに書いていたものです。 色々とやろうとし過ぎて失敗した菅内閣に比べ、何もやらな…

「レイシズム」ルース・ベネディクト著

あの「菊と刀」という日本人論で有名なルース・ベネディクトがその少し前に書いたというのがこの「レイシズム」という本です。 これまでにもこの本は何度か日本語訳が出されていますが、この本は新たに阿部大樹さんという方が新訳をされ2020年に出版されまし…

いよいよ身近に迫ってきた新型コロナウイルス感染

新型コロナウイルス感染第7波も東京ではピークに達したかのようですが、地方での感染拡大は止まりません。 熊本では昨日も新規感染者の最大値が更新されたとか。 熊本県内では圧倒的に熊本市内での感染者が多く、その他の市町村では少ない状態が続いていた…

「イワシとニシンの江戸時代」武井弘一編

イワシとニシンは今ではかなり貴重な海産物として食べられていますが、江戸時代には食べるよりはるかに重要な役割がありました。 それは農業用の肥料として使われたというものです。 それ以前には田畑の肥料には周辺の森林や草地から採取した木の葉や草に人…

ペロシ訪台による騒動について、まったく異なる見方。どっちが正しいかはその内分かるか。

ペロシ訪台によって引き起こされた騒動はまだ継続中ですが、それについては訪台自体を目論んだのがバイデン自身であるとし、その好戦性を批判する賀茂川耕助さんの見方なども紹介しました。 sohujojo.hatenablog.com しかしそれとはまったく違った見方をする…

「ジャズ・スタンダード100」青木啓・海野弘著

ジャズには「スタンダード・ナンバー」という曲があります。 クラシックなどではあまり聞かないかもしれませんが、ジャズの場合は主旋律やコード進行などをそのまま取り入れて自分の曲を作っていくということが頻繁にみられるため、スタンダードと言われる曲…

蓄電池需要増でニッケルの争奪戦

いつもトンデモ情報で楽しませてもらえるNHKのおはようニッポンですが、今回はまともな内容でした。 ネット配信には出ていないようですので内容の概要を覚えている限りで。 蓄電池需要が急増していますが、その原材料の一つのニッケルの争奪戦が激しくなって…

浪人時代の思い出

テレビを見ていたら「浪人です」という女性が出てきて、最近珍しいなと思いました。 それで思い出した自分の浪人時代。 なかなか辛いことも多かったのですが、翌年の受験で志望校に受かったので、終わりよければ総て良しの通り、記憶も良いことのように色が…

韓国大統領はペロシに面会せず。岸田との大差。

孫崎享さんのツイッターより。 先行き不安の韓国大統領ですが、こういうところは岸田よりはるかにまともなようです。 韓国野党政治家の話として書かれている通り、岸田に対しては中国から猛反発が来ています。

「危機の世界史」ダン・カーリン著

現在も人類全体に関わるような様々な危機に見舞われていますが、これまでの歴史の中でも一つの文明が壊滅するような危機がいくつもやってきました。 そのような危機の歴史を知っておけば、これからのそれに対処できるのかどうか。 文明が滅んだという歴史は…

中国を非難するのも当然だが、アメリカに意見する方が良いのでは。

ペロシが台湾を訪問したことで中国が様々な対抗処置を行い、軍事演習でミサイルが日本EEZに落下したと大騒ぎです。 しかし日本側の抗議にも中国はさらに態度を硬化させる一方です。 その間、やってきたペロシと岸田総理は面会、ペロシに慎重な行動を求める意…

「今夜もひとり居酒屋」池内紀著

居酒屋といっても最近では全国チェーンの大きな店が多いのですが、この本でいう「居酒屋」とは昔ながらの夜の繁華街の少し外れたところにある、小さな店で大将とせいぜい女将さんか手伝いの女性がやっているような、そういった店を指します。 そういった居酒…

防衛費大幅増となるか。国債で軍備を整えた国は必ず戦争に進む。

来年度予算で防衛費は金額での申請ではなく別枠を設けるようです。 jp.reuters.com ウクライナ侵攻以来、軍事費(もはや”防衛費”などとは言えません)を増やして備えなければ今すぐにもならず者国家の侵攻を受けるかのような言い方をする人が増えています。 …

「座右の寓話」戸田智弘著

寓話といえばイソップや荘子、インドの仏教関連のものなど多数ありますが、いずれも人物や動物を登場させてその中に様々な教訓などを入れ、聞く人に分かりやすく伝えようとしたものです。 この本はそのような古今東西の寓話を集め、さらに解説を加えており、…

西九州新幹線開業まで2か月を切ったが、どうなることか。

西九州新幹線の一部開業の9月23日まであとわずかとなりました。 mainichi.jp 開業部分はわずか66㎞、「日本一短い新幹線」となるわけですが、前途多難ではあるようです。 九州新幹線新鳥栖から分岐して長崎までのルートですが、完成するのはその先端の部分、…

「食文化の中の日本と朝鮮」鄭大聲著

古代から現代まで日本列島と朝鮮半島とは頻繁な行き来で多くの人々が交流し、様々な事物がやってきました。 それが言葉の中にも残っており、現在の術語に朝鮮半島の言葉の痕跡が見られることも多いようです。 著者の鄭大聲さんは韓国料理研究家として知られ…

高校野球甲子園大会大波乱の予想、すでに4校でウイルス感染者発生

大相撲名古屋場所では力士の中から多数の感染者が出て休場者連発。 もう場所としての体を為さないのではと思わせることになりました。 高校野球夏の全国大会、甲子園大会の開幕も近づいていますが、すでに4校の選手に感染者が出てしまい、開会式は欠場、組み…

「分類思考の世界 なぜヒトは万物を『種』に分けるのか」三中信宏著

生物を「種」というものに分類するということはだいたい誰でも知っていることでしょう。 動物園に行けばおそらく和名とともにアルファベットで学名も書かれているのを見ることができます。 しかし、その「種」とはいったい何だろうと考えると、それほど簡単…