今年の大学入試共通テストの英語の問題で、人工甘味料が危険であるかのような内容の文章を問題としたとして、日本食品添加物協会から抗議を受けても入試センターは謝罪もしようとはしなかったと言うことは取り上げました。
しかし、大学入試テストの過去問題を出版している教学社の「赤本」では、特別に「注釈」を入れるという対応をしたそうです。
問題となった第6問Bの回答の末尾に、「なお、本出題については、日本食品添加物協会が見解を発表している(同協会のウェブサイト「協会はこう考えます」にアップされている)。(2021年3月現在)」と付したのです。
もちろん、英語の問題としては関係ないことかもしれませんが、内容に疑問があることをそのままにはできないというのは正しい態度でしょう。
なお、これ以上の記載はないため、この事実関係が読者に直接伝えられるわけではありませんが、受験生もこれを見れば「何かあったな」ということは感じられることでしょう。
添加物協会の申し入れに対しての入試センター側の返答の珍妙さ(不誠実さ)にもあきれましたが、まあそんなものでしょう。
受験生が「こんな奴らが作った問題で大学入学が左右されている」ということをどう思うかは分かりませんが、心に留めてもらえれば良いでしょう。