爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ほら、やっぱりこれだけが目的だ。「脱炭素化は450兆円市場」

脱炭素化ということが頻繁に、かつ声高に言われていますが、その根拠となるのはあやふやな二酸化炭素温暖化による気候変動ということだけです。

 

しかし、その目指すところはどうやら明らかなようです。

日経ビジネスという、金儲けだけを目指すニュースサイトからのお話ですが、脱炭素化には「450兆円」の投資が必要であり、それの奪い合いに日本は大きく取り残されるということです。

news.yahoo.co.jp

「気候変動」というキーワードをみんな一緒に「忘れましょう」ということになれば、450兆円は不要という、大変な状況だということは分かっているのでしょうか。

 

少なくとも、中国やロシア、その他の発展途上国では完全に「忘れたふり」をしているはずです。

もしかしたら、彼らがこの先かなり有利な競争をするのかも。

 

その争奪戦の中身も「再生可能エネルギーと電気自動車の産業振興」としか書かれていません。

それだけをやれば(とは言ってもそれに450兆円かかるのでしょうが)脱炭素化が達成され、気候変動を防ぐことが本当にできると思っているとすれば、あまりにも愚かということでしょう。

 

「変化を先取りした欧州企業が、脱炭素化の巨人となった」などとも書かれていますが、実際には自分たちの望むように変化を作り出してきたということでしょう。

そして、その「巨人」とは、今シーズンのプロ野球のあのみじめな「巨人軍」のようなものかもしれません。

 

このような猿芝居に450兆円を注ぎ込むという西欧社会は、明らかにそれを無視して独自路線をいく中国などに惨敗するでしょう。

それに追随して共倒れになるか。

あるいは「同じ価値観など持っていない」と開き直ってしまうか。

しかし、ヨーロッパ社会というのは意味のないものに意味を持たせて狂奔するというのが好きなんでしょうか。

チューリップバブルと同じように見えますが。