爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

電力不足が表面化するとどうなるのか。

北日本で豪雨が続くために忘れかけてしまったような電力不足ですが、先日の全国的な猛暑の時には逼迫と言われていました。

そして本当の危機は真冬であるとも言われており、予断を許さない状況でしょう。

 

電力不足は日本ばかりではなく中国もかなりひどい状況のようで、あちこちで供給制限をしているようです。

www.cnn.co.jp

世界的にエネルギー危機と言われていますが、ヨーロッパはもちろんロシアからの天然ガス重油の輸入制限とそれに対抗してのロシアの輸出制限であるのは明らかです。

 

中国の状況は本当のところがよく分かりませんが、これまでやりたい放題でやっていた石炭火力発電を制限しだしたためとも言われています。

これもいわゆる「脱炭素化」のせいだとしたら、皮肉なもので欧米日の先進国を抑圧しようとして二酸化炭素温暖化を攻撃してきた中国に跳ね返ったものでしょうか。

 

日本の電力不足はやはり原発の再稼働が思うように進まないのに旧式の石炭火力発電の稼働が難しくなり廃棄が進んでいるためでしょう。

もちろん太陽光発電風力発電といったものは実際の役に立つはずもなく、数字の上では計上されているために存在するかのように思わせているという罪作りな状況となっています。

 

それにしても脱炭素化などと言うことを言いださずに石炭火力発電の新鋭装置を補充していればこんなバカな事態にはならずに済んだものを、愚かなことをしたものです。

 

さて諸外国ではすでに頻発している大規模停電ですが、北海道の地震の際に起きたような大停電というものはまだほとんど発生していません。

しかしその危険性が少々過剰気味に吹聴されていますが、実際に起きたら大変なことになるのはもちろんです。

 

先日の通信会社のトラブルで電話がつながらなくなったということでも大きな社会的不安が起きましたが、大規模停電ともなればその比ではないものとなるでしょう。

なにしろ通話ができないだけでなく緊急補助電源がないところではすぐさますべての電動装置が止まるのですから。

社会経済のすべての面で動けなくなるという怖ろしい事態となるでしょう。

非常用の緊急発電装置といってもたいていは重油式の発電機などでしょうから、いつまでも使えるわけではありません。

その燃料が切れれば使えなくなるので長期間の停電ではいずれは止まることになります。

 

家庭でもエアコンが使えない、冷蔵庫が止まって食品が腐るといった影響が出てくるのはすぐに分かることですが、ほぼすべてを電力に依存している社会でそれが止まったらどうなるか、怖ろしいことになるでしょう。

 

そのような事態を実際に見ることになるのかどうか。

おそらくごく近い将来に頻発するのではないかと見ています。

やはり真夏・真冬のいずれかでしょう。

今夏はそろそろ危険性は減少するでしょうから、次は冬場か。

 

なお、これまで大規模停電ということは経験していませんが、大雪や台風による災害での停電は何度かありました。

その経験から言うと、電力会社や家電会社の宣伝にだまされて「オール電化」などと言うことをするのが最悪です。

リスク管理から言えばなるべく分散化するのが鉄則です。

電気ばかりに頼るのは危険と思うことでしょう。