爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

エキノコックスが愛知県知多半島に定着か、コロナよりはるかに危険かも。

北海道に広く存在し、時折感染した人が出る寄生虫のエキノコックスが、本州にも広がっているのではないかという疑いがありましたが、愛知県の知多半島に存在が確認されたということです。 www.fukuishimbun.co.jp 記事によれば、愛知県の知多半島で捕獲され…

ゲノム編集農産物の次の開発目標は、FOOCOM.NET専門家コラムで白井洋一さんの解説。

これまでの遺伝子操作技術とは異なり、外部からのDNA導入をせずにその生物自体の遺伝子を改変することで有効な変化を起こさせるという、ゲノム編集技術はすでに実用化段階に入っています。 これを使って育成されたGABA高生産性のトマトと、肉厚のマダイがす…

「習近平の中国」林望著

一強体制を確立し個人崇拝まで始めたかのような中国の習近平ですが、本書は新聞記者として中国に駐在し多くの人に取材をしてきた著者が2017年時点でその体制について書いたものです。 著者の中国駐在の最後の時期にすでに習近平を「核心」と呼ぶ、すなわち中…

どうせ結果は分かり切っているが、一応衆議院議員選挙。

議員の任期満了に近く、実施は間違いなかった総選挙ですが、寸前のトップの交替という手法で自公政権が無事に乗り切れそうな情勢です。 news.yahoo.co.jpあのまま菅政権で選挙をやればかなり厳しかったと言われていますが、それを首をすげ替えただけで楽勝に…

どこにも行けないから昔の旅の思い出、新入社員の頃の社内旅行

社内旅行(慰安旅行とも言った)などはもう今は実施する会社も少ないのかもしれませんが、私が入社した40年以上前はどこの会社でも結構大がかりにやっていたものです。 それより少し前までは全員参加が当然、宿泊時の宴会では全員余興強制といった話もありま…

「都道府県魅力度ランキング」に本気で怒る県知事の方が怖い。

「都道府県魅力度ランキング」なるものが発表され、そこで44位と低く沈んだ群馬県の知事が本気で怒って法的処置だなんだと言っているそうで、それに対しての批判です。 news.yahoo.co.jp 辛坊治郎氏がラジオ番組で語っていたということですが、群馬県の山本…

「感染の法則」アダム・クチャルスキー著

いまだに猛威を奮い続けるウイルス感染症ですが、その報道の中で「感染モデル」というものが説明されていることがあります。 そんな数学的なモデルが実際に役立つのかと疑問もありましたが、この本はそれについて分かりやすく解説しています。 著者のクチャ…

夢の話「高校の頃の部活動の練習と、微生物のコンタミネーションの回復」

題名だけ見たら何のことか分からないのが普通でしょうが、夢の中ではそれが疑問なくつながっていたという、なんとも不思議な夢でした。 このところ少し体調不良で、非常に疲れがたまっていたためか見る夢も疲れる夢ばかり、昨日などは毎日横須賀から東京まで…

経済成長にこだわる限り、脱炭素化などは夢にしかならない。

昨日、ドイツのエネルギー事情の現実として、天然ガスの価格高騰により電力不足が懸念されるということを報じる記事を紹介しました。 sohujojo.hatenablog.com エネルギーの確保もままならぬ状況を軽視し、脱原発や脱石炭火力を進めてしまうというドイツの現…

ドイツでエネルギー供給危機、脱原発、脱石炭火力を進めて天然ガス依存になればそうなるか。

ドイツ在住の作家、川口・マーン・恵美さんが記事を書いていました。 news.yahoo.co.jp イギリスでも電力不足で異常な天然ガス価格値上げを行ったそうですが、ドイツでは電力供給の危機的状況になっているそうです。 ドイツでは脱原発を率先して行い、世界的…

「おやじの国史とむすこの日本史」福田紀一著

「国史」といってももうほとんど分かる人はいないかもしれませんが、戦前の学校での日本史授業のことを国史と呼んでいました。 ということで、この本の題名は「おやじ」世代が学校で国史を習い、「むすこ」世代は日本史を習っていたということを示しています…

金融所得課税強化、「すぐやるは誤解」、まあ総理になったらすぐに変えるのは見事。

自民党総裁選の最中には「金融所得課税強化」ということを言っていたような(よく知らないんです。興味なかったんで)岸田ですが、総裁就任し首相となったらすぐに言うことが変わったようです。 news.yahoo.co.jp まあだいたい、あの総裁選の前の論戦(?)…

どこにも行けないから昔の旅の思い出、蒸気機関車撮影旅行

子供の頃に鉄道趣味に目覚めた頃は、ちょうど国鉄で無煙化と称して一気に蒸気機関車を廃止して電化やディーゼル化を進めていた頃でした。 そのため、模型作成を主としながらも蒸気機関車の最後の姿を写真に収めようと撮影にも出かけました。 とはいえ、まだ…

忽那賢志さんの記事より「飲めるコロナ治療薬モルヌピラビル」

新型コロナウイルス感染症についての数少ない情報源の一つである、感染症専門家忽那賢志さんが、メルク社が開発している新型コロナウイルス感染症の治療薬「モルヌピラビル」について解説記事を公表していました。 news.yahoo.co.jp 死亡患者を50%減少させ…

「編集」豊田きいち著

出版社「小学館」で長年編集者として活躍し、「少年サンデー」「女性セブン」などの初代編集長でもあった豊田きいち氏がその晩年に「編集者たちに向けて」言いたいことを本にしたものです。 もちろん、編集者以外の人達にも参考になることが書かれています。…

「ブルーカーボン」、海藻を育てて二酸化炭素吸収、そろそろこういう話は打ち止めにしてほしい。

二酸化炭素を吸収するという、海藻を育て、それを二酸化炭素排出権取引に活かすという、夢のような、そして本当に夢でしかない話が報道されていました。 www3.nhk.or.jp海草が育てば確かにその体内に二酸化炭素を取り込み固定します。 しかしその量がどれほ…

「『鬼平犯科帳』から見える東京21世紀」小松健一著

池波正太郎の書いた「鬼平犯科帳」は、実在の人物長谷川平蔵を主人公としているものの、その内容の多くは創造されたものです。 しかし、その舞台となった江戸の町は完全に創作かというとそうではなく、実際の町を大きく取り入れているため、現代から振り返っ…

唖然とするしかない世界の石油消費量見通し、2050年には4割増しとか。

アメリカのエネルギー情報局(EIA)が石油消費量推移の見通しを発表しました。 www.nikkei.com 2050年で2020年比で石油需要が4割増加するとか。 耳を疑うような、しかしよく考えれば当然のような値ではあります。 これほど「世界中で脱炭素化」といった報道…

どこにも行けないから昔の旅の思い出、高校2年の修学旅行(1971)

感染者数もかなり減ったとはいえまだ旅行などできる情勢でもなく、どこかに行きたいという思いが募るのはどなたも一緒だと思います。 先日、高校1年で行った軽井沢旅行について書きましたが、今度はその翌年の修学旅行の本番について。 行ったのは1971年10月…

孫崎享さんのツイートより、世論調査結果の不思議。

孫崎享さんがツイートで。 内閣支持の世論調査結果を見ての感想です。 まったく同感。 「安倍菅路線を転換すべき」が過半数でありながら、内閣支持率も半分以上。 安倍菅路線で行くと大声で言っているかのような行動を取るような人間に対して、「転換すべき…

中国は本当に世界秩序を変えようとしているのか、”賀茂川耕助のブログ”より

”賀茂川耕助のブログ”で、「世界秩序を変えるSCO」という記事が公開されました。 SCOとは「上海協力機構」で、中国が主導するものです。 kamogawakosuke.infoSCOが20周年ということですが、この9月にイランがこれに加入する手続きを始めたということです。 S…

「熱風の日本史」井上亮著

歴史には「清らかな神話」と「暗黒の恥部」が必ずセットで存在します。 明治以降の日本史を見ても「坂の上の雲を目指した清く美しい時代」と「愚昧な指導者によって無謀な戦争に突き進んだ暗黒の時代」とがきれいに区別できるわけではありません。 そのよう…

「日本のノーベル賞受賞者」と言うには違和感だらけ。しかし真鍋さんおめでとうございます。

ノーベル物理学賞受賞者に、アメリカのプリンストン大学の真鍋叔郎さんが選ばれました。 その先進的な研究には敬意を表し、受賞をお祝いしたいと思います。 news.yahoo.co.jp ただし、テレビや新聞などで「日本の」と言いたがるのにはどうも違和感があります…

「脱炭素ブームの裏で石油会社がぼろ儲け」

週刊エコノミスト編集委員の金山隆一さんが書いた文章です。 gendai.ismedia.jp 欧米だけが世界だと思っている人たちには意外に感じることかもしれません。 アメリカもヨーロッパも中国も、自動車のEV化を進めると表明しており、日本が乗り遅れるのではと焦…

「感動の鉄道絶景」「旅と鉄道」編集部編

日本各地には「鉄道絶景」と呼ばれる、非常に美しい風景の中を走る鉄道があります。 有名なものも多いのですが、意外なものやある個人にとって特別な絶景など、様々なものがあるようです。 本書は、「旅と鉄道」という雑誌の編集部が自ら選び、また各鉄道会…

岸田内閣発足、すぐに衆院解散総選挙、憂鬱な状況が続くか。

岸田内閣が発足しましたが、すぐに衆院を解散総選挙をするということです。 news.yahoo.co.jpちょっとソフトな語り口の岸田に代わり、また原因も何も不明ながらコロナ感染者が急激に減少して緊急事態等も解除となるという追い風でおそらく内閣支持率も回復し…

「ロシアの論理 復活した大国は何を目指すか」武田善憲著

ソ連崩壊以降、大きな混乱に陥ったロシアですがプーチンが指導者となって以来復活してきました。 ただしその政治手法は強権的であり独裁者ではないかという見方も欧米社会からはされています。 そのようなロシアの「論理」について、外交官としてロシアに関…

フィルム型太陽電池で都市全体が発電所?

ぼんやりテレビを見ていたら夕方のニュースワイドショーで「フィルム型太陽電池で都市全体が発電所」といった内容のものを長々と放映していました。 フィルム状でフレキシブルに曲がり、太陽光変換効率も非常に高いという太陽電池で、設置場所を選ばずわずか…

涼しくなると思い出す。「高校の旅行で行った軽井沢」

昼の暑さには参りますが、朝夕は確かに涼しくなりました。 この冷気が肌を刺す季節になると思い出すのが高校1年の時に学校の旅行で行った軽井沢です。 もう半世紀以上も前のこととなり、記憶も定かではないのですが、高校2年で行く修学旅行以外に、高校1年の…

日本の賃金が低迷した理由、野口悠紀雄さんが書いています。

何冊かの著書を読んだこのとのある野口悠紀雄さんですが、東洋経済オンラインに記事を書いていました。 その題は「日本人は国際的に低い給料の本質をわかってない」 toyokeizai.net これは経済が低迷していたからとか、非正規雇用が増えたからといった表面的…