爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

蓄電池需要増でニッケルの争奪戦

いつもトンデモ情報で楽しませてもらえるNHKのおはようニッポンですが、今回はまともな内容でした。

ネット配信には出ていないようですので内容の概要を覚えている限りで。

 

蓄電池需要が急増していますが、その原材料の一つのニッケルの争奪戦が激しくなっています。

ここでもやはり中国が圧倒しており、政府自らが素早く動くとともに場合によっては経済性も無視する姿勢で資源獲得に邁進しているそうです。

それに対し日本の商社は将来性を考え今はまだ採掘が具体化していないところをも探し回っているとか。

 

蓄電池頼りの技術が今、集中的に推進されているようです。

再生可能エネルギーと呼ばれる不安定電源の平準化。

自動車などの電動化。

家庭での電力自給化。などなど。

 

実際にはこういった技術の普及はまだ入り口に立っただけで、本格的な導入には多くの課題を解決しなければなりません。

 

その最大の課題が「資源供給」であるはずです。

蓄電池には多くのレアメタルが必要です。

www.enegaeru.com

現在主流の蓄電池は、リチウムイオンバッテリーなのですが、それには多くの種類があり、三元系という種類ではリチウムの他にニッケル・マンガン・コバルトが必要だそうです。

 

ニッケルはまだ生産量が多い方だと思っていましたが、(ニッケル硬貨などと言うものもありますし)それでも蓄電池需要が増えれば供給が厳しくなるのでしょうか。

 

どうも現在の電力をめぐる開発方向には大きな落とし穴があるようで、それがこの資源供給でしょう。

非常に困難なことでしょうが「鉄とアルミだけ」で動かせるような技術にしない限り先には混乱だけが待っていそうです。