爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

温暖化ゆめゆめ疑うことなかれ 気象予報士がご託宣

毎日新聞で時々書いておられる気象予報士の千葉ゆり子さんが、今の「大寒波」について「裏話」を。 https://mainichi.jp/articles/20180202/ddm/013/040/021000c (見づらいサイトですから長めに本文を引用します。) これが記録的な寒さであるということは…

八代城跡を訪ねる その歴史

八代歴史散歩シリーズ今回は八代城です。 八代には南北朝時代から城が築かれ、数々の戦乱に巻き込まれてきました。 現在の城跡は松江にあるため別名を松江城と言いますが、その他に古い方から、古麓城(ふるふもと)、麦島城と3つの城が存在しました。 (Go…

「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」ピーター・D・ウォード著

ヒマラヤ山脈の頂上付近では酸素が薄くて人間は酸素マスクで吸入しなければ生きていられません。 しかし、そこで上空を見ると渡り鳥が飛び去るのが見えます。 そこは山の上よりもさらに酸素が薄いはずですが、それでも鳥たちは平気で飛行を続けています。 ど…

「テレビの日本語」加藤昌男著

かつては日本語の模範とまで思われていたテレビで話される言葉が、最近では乱れていると感じます。 NHKでアナウンサーとして活動し、その後は後進アナウンサーの話し方指導も担当されたという著者が、その推移を語ります。 東日本大震災の起きた2011年3月11…

「ふつうの人の個人史の書き方・残し方」大江晴月著

「自分史」というものを書くことが流行っていて、その書き方などを教える本や教室もあるといったことも聞いてはいました。 しかし、著者の大江さんによれば現在言われている「自分史」というものはこの本で示している「個人史」とは違うということです。 そ…

「ペストの歴史」宮崎揚広著

人類の歴史には疫病による大きな災害が何度も起きていますが、中でもペストによるものはその死亡率の高さでも、中世ヨーロッパの社会に与えた影響でも、最も厳しいものだったと言えるでしょう。 この本は近世フランス史がご専門の歴史学者の宮崎さんが、主に…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1208 人民元の基軸通貨化

「賀茂川耕助のブログ」によれば、米ドルの基軸通貨としての地位を脅かすような中国人民元の攻勢が続いているようです。 kamogawakosuke.info 米ドルが基軸通貨として世界を支配しているように感じていましたが、それはせいぜい1970年代からだったようです。…

「古代遺跡を楽しむ本」吉村作治著

著名な考古学者の吉村さんが、世界各国の古代遺跡を紹介するという本で、一箇所ごとにその場所の思い出と行き方、注意などがガイドブック風に付けられているものです。 まあこういった旅行ガイドに一々文句を言っていてもしょうがないのですが、ちょっと気に…

あまりにも寒い

日本中が大寒波に覆われ、日本海側の大雪、首都圏でも大雪と大変な状況です。 寒さには慣れていると思っていた新潟県でも佐渡で水道管破裂が相次ぎ断水とか。 九州でも毎日とんでもない寒さで、今日も昼前になっても温度が上がらず、我が家も二階の書斎は暖…

「”アレ”はなぜ合法なのか?」間川清著

社会の隅々まで法律で決まっていることが多いのですが、意外に一般の人々はそういった法律について知らないことが多いようです。 弁護士の間川さんが、様々な事例について法律の本当のところはどうなのか、分かりやすく解説をした本です。 法律に関する「都…

「おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?」吉野椰枝子著

書名からはどのような内容なのか分かりにくいのですが、副題の「ホームステイ外国人のニッポンびっくり体験」を見ればすぐに分かります。 著者の吉野さんは、豊富な英語体験を活かし、日本語教師としての資格も持ちながら、家庭でホームステイの外国人を受け…

「日本 喪失と再起の物語」デイビッド・ピリング著

著者のピリングさんはフィナンシャル・タイムズ紙のアジア編集長ということで、2001年から2008年まで東京支局長を務めました。 また、東日本大震災の直後には被災地に入り、取材を続けたそうです。 非常に数多くの人々に話を聞き、また様々な資料を…

ダボス会議開催中

ダボス会議が開催中。トランプ大統領が参加とかニュースになっています。 www.newsweekjapan.jp 最近読んだスーザン・ジョージさんの本に「ダボス階級」という言葉が使われていて、面白いと思ったのでここで使っておきましょう。 sohujojo.hatenablog.com ダ…

野中広務さん亡くなる 存在感のある政治家でした

元自民党議員で、数々の要職を歴任された野中広務さんが亡くなったそうです。 www.tokyo-np.co.jp 享年92歳ということで、仕方のないことでしょうが惜しいという気がする方でした。 若い頃から反自民という立場の私から見ると、野中さんは敵役としては最強に…

「アーリア人」青木健著

「アーリア人」と聞くとどうしてもナチス・ドイツが利用した人種論を思い出してしまいますが、実際にアーリア人と言うべき人々はイランからインドにかけて住んでいた牧畜民で、その後は様々な方面に散っていきました。 他の民族と同化したものもあります。 …

八代の古墳 高島古墳

八代歴史散歩も西南戦争関連地は遠いところが残っているのでちょっとお休み。 近いところで、古墳を訪ねてみました。 八代高島古墳。 高島古墳群 / 観光サイトTOP / 八代市 市内高島町にある、高島という丘の上にあります。 この丘全体が古墳というわけでは…

プロセッサの脆弱性の問題はIoTの危険性に直結

IoTが産業の活性化につながるといった期待論ばかりが目立ちますが、その根本的な危険性に触れた記事がありました。 www.itmedia.co.jp 「脆弱性」とは悪意のある侵入を許すようなシステムの問題点ですが、プロセッサばかりでなくWindowsやその他のプログラム…

「鮭鱸鱈鮪 食べる魚の未来」ポール・グリーンバーグ著

クロマグロやサンマ、ウナギ等々、日本の漁業の将来を不安視させるような出来事が続発していますが、漁業資源の枯渇という点では欧米の方が先に問題化しているようです。 タラやサケなどは乱獲でほとんど資源枯渇させたということをやっています。 この本は…

世代間倫理というものについて

近頃考える事の多い、「世代間倫理」について、思考の跡を記しておきます。 世代間倫理のようなことは、自分で独自に考えてはいたのですが、本で読んだというのは加藤尚武さんの「環境倫理学のすすめ」というものでした。 sohujojo.hatenablog.com その中で…

草津白根山が突然噴火

群馬県の草津白根山の本白根山が突然噴火しました。 警戒していた白根山の方ではなかったこともあったのかもしれませんが、ほとんど前兆を感知しないまま噴火に至ったため、噴火口のすぐそばに居た人もあり、死者や負傷者を出す事態となりました。 www.yomiu…

微生物の話 番外編 Corynebacterium ulcerans

www.sankei.com人と動物で共通に感染する「人畜共通感染症」という病気があることがクローズアップされており、少し前の死亡例ですがペットから感染した女性が死亡していたということが発表されました。 その病原菌が「Corynebacterium ulcerans」でした。 C…

ウナギの危機的状況について勝川先生がツイッターで連続投稿

ウナギの稚魚のシラスの漁が始まっていますが、これが昨年と比べても激減。もはや危機的状況と言えるほどです。 これについて、東京海洋大学の勝川先生がツイッターで次々と意見を発表しています。 t.co 東京海洋大の勝川俊雄准教授は「シラスウナギの獲れ高…

八代の西南戦争遺跡

熊本県八代市の歴史遺産を散歩でめぐるという、自己満足シリーズその2です。 ちょうどNHKのドラマでも西郷さんが扱われていますし、この際八代の西南戦争関連のところを見て回ろうかというものです。 この際ですから、西南戦争の経緯を調べたので簡単に記し…

「英国流立身出世と教育」小池滋著

「身を立て名を挙げ」と言えば「仰げば尊し」の一節とすぐ分かるのはある程度の年齢の人だけで、最近はあまり卒業式でも歌われなくなっているとか。 そいうった「立身出世」というものが最近の先生方に不評だからではないかということですがどうでしょう。 …

「”日本スゴイ”のディストピア」早川タダノリ著

21世紀に入って以来「世界が尊敬する日本人」とか「本当はスゴイ日本」などと題されたおびただしい数の書籍が刊行されています。 最近はテレビ番組にもそういった類のものがはびこっており、辟易する思いですが、実はかつても「日本スゴイ」という本が次々…

「内田樹の研究室」より、”役に立つ学問”

内田樹さんの「研究室」というブログの記事を読みながら、興味深いものを紹介していますが、最近のものから段々と遡っていますので、徐々に古くなっていきます。 今回の記事は昨年3月の「役に立つ学問」というものです。 役に立つ学問 (内田樹の研究室) 内…

とんでもない方向に向かっている相撲問題

元横綱日馬富士の暴力事件に始まった大相撲をめぐる騒動は、もはや日馬富士事件などはまったく離れてしまいました。 昨日のテレビ番組を見ていて驚いたのですが、日馬富士も貴乃花もまったく話題に上らず、言われているのは「白鵬の品格」ばかりです。 張り…

「なくなりそうな世界のことば」吉岡乾著 イラスト西淑

世界には7000の言語があるそうです。 その中で多くの人が母語としている「大きな言葉」には中国語普通話(9億人)、英語3億7000万人、日本語も世界9位で1億2800万人といった言葉がありますが、一方「小さな言葉」はごく少数の人が話すだけで、それもどんどん…

「ほんとうの”食の安全”を考える ゼロリスクという幻想」畝山智香子著

国立医薬品食品衛生研究所の室長をしておられる、畝山智香子さんはネット上で「食品安全衛生ブログ」という活動もされており、大変参考にさせていただいています。 以前に近著の「健康食品のことがよくわかる本」という本を読みその書評は書いています。 soh…

首相の海外訪問はICAN事務局長との面会から逃げた? 傑作な小物ぶり

昨年のノーベル平和賞を受賞した、核廃絶NGOのICANのベアトリス・フィン事務局長が来日し、長崎広島訪問していますが、今日は東京で国会議員と会談するそうです。 しかし、首相と面会を申し入れたにも関わらず政府は「日程が合わない」との逃げ口上で断った…