爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「となりの心理学」星薫著

放送大学で心理学を教える著者は、放送大学で学ぼうとする社会人たちには非常に強い「心理学への興味」があることを感じています。 一方、授業で心理学を習う学生たちにとっては、あまり人気の無いのも心理学だということです。 やはり、ある程度人間関係や…

賞味期限切れの食品はいつまで食べられるのか。国の取り組みを松永和紀さんが紹介。

消費期限が定められた食品と違い、「賞味期限」は多少過ぎても食べることはできるということは、かなり認識が広まってきたと思います。 しかし、備蓄食料などを再利用するとしても一定の基準が無ければできないということで、政府もそれを調査したということ…

「英語の教養」大井光隆著

英語を理解し話すと言っても、文法だけを覚えているだけでは正確な意味を伝えられません。 その言葉の奥に隠れているものは何か。 そこまで理解して初めて英語を理解できたということになるのかもしれません。 著者の大井さんは、長く出版社で英語の辞書や参…

G7で菅首相が他の首脳たちから置いていかれる写真の題を改変してツイートすると何罪になるか。

G7での首脳たちの記念撮影の際の報道で、共同通信社が配信した写真に添えられた文章「記念撮影を終え手を振る菅首相」というものを、「各国首脳に無視される菅首相」に改変しツイッターで拡散するという事案が発生したそうです。 news.yahoo.co.jp記念撮影の…

リスク学者永井孝志さんの記事より「オリンピック開催・中止の世論は感染状況に左右される」

オリンピックはどうやら無理やり開催されるようですが、「中止すべし」「開催すべし」という意見はメディアでの取り上げ方次第で実際の国民の感覚とずれているかもしれないとは思います。 そこで、リスク学者の永井孝志さんのブログでは、これまでも「リスク…

「傑物が変えた世界史 上」アラン・ドゥコー著

歴史と言うものは大きな流れというものはあるものの、変革の時には並はずれた個人の働きが作用することもあります。 その意味では「傑物が変えた」ということもあるのかもしれません。 この本は歴史家でテレビプロデュ―サーでもあるという、フランス人のドゥ…

飲食業界はもう限界。多くの店が潰れてしまった後には何が残るのか。

度重なる営業自粛、休業要請、時短営業要請などで、飲食業界はいよいよ苦境に立たされているようです。 news.goo.ne.jp必ずしも外食産業だけが感染拡大の場ではないはずですが、やはり大きな部分を占めているのでしょう。 しかしあまりにも長い期間の様々な…

「偽書が揺るがせた日本史」原田実著

現在進行の事実でもいくらでもフェイクがあるということが明らかになっていますが、歴史を文字で記録するということが始まってすぐに「偽物の歴史」を書いた「偽書」というものが現れました。 何らかの思惑や個人的な目的で偽書を作るという行為は数限りなく…

大学入試共通テストの不適切設問問題、国は非を認めないが出版社は動いた。

今年の大学入試共通テストの英語の問題で、人工甘味料が危険であるかのような内容の文章を問題としたとして、日本食品添加物協会から抗議を受けても入試センターは謝罪もしようとはしなかったと言うことは取り上げました。 しかし、大学入試テストの過去問題…

「MIT 音楽の授業」菅野恵理子著

MIT すなわちマサチューセッツ工科大学です。 科学や工学の大学としては最高峰とも言えるところで、ノーベル賞受賞者も多数輩出しているところです。 そこには「音楽学科」というものも設置され、専門の学生も在学しているのですが、それ以外に全学を対象と…

ワクチンをめぐる世間の雰囲気は急激に変化しているのか。

12歳以上の子どもにまで接種しようとする京都府伊根町に脅迫まがいの電話などが殺到という話でした。 こういった状況は神戸市など先行して始めようとした自治体でも見られているようです。 しかし、これに対する世論の反発というものがそれほどは目立たない…

「日本植民地探訪」大江志乃夫著

歴史学者で日本近代史が専門の大江志乃夫は、1995年日本敗戦から50年が経過したころにその機会にかつての日本の植民地を回って見ることを思い立ちます。 その時大江は60代後半でした。 1945年の敗戦時にはまだ学生でしたので、戦前の植民地時代には訪れたこ…

ご注意!「家庭用蓄電池の訪問トラブル多発」、ついでに「注意喚起」の漢字もね。

家庭用蓄電池の訪問販売のトラブルが急増しているそうです。 www.itmedia.co.jp 国民生活センターによれば、2020年度は1314件と、毎年増加しており、ここ5年で4倍以上の相談件数になっているということです。 これには、太陽光発電の買取期間10年が満了し、…

やはり反ワクチン派は居なくなったわけではなかった。京都府伊根町で業務妨害。

日本人の「ワクチンアレルギー」は無くなってしまったのかという記事を書きましたが、やはりそうは行かなかったようです。 日本人の「ワクチンアレルギー」は緩和したのか - 爽風上々のブログ ワクチン接種は他の薬剤より副作用が強いかもしれず、また「まっ…

夢の話「独身寮での生活」

またまた、ひどく若返った夢を見てしまいました。 場所は昔住んでいた会社の独身寮のようです。 周りにはかつて一緒に居た先輩や同僚たちが居ます。 夜になり街に飲みに出かけるかという話になりました。 ぶらぶらと歩いたり、自転車に乗ったりして向かって…

「ドリーム・ハラスメント」高部大問著

「ドリーム」は「夢」そして「ハラスメント」は最近ではセクハラ、パワハラなどでおなじみになった言葉です。 しかし、ドリームとハラスメントとが結びつくとはどういうことでしょうか。 著者のの高部さんは、大学で事務職員として学生のキャリア創造つまり…

Saso Yuka さんは「Filipino professional golfer」が優先では。

全米オープン女子ゴルフで優勝した笹生優花さんの快挙は日本中を湧かせているようですが、「日本人対決」を制し、メジャー大会で「日本人3人目の優勝」と言っているものの、海外での扱いはどうなのでしょうか。 Wikipediaの英語版では次のようになっています…

「『バカ』の研究」ジャン=フランソワ・マルミオン編

「バカ」といっても色々あるのでしょうが、フランス語で「Connerie」、辞書で調べると「愚行」などという訳があります。 つまり知識の量やIQなどには関係なしに、愚かなことをしてしまうという「バカ」なのでしょう。 フランスの心理学者で心理学専門誌(そ…

春光寺のアジサイを見てきました。

当地のアジサイの名所と言われている古麓の春光寺まで行ってきました。 春光寺は八代城代の松井氏の菩提寺という寺ですが、古麓の昔の八代城の麓にあります。 見物人が多いと嫌だなと思ったのですが、一人も居ませんでした。 アジサイはやや盛りを過ぎてしま…

「消滅絶景」ナショナルジオグラフィック編、吉田正人監修

「はじめに」に記されているように、本書では「世界から失われてしまった、あるいは消失の瀬戸際にある自然や生物の姿を写真でめぐる」ということを行っています。 それを見ていると、今では見ることのできなくなってしまった、風景や動物、植物の姿を目にし…

「尾身の乱?」御用学者の叛乱にスガは怒り狂っているとか。

感染状況の改善が無い中、オリンピック開催を強行しようとすることについて、専門部会の尾身会長が批判を強めていますが、それに対して菅総理は怒り狂っているということです。 news.yahoo.co.jp このところの尾身会長の発言は非常に強硬な印象を受けていま…

「だから拙者は負けました」本郷和人監修

図書館の本の借り出しがネット予約になり、実物を見ないで借りるようになりましたので、手に取っていれば読むはずのないような本を読む事態になっています。 この本も子供から若者向きで、マンガも取り入れており若者言葉満載のものです。 しかし、一応歴史…

「内田樹の研究室」より、「半藤一利『語り継ぐこの国のかたち』文庫版解説」

「内田樹の研究室」で表題の本の解説を書いた件が書かれています。 blog.tatsuru.com 半藤さんは今年初めに亡くなられましたが、太平洋戦争期の様々な様相について多くの著作があり、また当時の人々の記憶を聞いて回りそれを記録するという活動もされました…

「成長戦略見直し案」とやらが出てますが、どんな変化を予測しどう対処しようというのでしょうか。

首相官邸からの「成長戦略見直し案」が発表されていますが、「充電ポイント何万か所」だの、「水素ステーション増設」だの、これから何が変わろうとしているのか、その見通しの幼稚さ、対処と称するプランの貧困には目を覆うばかりです。 www.kantei.go.jp …

ああ、やっぱり。ノロウイルス感染は増加と言う報告。

新型コロナウイルス感染が収まらない中、その対策が厳しく取られることにより、インフルエンザなどの流行が抑えられているということですが、それでも「ノロウイルス感染」は増加しているということです。 www3.nhk.or.jp NHK北海道のニュースと言うことです…

「日本語の奥深さを日々痛感しています」朝日新聞校閲センター

朝日新聞校閲センターとは、新聞発足時には「校正係」であったものが「校閲部」となりさらに「校閲センター」として現在は東京本社で53人の陣容で活動しているということです。 一般人よりはおそらく少しは言語や文章に詳しいかもしれない新聞記者諸君ですが…

雲仙普賢岳火砕流から30年。

雲仙普賢岳の噴火が続く中、山頂に形成された溶岩ドームが崩落して火砕流となって下り落ち、多くの人々が亡くなってから30年だそうです。 現地では慰霊の行事が行われていました。 www.yomiuri.co.jp 我が家から少し出ると雲仙岳はすぐ近くのように見えます…

農水省「みどりの食料システム戦略」の「化学農薬のリスク50%減」とは何か、永井孝志さんの「リスクの基礎知識」より

農林水産省が「みどりの食料システム戦略」という方針を発表しています。 「有機農業25%を目指す」などと言う取ってつけたようなものであったので批判が上がっているという話は以前にも書きました。 この戦略が5月12日に決定され、詳しい資料が発表されま…

小島正美さんの「フードニュースオンライン」でゲノム編集食品に関する記事の連載。

元毎日新聞記者で、食品関係に詳しい小島正美さんが始めた「フードニュースオンライン」でこのところゲノム編集食品について取り上げられています。 ゲノム編集食品とは、従来の遺伝子操作とは異なり他の生物の遺伝子を入れるのではなく、そのものの遺伝子の…

「日本全国特急大百科」旅と鉄道編集部編

図書館休館の影響で、読む本が少なくなりました。 この本は市立図書館の電子図書館という、ネットから読めるものから選んだのですが、中身を見ると漢字にはフリガナがふってあり、どうも子供用の本のようです。 電車好きの幼稚園の孫が喜びそうな本でした。 …