消費者庁からの報告で、ビタミンサプリの摂取により特に子供でビタミンDの過剰摂取の危険性があり得るということです。
FOOCOM.NETで紹介されていましたが、消費者庁でビタミンサプリ摂取の状況調査を行ったところ、子どもで過剰摂取になる危険性があるということが判ったそうです。
ビタミンDの耐容上限量は大人の場合では100㎍/日ですが、7歳以下の子供の場合では30㎍/日という値で、これはビタミンDを含むサプリメントの1粒に含まれている量と同じ、つまり子供がそのサプリを一日に1粒食べてしまえば上限量になってしまうということです。
中にはこれ以上のビタミンを含む製品もあり、子供には不向きのものとなっています。
これらの商品の注意書きには「乳幼児は摂取をお控えください」と表示されていますが、裏面に小さく書かれているもので誰もが読むとは言えないものです。
なお、「ビタミンDの摂取でコロナ予防」などという話も出ていますが、そのような作用はないようです。
ビタミンDの過剰による障害については以下の記事が参考になります。
ビタミン類でも水溶性のビタミンCなどはあまり過剰摂取障害はないのですが、ビタミンD,A,Kの脂溶性ビタミンは体内に蓄積され害を起こす危険性があります。
通常の食事ではそこまで大量に摂取することはないのですが、サプリメントなどでは大量摂取の危険性が出てきます。
ビタミンDの過剰障害としては、全身倦怠感、腎障害などがあり得るようです。
「一日分のビタミンをこれ一つで」などという宣伝文句で売られているサプリが目につきます。
危険性もあるということを十分に注意するべきでしょう。