レッドミートとは牛・豚・ヒツジなどの肉のことを指します。
日本語で適当な用語がないため、カタカナで示すということです。
レッドミートを食べることが健康に対してどう影響するか。
それを関係論文を見回してまとめたものです。
レッドミートはたんぱく質・脂質だけでなく、鉄や亜鉛、ビタミンA・B群といった栄養素の重要な供給源ですが、食べ過ぎた場合は飽和脂肪酸、コレステロールの過剰摂取となり、健康にマイナスの影響を及ぼします。
まず、意外なことが「日本人のレッドミート摂取量は欧米に比べて低いとは言えない」ということでした。
脂肪酸摂取量などはまだかなり差があるということで、政府の規制の動きも緩いということがあるようですが、レッドミート自体の摂取量はもはや同レベルとなっているようです。
レッドミート摂取量と慢性疾患の発生率は確かに関係がありそうです。
2型糖尿病、循環器疾患、ガンのいずれもレッドミート摂取量が増えるにしたがって発生率が高まっており、特に2型糖尿病では関連が深いようです。
また健康だけを見るのではなく環境も考えると、レッドミートというのはその生産に大量の飼料を費やし、それが大量の温室効果ガスの排出につながるということもあります。
どうやら、一足飛びにベジタリアンやヴィーガンとなるべきとまでは言わないまでも、レッドミートの消費量は減らしていった方が良いのかもしれません。