爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

方向音痴とは何か、JAF MATEの記事より。

日本自動車連盟JAF)の会誌、JAF MATEの2・3月合併号に、「方向音痴のギモン」という記事が載っていました。

 

(なお、私は自動車社会からの脱却などということを言っていますが、現在のところJAFの会員であり会誌も毎回読んでいます。矛盾しているのですが、まあ仕方ないところです)

 

方向音痴といっても色々な学説もあるようですが、この記事は東洋大学で空間情報科学、認知行動地理学を研究している、石川徹教授が監修しています。

 

石川教授によれば「頭の中に二次元的な地図のようなもの(認知地図)が描けて、自分が今どこにいてどちらを向いているか分かる人は方向感覚が良い人、分からない人は方向音痴」だということです。

 

ただし、その石川教授もご自身は方向音痴だということです。

そのため、普段から「太陽の位置を確かめる」「目印になる建物を覚える」「事前にネットや地図で行き方を調べておく」という対策を心がけているということです。

 

方向音痴を直すためのトレーニングというものもまだ有効なものは確立されていないそうですが、こういった対策を意識しておくことは有効なようです。

 

なお、最近ではカーナビやスマホアプリで誘導されるから大丈夫と思うのかもしれませんが、実はこのようなものに頼るということは方向感覚をさらに鈍らせるものであり、その能力を錆びつかせてしまうことになるようです。

便利なものには危険もあるということでしょう。

 

私も方向感覚にはかなり自信を持っており、出かける前に周辺の地図を見ておけばまず迷わないと思っていました。

しかし、10年余り前に金沢に仕事て赴任し、車を運転するようになってすぐの頃、ちょっと買い物に行こうとスーパーを目指したら何やらぐるぐると道が回り、目指すスーパーとはまったく方向違いの別のスーパーにただりついたということがありました。

どうも、金沢のその地域は道がまっすぐになっておらず、微妙にカーブしているために方向が徐々にずれるという所だったからのようでした。

それですっかり自信を失い、簡単なカーナビを買って便利に使うこととなりましたが。

 

しかし、散歩などしていてもあまり道から方向から全部分かってしまうのも少し興ざめで、たまには「この道はどこに抜けるんだろう」という所があっても良いものです。