爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ノーベル平和賞はまたも政治色が強くなった

ノーベル平和賞の発表がありましたが、ロシアとウクライナの戦争の一方の当事者とも言える人々の受賞が決まりました。

www.tokyo-np.co.jp

戦争についてロシア側の報道は実態を伝えていない恐れが強いものですが、かと言って欧米側の報道が正確とも言えないでしょう。

まだ戦闘が激しい中でその一方に偏った立場を表わすことは危険すぎることのようにも感じます。

 

ノーベル賞も自然科学系のものは古い研究も多く、ほぼその評価が定まったものから選ばれるといったところですが、平和賞は全く異なり現在進行形のものや、「今後に期待」というものもあり、その選考には多くの異論が発せられてきました。

ja.wikipedia.org

2020年にニューヨークタイムズで「ここ30年のノーベル平和賞の中からもっとも疑わしい6人」というのを選んで発表したそうです。

エチオピアのアハメド首相、ミャンマーアウンサンスーチーイスラエルのラビン元首相、同じくペレス元首相、パレスチナアラファト、韓国の金大中元大統領、そしてアメリカのオバマ元大統領です。

これには、進行中の問題についてノーベル賞を授けることでそれに似あった振る舞いをすることを期待するからだということですが、あまりにも危険すぎることでしょう。

 

それ以前でもベトナム戦争に関連してキッシンジャーが受賞したということもありましたが、これには選考委員会内でも相当な対立があり委員の辞任も起きたそうです。

日本でも佐藤栄作が受賞しましたが、これの中身がおかしいことは誰でも知っていることでしょう。

 

まあ今回の受賞者には賞が届くかどうかも怪しいものです。

こういった論争を巻き起こすこともおそらく選考委員会の予想内でしょうし、それを狙っている面もあるのでしょう。

それにまんまと乗ってこういった一文を書いてみました。