南海トラフの海底を掘削する研究が行われたそうですが、そこから多数の微生物が検出されたそうです。
そこの温度は120℃以上、非常な高温でありそのような環境に生物が生育できるというのは驚きです。
これまでも高温細菌や超高温細菌といったものは知られていましたが、その生育温度は90℃以上というのでも驚いていたのですが、120℃というのはさらに高温です。
120℃の温度環境というのは、地上のほぼすべての生物を死滅させるのに十分な温度であり、だからこそ「オートクレーブ滅菌」という、完全無菌環境を実現させるための条件と言われています。
しかし、その高温に耐えられるだけでなくそこで繁茂するとは。
その機構についてはまだ完全には分からないようですが、記事中では研究者の意見としてその生物は代謝率が非常に高いのではという予測がされているようです。
しかし、生物体を構成するタンパク質や糖質の耐熱性も必要でしょうから、かなり特殊な構造ではないかと思います。
さらに研究は進むのでしょうが、注目したいものです。