爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第35回やつしろ全国花火競技大会開催

「3年ぶり」というのが決まり文句のようになっていますが、こちらも「3年ぶりの開催」です。 「やつしろ全国花火競技大会」として、全国の花火師たちが集まり選りすぐりの花火を上げて得点を競うというものが久しぶりに開催されました。 今回で35回目となり…

リスク学者永井孝志さんのブログより「環境科学への違和感の正体」

リスク学者永井孝志さんのブログで、「環境科学」というものについて書かれていました。 nagaitakashi.net 環境科学といっても対象は広いのかもしれませんが、環境汚染、気候変動といったものを扱うものが最近では主流でしょうか。 しかし、結構レベルの高い…

マイナカードの保険証、運転免許証義務化、反発必至

ポイント付与などのアメ政策を何度やっても普及率の上がらないマイナンバーカードを強制的に普及させようと、保険証や運転免許証と共通化し紙の保険証などは廃止という方針を打ち出しました。 mainichi.jp 行動力はありそうということでデジタル相に起用した…

祝、名古屋テレビ塔国重要文化財指定、ついでに名古屋で過ごした幼年時代の思い出。

名古屋市の久屋大通にそびえたつ名古屋テレビ塔が国の重要文化財に指定されることが決まったそうです。 www.nikkei.com 電波塔としては日本で最初の建設であり、昭和29年(1954年)に開業しています。 私が名古屋に引っ越していったのは昭和32年、まだ2歳の…

「防衛費増」はもう決定事項なのか。本当に「防衛力増」につながるかも怪しい。

世界情勢緊張を良い口実に防衛費を増やそうという自民党の動きは激しく、もはや決定事項かのように振る舞っています。 mainichi.jp 国の財政などは顧みることも無く、ただただ防衛費総額を増やすことだけに集中しているようです。 何度も書いていますが、も…

「海ゴミ 拡大する地球環境汚染」小島あずさ、眞淳平著

マイクロプラスチックなどと言うゴミが海に大量に漂っていると言われています。 しかし海を汚染しているゴミと言うものは今に始まったものではなく、かなり以前から問題となっていました。 この本は2007年の出版ですが、それまでの情報だとしても相当な汚染…

原油の高値は続くが生産量は減少、OPECの減産方針は正しいのか

原油の高値は続いていますが、世界的な景気後退を予測してOPECは減産を決め、実際に生産量は減少しているようです。 www.bloomberg.co.jp そもそも原油価格が高騰したのはロシアなどの原油の供給が絶たれるからということで、欧米はOPECなどに原油増産を要請…

「うるさい男も黙る洋食の本」茂出木心護著

「たいめいけん」と言えば東京日本橋に店を構える洋食の老舗ですが、この本はその店を昭和初期に開店した先代が書いたごく初心者向けの洋食の作り方と言った本です。 著者の茂出木心護さんは裕福な商家の生まれだったのですが、実家が零落したために中学を中…

畜産農家支援のために国産飼料製造って言ってもどうするというの。

岸田首相は苦境に立たされている畜産農家支援策というのを打ち出したということです。 www.sankei.com しかし、「国産飼料供給拡大」っていったい何をどうしようというのでしょう。 畜産飼料の原料として使われているトウモロコシやダイズなど、ほとんどが輸…

「140字の戦争 SNSが戦場を変えた」デイヴィッド・パトリカラコラス著

140字というのはもちろんツイッターの字数を表わします。 これまでの戦争では取材するのは報道記者であり、彼らが記事を書いてテレビや新聞で流されることで戦争の状況を知らせることができました。 したがって、戦争当事者の双方の軍隊は記者の行動を制限す…

円安防止のための政府日銀の介入は海外ファンドの利益となる?野口悠紀雄さんの解説

あまりにも円安が進み過ぎたということで、政府は円買いの介入をしたということですが予想通りほとんど効果もないまままた円安になっています。 こういった介入は実際は海外ファンドの利益となっているということを経済学者の野口悠紀雄さんが解説していまし…

「ポジティブ・アクション」辻村みよ子著

ポジティブ・アクションという言葉は日本ではあまり知られていないのではないでしょうか。 それが日本の現状をよく示しているとも言えます。 「政治・雇用・教育等における差別や格差を解消し、多様な人々の実質的な平等を確保する手法」すなわち積極的格差…

ロシア・ウクライナ戦争、もうどちらがどこを破壊しているのか分からなくなった

ザポロジエ原発への攻撃、ロシアのガスパイプライン破壊、クリミア大橋の爆破等、ロシアのウクライナ侵攻からの戦争では様々な破壊工作が行われていますが、どちらがどこを破壊しているのか、よく分からなくなります。 これまでの普通の(という言い方がある…

私と野球

この前のブログで、「私はアンチ巨人」と公表してしまいました。 だからというわけでもありませんが、「私と野球の関係」という思い出話など書いておこうと思いました。 私は昭和29年(1954年)生まれですが、日本の野球の流れと私の年齢を略記しておきます…

ノーベル平和賞はまたも政治色が強くなった

ノーベル平和賞の発表がありましたが、ロシアとウクライナの戦争の一方の当事者とも言える人々の受賞が決まりました。 www.tokyo-np.co.jp 戦争についてロシア側の報道は実態を伝えていない恐れが強いものですが、かと言って欧米側の報道が正確とも言えない…

「真実の日米開戦 隠蔽された近衛文麿の戦争責任」倉山満著

日本人の多くがアメリカにはかなわないと考えていたはずなのに日米開戦に至った。 そこには軍部の暴走があったとか、色々な解釈がされています。 著者の倉山さんは自由な立場からの考察を重ね、やはり近衛文麿の責任が強いものとしています。 ただし、その書…

レッドミートは食べない方が良い?栄養学者村上健太郎さんのブログより。

レッドミートとは牛・豚・ヒツジなどの肉のことを指します。 日本語で適当な用語がないため、カタカナで示すということです。 レッドミートを食べることが健康に対してどう影響するか。 それを関係論文を見回してまとめたものです。 kmnutri.com レッドミー…

「和食とうま味のミステリー」北本勝ひこ著

和食では「うま味」というものが非常に重要です。 どこの料理でもうま味は必ずあるはずなのですが、それが和食の場合は基本的に肉を食べないということがあったためか、うま味を上手に取り入れることで味に深みを増すことになりました。 そのような「うま味…

「内田樹の研究室」より「日本の研究力の低下」

今ちょうど今年のノーベル賞受賞者の発表が続いていますが、どうやら今年は日本人(および日本出身者)の受賞はないようです。 日本の研究力という題で、内田さんがブログ「研究室」に書いています。 blog.tatsuru.com 多くの人々が意見を発していますが、研…

「池上彰が読む 小泉元首相の『原発ゼロ』宣言」池上彰著

福島原発事故の少し後に小泉純一郎元首相が「原発ゼロ」を言い出したということは大きな衝撃を持っていました。 政界を引退し直接的な影響力はなかったとはいえ、まだかなりの注目度を持っていた小泉元首相だけに、それまでは反原発と言えば「左翼」と結び付…

J-Alert(全国瞬時警報システム)って大丈夫なの。

5年ぶりに北朝鮮のミサイルが日本上空を通り過ぎたということで、J-Alertの警報が出ました。 しかし色々とミスや不具合が連発したようで、こちらの方がよほど警報級の問題のようです。 まあミサイルの場合だけではなく色々な状況で発せられるということです…

「フリーランス、40歳の壁」竹熊健太郎著

フリーランス、すなわち自由業という人たちの話ですが、そもそも自由業とは何か。 辞書で調べると、「時間や雇用契約にしばられない職業、弁護士や著述業など」とあるそうです。 しかし、「弁護士」と「著述業」では相当な差がありそうです。 この本では、著…

最近の新聞事情

わっとさん(名古屋在住でしょうか)のところに読売新聞の勧誘がやってきたということです。 www.watto.nagoya そういえば最近はあまり勧誘員を見ていないなと思いましたが、やはり紙の新聞は売り上げもガタ落ち、金を掛けて勧誘もやりにくくなっているので…

「ニッポンの音楽批評 150年・100冊」栗原裕一郎・大谷能生著

音楽批評という分野の文章を書く人々がいて、音楽雑誌などに発表しそれをファンたちが読むという文化があります。 江戸時代に小唄や浪曲などの「音楽批評」があったとは言えないようで、あくまでもこれは明治時代に欧米から洋楽を輸入し始めた後に始まったこ…

祝 ヤクルト村上選手56号本塁打、三冠王

ヤクルトスワローズの村上宗隆選手がプロ野球最終戦でホームランを打ち、シーズン56号となって王選手を越えるとともに、ホームラン・打点・打率の三冠王も獲得しました。 kumanichi.com 村上選手は熊本市出身、九州学院卒ということで県内は大騒ぎ。 熊本日…

「剣と清貧のヨーロッパ 中世の騎士修道会と托鉢修道会」佐藤彰一著

キリスト教の修道院といえば古代から町を離れた荒野の中で信仰の生活を送るというものでしたが、中世の12世紀になってそれとは別の修道会が生まれました。 それが主に十字軍などで異教徒との戦いで活躍する騎士修道会と、それまでの修道院のように農業などで…

科学を装った現代の錬金術師に手も無く騙されるのか。二酸化炭素を集めて燃料を作る?

二酸化炭素を効率的に集め、そこから燃料を作り出すという、まさに錬金術のようなことを「現役東大生」とやらがやっているということです。 www.fnn.jp とにかく今は二酸化炭素を悪者にしてこれを削減すれば良いとばかりの説が飛び交っていますが、これなど…

「日本の合戦 こうすれば勝てた」柘植久慶著

柘植さんはフランス外人部隊やアメリカの特殊部隊に所属、その後軍事評論家として多くの本を書いています。 この本では日本の有名な合戦を取り上げ、勝敗を分けた点を解説、「こうすれば勝てた」というところも指摘しています。 対象は源平合戦の一の谷の合…

原油価格高騰対策の補助金、さらに1兆円を使い来年まで続けるとか。

原油価格が高騰していることに対し、補助金を支給し価格を抑えるという対策としていますが、それを延長し来年までさらに1兆円を費やすそうです。 これまでの補助金総額は4兆円に達しているということです。 石油製品の価格高騰で困っている人は多数なのでし…

「船の食事の歴史物語」サイモン・スポルディング著

人類は移動や運送の手段として古代から船を利用してきました。 乗組員は必ず食事をしなければならないのですが、彼らはいったいどのようなものを食べていたのでしょうか。 この本では船に関して他の事にはほとんど触れず、ただただ「船での食事」に興味の対…