爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

野党の戦い方について

衆議院選挙の運動たけなわで、各党の政見放送もやっていますが、まあ見ません。

自民党公明党などは、見るだけで目が腐りそうですが、野党も隔靴掻痒でじれったくなり見ていられない思いです。

 

「これから何をやるか」ということを話すというのはまず当然のことかもしれませんが、コロナ禍という大変な状況を皆が経験しているこの時だからこそ、語るべきことがあると思います。

 

それは、「自分たちであったら、あの時どうしたか。自公政府のやり方のどこが間違っていたのか」を詳細に、具体的に語るべきだということです。

 

中国で新型コロナウイルス感染が流行しだしたという情報が入ってきた時に、なぜ入国阻止が遅れたか。

クルーズ船で感染者が出たという時に、港の中で停泊させ結果的に乗客に感染を大きく広げたのはどこが悪かったのか。

PCR検査の実施拡充と言いながらなぜできなかったのか。

アベノマスク配布などと言うバカげた施策に多額の費用を掛けたのはなぜか。

第1波、第2波が落ち着いた期間になぜ医療体制拡充をまったくやらなかったのか。

その時にGOTOキャンペーンなどと言う方向違いのところに金を注ぎ込むのは間違いではなかったのか。

その後もそういった愚策が次々と出てきました。

 

野党の主張でも政府のコロナ禍の対策不備ということを言ってはいますが、具体的な話が無いために説得力がありません。

政府の施策のどこが間違いで、それに対し自分たちならどうしたか、これを示してもらうことが、この先の政府としてどこがふさわしいのかを選ぶ参考として優れていると考えられます。

 

これまでも、政府の失策というものは数多く(というかほとんどがそれ)それを批判するということが野党の主張のほとんどであったのですが、今までの例では長い時間をかけて積み重なってきた経緯があり、話が簡単では無かったと思います。

その点、今回のコロナ禍対応は極めて短時間の中に多くが集中しているので分かりやすいのではないかと思います。