私の見る夢はほとんどがこれまでの経験したことで、そのために今までしてきた仕事や学校時代を舞台にしたものですが、今回見た夢はまったく経験もしたことのない「漫画家のアシスタント」というものです。
私はとある売れっ子漫画家のアシスタントのようです。
同じような人たちと5人で下書きや背景などの作業をしています。
ところが漫画家の先生が「一人独立させてやる。それは作品を見て決める」と言い出しました。
5人のアシスタントたちは先生の漫画の仕事の他に時間を見つけて自分の作品も描きだします。
家の中でもコンテスト、家内コンテストが始まりますが、審査員としては先生の他に雑誌社の編集者も頼み、何人かが揃って座っています。
その人たちの前に作品を並べるのですが、もう一人のアシスタントは作品の他に美味しそうなシューマイの皿も並べています。
彼は普段から皆の食事の世話も担当しており、料理の腕前はプロ級ですので、それでポイントを稼ごうという魂胆です。
アシスタントたちはそれに怒り問題視して批判したために、その回のコンテストは流れてしまいます。
その作品は無かったことにし、再び漫画を描いて2回目の家内コンテストに挑むこととなりました。
2回目の結果が出る前に目が覚めてしまいました。
それでは「夢と現実の乖離」(今回は”差”どころの話ではありません)
まず、私は「絵はまったくダメ」です。
眼で見て物の形の違いというのは認識できるのですが、それを手を動かして描こうとしてもまったく再現ができません。
鉛筆で曲線を描いてみても見たものを描くどころか同じカーブを繰り返すことすら上手く行きません。
これはどうやら父譲りの遺伝のようで、父も生前に「絵は全くダメだったからカメラにした」と自称していました。
戦前のかなり早い時期から写真を撮っていました。
高校時代の美術でも、「作品を全部提出したのに成績が5段階で2」だったのは私だけではないかと思います。
皆、結構美術はサボりが多く、作品もいくつか未提出というのも居たのですが、彼らでも成績が3だったりして、がっかりしました。
そんな私でも夢の中ではさっさと絵を思うように描いています。
「絵はうまいのだが、ストーリーがちょっと」という心の声が聞こえます。
これまでは先生の下協力して漫画の制作をしてきたアシスタントの仲間たちですが、このコンテストでは負けられないと必死で自分の作品を描いていきます。
何か見たようなあらすじだと思いましたが、数年前の朝ドラの展開に似たようなものがあった気がします。
実体験とまったく関係ない夢を見るというのはどういう心理状況なんでしょうか。
私にとっては「空を飛ぶ夢」よりさらに自分との乖離が激しいように感じます。