ユネスコの世界遺産に佐渡の金山を登録するよう申請するかどうかについて、いったんは見送りとしたものが安倍元首相らの反発を受けて方針を変更し申請することとしたそうです。
関係国の異議があった場合はその調整を行ってからということが昨年決まったばかりでした。
上記記事にも書かれているように「身から出た錆」になってしまったようです。
この「加盟国すべての了承」という制度は、もともとは世界記憶遺産に2015年に中国が南京大虐殺について、2016年に韓国などが慰安婦問題についての資料を登録してしまったために、それに反発した日本政府が制定を働きかけて出来上がったというものです。
それを完全に逆に利用されてしまったことになります。
その働きかけの経緯も何もかもすべて熟知しているはずの安倍元首相らがこういった行動に出るということは、もう彼らは遺産登録などはどうでもよいと考えているということでしょう。
とにかく、「韓国などに日本政府が配慮したかのような姿勢は許せない」というだけのように見えます。
しかしこれで世界遺産登録はほぼ無理になったということでしょう。