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爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「サナダから愛をこめて」藤田紘一郎著

藤田さんといえば有名な寄生虫博士ですが、いろいろなところで発言をして騒動となることもありました。 しかし、さすがに寄生虫などの海外病については詳しくご存知のようです。 この本はそのご専門の寄生虫病やウイルス病等、海外で蔓延している病気につい…

「考えてるつもり 状況に流されまくる人たちの心理学」サム・サマーズ著

著者のサマーズさんは心理学教授、偏見やステレオタイプといったものに対しての研究がご専門のようです。 本書はそういったステレオタイプがどのような心理的状況から生まれてくるかといったことを、まあ「分かりやすく」解説されています。 本当に分かりや…

「フランス中世歴史散歩」レジーヌ・ペルヌー、ジョルジュ・ペルヌー著

フランス歴史物は昔から好きであれこれ読んできたつもりでしたが、三銃士やああ無情など、せいぜい16世紀以降のものばかりということに、この本を読んで気付かされました。 本書は新しくても13世紀まで、中世のフランスのあれこれを現在のフランス各地の…

「日本人 祝いと祀りのしきたり」岩井宏實著

日本には全国的な年中行事、祝祭日の他にも各地に地方的な行事が多く行われています。 しかし、その詳細な点はもはやかなり忘れられているようで、私自身も知らないことが多くなっています。 そういったことをきちんと押さえられるという点でなかなか優れた…

「これが日本人だ!」王志強著

著者は中国生まれの中国人、IT関係の開発者として日本でも勤務、20年に渡って中国と日本を行き来しているそうです。 その王さんがあくまでも中国人に向けて日本と日本人を解説している本ですが、これを訳者の小林さゆりさんが中国の本屋で見つけ、是非にと…

葉酸サプリの問題点 FOOCOM.NETで瀬古博子さんが指摘

食品関係でここで度々取り上げるのが、食中毒の他には健康食品、サプリの問題点ですが、どうも問題点ばかりが目につく割には社会の関心が薄いように思えますので、気がつけばしつこく書いていきたいと思います。我慢してお付き合いください。 今回の問題は、…

刻み海苔によるO157食中毒の広がり 「安心!?食べ物情報」より

東京立川市の学校給食でO157集団食中毒が起き、大阪の海苔業者の刻み海苔が原因とされました。 今週の渡辺宏さんの「安心!?食べ物情報」によると、同じ製品により和歌山県御坊市や大阪府大東市、福岡県久留米市でO157食中毒が発生しているそうです。 http:…

「ミサイル防衛 日本は脅威にどう立ち向かうのか」能勢伸之著

北朝鮮が国威発揚の手段としてミサイル開発に力を入れ、頻繁に発射試験を行っていますが、そのたびに防衛装置を配備しています。 それがどのようなものかということも、深くは知らないまま、本当にあれで守れるのかと疑っていましたが、そこには冷戦時代から…

「古代日本のルーツ 長江文明の謎」安田喜憲著

著者は環境考古学が専門ということで、さらに元々は地中海文明を研究対象としていたのだそうですが、成り行きで中国の長江流域の古代文明の遺跡発掘に携わることとなり、その成果からこの長江文明というものが大きな意味を持つことに確信を持ったようです。 …

「わかりやすい朝鮮社会の歴史」朴根鳳著

著者(「根」の字は本当は土偏)は韓国の民間の歴史研究者で、この本も韓国国内向けにあまり知られていない歴史を解説するというものになっています。 本書「はじめに」に書かれているように、韓国人が自国の歴史を振り返る時にともすると固定観念にとらわれ…

「太陽からの光と風」秋岡真樹編著

太陽光発電などに注目が集まっていますが、太陽というものについての知識はそれほど深く行き渡っているとも言えないのではないでしょうか。 本書は太陽に関しての様々な方面からの解説が、様々な分野の専門家によって記されています。 ただし、ちょっと詳し…

森友学園問題、だいたい構造が見えてきた

森友学園をめぐる国有地売却疑惑、だいたい事件の構造が見えてきたようです。 野党の諸君の国会での追求も攻めあぐねているようで、これもその構造から来るものでしょう。 それは、これが「アベ案件」であり、官僚の「自発的な取り計らい」によるものだから…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1178 人間と機械協働の未来を

賀茂川さんのブログ、今回はAIについてですが、経産省が「人工知能(AI)やロボットなどの技術革新をうまく取り込まなければ、日本の雇用が2030年には2015年度よりも735万人減るとの試算」と発表したそうです。 技術をうまく利用すれば現象は161万人に押さえ…

「維新・改革の正体 日本をダメにした真犯人を探せ」藤井聡著

この書評欄は一応読了したものだけを書いていますが、この本はあまりのアクの強さに途中で断念しました。 しかし、その事実だけでも残しておこうと書き記してみます。 なお、著者の藤井聡さんは土木学者ですが、国土計画などにも深く関与し、その著書も以前…

通販天国ももうすぐ終了? 運送業界が対応不能

ヤマト運輸の宅配便対応がもはや困難になってきているようです。 www.asahi.com 配達ドライバーは長時間労働が強いられ、新規採用も難しく、労働組合は荷物の取扱量抑制を春闘で要求したとか。 給与アップや労働環境改善といった要求項目でなく、「取扱量制…

「国を変える力 ニッポン再生を探る10人の提言」猪瀬直樹著

元東京都知事の猪瀬さんが、石原東京都知事時代に副知事に任命された当時の2008年に出版された本です。 その後、石原の後を継いで東京都知事に就任したものの、献金疑惑で辞職しました。 その経過を見てあとからこの本を読むと、なんと偉そうに書いたも…

夢の話「東京で大地震にあい実家まで帰る難行苦行」

実際に地震を体験したのは去年の熊本地震を我が家でのことですが、今回の夢は学生時代に東京に通っていた頃に地震に遭って実家のあった神奈川県茅ヶ崎までなんとか帰り着こうとしての苦労の場面でした。しかし、細部までリアルなこと。 なお、この状況は当時…

公的年金の運用益が10兆円以上の黒字 これで危機は去ったのか

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によると昨年10月ー12月期の運用実績は10兆円以上の黒字となり、運用益は過去最高となったそうです。 www.nikkei.com 昨年の始めには5兆円もの赤字を出したということで、年金基金を株式投…

「日本人ビジネスマン ”見せかけの勤勉”の正体」大田肇著

副題は「なぜ成果主義は失敗したか」というものです。 職場などでの人事評価を成果によって判断し、大きく配分を変えるという成果主義は低成長時代に入り広範囲に広がってしまいましたが、どこでもそれが効果を上げるということはなく、かえって弊害ばかりが…

国有地売却問題で首相の及び腰 考えられないほどの非常識な態度

金友学園(じゃなかったっけ)の小学校用地取得の際の不明瞭な国有地売却にまつわる事件がさらに疑惑を深めています。 www.jiji.com 国会での追求も、事の経緯から首相周辺に質問が集中するのは仕方のないことかもしれませんが、それに対し安倍首相は過度に…

「サラ金崩壊 グレーゾーン金利をめぐる300日戦争」井出壮平著

テレビを見ればサラ金(消費者金融)のCMが立て続けに流れていたのもそう古い話ではないのですが、今はまったく様変わりし、「過払い金請求」を呼びかける弁護士事務所のCMばかりのような印象になってしまいました。 この間にはグレーゾーン金利というかつて…

「倭国 東アジア世界の中で」岡田英弘著

この本も最初に読んだのはかなり昔になります。 昭和52年に初版発行ですので、その直後に買ったとすれば大学時代ということになります。 若い時から歴史それも特に古代に関心が深く色々と本も読んでいましたが、この本はその中でも非常に刺激的なものでし…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1177 米国第一主義

賀茂川さんの今回のブログ、トランプのキーワード「米国第一主義」ずばりそのものです。 kamogawakosuke.info しかし、そこで主張されている中の「アメリカ」というのがこれまでの政財界の支配階級の「アメリカ」ではなく「アメリカの労働者」であろうという…

森友学園小学校用地の国有地払い下げ問題の取り上げ方に違和感

大阪の森友学園が小学校建設のためとして国有地を格安で払い下げを受けた問題について、国会でも審議されさらに報道も過熱しています。 その幼稚園での様子が繰り返し報道されていますが、選手宣誓で「安倍首相がんばれ」と言わせているというもので、まあ普…

熊本県八代市松井神社の臥竜梅ようやく満開間近

臥竜梅という名の梅は各地にあるようです。 老木になると龍が臥せたような形になることからそう呼ばれるようですが、熊本県八代市の松井神社にある梅の木も臥竜梅と言い、江戸時代初期に肥後藩細川家初代の細川三斎(忠興)が植えたというものです。 他の梅…

「つい他人に自慢したくなる 無敵の雑学」なるほど倶楽部編

出張帰りの電車の中などで読み飛ばすのにちょうど良いような造りの本です。 おそらくこれもそんな時に買ったのかもしれませんが、覚えていないくらいのものです。 しかし、その編者、なるほど倶楽部という匿名集団ですが、なかなかの博識の方々が集まったも…

トランプ政権あれこれ メディア野党、ヨーロッパ極右政党

いつもいつも飽きさせないトランプ政権ですが、CNNやニューヨークタイムズなどを会見から締め出しとか。 「メディアは野党だ」とも言っているそうです。 野党だから会見に参加させないというのはあまりにも幼稚な思考であり、とてもアメリカの大統領としてふ…

「渡辺治の 政治学入門」渡辺治著

政治学者で一橋大学名誉教授の渡辺さんが、大学定年直後から日本教職員組合の雑誌「クレスコ」に政治学の解説という形で連載された2010年から2012年までの22回の「政治学入門」をまとめたものです。 ちょうどその時の政治状況を詳しく解説するとい…

「裏読み日本経済 本当は何がおきているのか」朝倉慶著

こういった「裏読み」とか「陰謀」というのが大好きなんですね。 ついつい惹かれて読んでしまいます。 そしてその内容が決して荒唐無稽で的外れとは言えないと感じてしまいます。 著者の朝倉さんは経済アナリスト、著書も多数ありご活躍のようです。 この本…

腐臭ふんぷん 国有地を安倍総理知人の学校に格安払い下げ

「腐臭ふんぷん」と入力したら「もしかして悪臭ふんぷん?」とネットにたしなめられてしまいました。そんな言葉はないのか。 さて、それはともかく、腐った臭いとしか言いようがない事件が起きています。 www.jiji.com どうやら安倍首相と親しい代表の学校法…

「戦争経済に突入する日本」副島隆彦著

著者の副島さんは政治経済分野に関する評論活動をされている方で、ネットでも活躍されているようです。 副島隆彦(そえじまたかひこ)の学問道場 上記の学問道場の最新情報によれば、今回の安倍首相訪米の手土産は、日本の年金資金の51兆円をアメリカイン…

「できたての地球 生命誕生の条件」廣瀬敬著

著者の廣瀬さんは東京工業大学の地球生命研究所の所長として地球誕生や初期の地球環境、そして生命誕生について研究されているそうです。 これまでも地球科学というものに関しての本は何冊か読んできました。 「”地球のからくり”に挑む」大河内直彦著 - 爽風…

「NHKスペシャル MEGAQUAKE巨大地震」NHKスペシャル取材班、主婦と生活社ライフプラス編集部編

NHKスペシャルという番組の中で、巨大地震というものを扱ったものは何度もありますが、この本は2010年に4回シリーズで放映されたものを書籍化したものです。 したがって、まだ2011年の東日本大震災は発生する前の状況を扱ったものですが、それを警告するよう…

夢の話「茨城大学から熊本まで自動車を運転して帰る」

時々ですが、細部のリアリティーはやたらに鮮明ですが、基本的に状況がまったくありえないという夢を見ることがあります。 今日の夢もそれでして、こういった夢を見ると起きた後にやたらに疲労感が強く、また寝たいという想いがします。 夢の導入部では、現…

「世界の独裁者 現代最凶の20人」六辻彰二著

独裁者といえば現代でも北朝鮮の金正恩などが思い浮かべられますが、先進国ではあまり縁がないようにも感じます。 しかし、世界的に見ればこのような独裁者というものは決して珍しい存在ではなく、まだ多くの国がそういった政治指導者により支配されていると…

「民主制の欠点」内野正幸著

民主制とは多数決や投票など、意思を決定する一つのシステムです。 それが政治の場合は民主政治となりますが、政治だけに限らず企業や地域などでも民主制という手続きが使われる場合もあります。 デモクラシーについて、政治学者が論じたものは数多くありま…

コメ産地偽装で訴訟騒ぎ

昔から参考にさせていただいている、渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」で紹介されていたのが、JA系の米卸業者が産地偽装をしたと週刊ダイヤモンドが報道、それに対して当の卸業者は提訴もという騒ぎになっているということです。 http://food.kenji.ne.jp/…

トクホ取り消しの製品に対し、景表法違反の措置命令

FOOCOM.NETの松永和紀さんが、昨年にトクホの取り消し命令を受けた日本サプリメントの「ペプチドエースつぶタイプ」などの製品がさらに消費者庁から景表法(景品等表示法)違反で措置命令を受けた点について記事にしています。 www.foocom.net これについて…

「数に強くなる」畑村洋太郎著

「失敗学」の方が有名な畑村さんですが、一般の人々に数学的な考え方をしてもらうということにも意欲を持っていらっしゃるということです。 以前に「直感で分かる数学」という本を出版されたのですが、これは「ヨコ書き」の本でした。 「ヨコ書き」本は一般…

「高いわけ、安いわけ 食品表示で読み解く価格差」NACS東日本支部食部会編著

編著者は日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会という組織です。 同じようにみえる商品でも価格差があるというのは、どの商品にでも見られます。 それがどのような理由で違うのかということは、意外にはっきりとはしていないのかもしれません。 「食…

本日の交通違反 緊急車両の走行を邪魔しちゃ駄目

良い天気で気温も上がってきたのに誘われてまた散歩に出かけました。 歩く時間は1時間もないのですが、その間に少なくても4-5件の道交法違反を目にするのが情けないところです。 法律違反まで行かないモラル欠如だったら数十件にも上ります。 本日見かけ…

「太っている人の”食べていない”はウソ?」 栄養調査の面白い話

FOOCOM.NETの専門家コラムで栄養疫学の分野での興味深い話を連載されている、児林聡美さんの記事に面白いものがありました。 www.foocom.net 現在、東京大学の公共健康医学専攻というところで栄養疫学の研究をされている児林さんですが、これまでにもFOOCOM.…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1176 キャッシュレス社会へ

昨年11月にインドで起きた大騒動、突然高額紙幣の流通を禁止という無茶苦茶な法律施行というものだったのですが、賀茂川さんによればアメリカの差し金だったようです。 kamogawakosuke.info インドのモディ首相の公式の発言によれば、この政策は闇資金の摘発…

NHKヒストリア、日本のポンペイから探る ようやく見ました

よく読ませていただいている「オヤコフン」さんのブログで紹介されていた、NHKのヒストリアという番組の「日本のポンペイから探る」という回の再放送、それも録画したものをようやく見ることができました。 別にそれほど忙しいわけではないのですが、どうも…

本日の交通違反 パチンコ屋に出入りする車には近づかないほうが良い

天気の良い日には朝9時過ぎから1時間ほど近所を散歩するのですが、ちょうどその時間帯はパチンコ屋の開店時間と重なります。 うちの近くにも大きなパチンコ屋が2軒あり、商売繁盛しているのか10時の開店時間には多くの車が入っていきます。 まあ、平日のパチ…

「なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか?」野村総合研究所 松下東子、日戸浩之、林浩之著

なんとも刺激的な書名ですが、中味はそれほどのことはありません。 副題の「1万人の時系列データでわかる消費者」という方が内容をすっきりと表しているようです。 これは、野村総合研究所(NRI)が1997年より継続して行っている意識調査「生活者1万人…

「クラウド 増殖する悪意」森達也著

著者の森達也さんは、映画監督としてオウム真理教のサリン事件を扱ったドキュメンタリー映画「A」を製作、社会全体として麻原を叩けば良いというような風潮には疑問を感じているようです。 オウム真理教裁判で麻原を弁護した弁護士に対してまで猛烈な批判が…

食品表示 原産地表示の迷惑制度公聴会実施とのこと FOOCOM.NET専門家コラム森田満樹さん

加工食品の原産地表示を無茶苦茶な規定にしようとしている消費者庁ですが、この原案について各地で説明会を開き説明しているものの、支離滅裂でしかも曖昧な答えに終始しているという、FOOCOM.NET森田さんの記事が出ていました。 www.foocom.net これについ…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1175 所得格差の拡大

ちょっとこのところ”賀茂川耕助のブログ”から目を離していたのですが、その隙に興味深いことが書かれていました。 kamogawakosuke.info OECDが加盟国の所得格差の状況を調査し、公開しました。 それによると各国とも2007年よりさらに所得格差は広がっている…

「反社会学の不埒な研究報告」パオロ・マッツァリーノ著

社会学分野で扱われるような問題を非常にこなれた日本語で辛口ユーモアたっぷりに紹介しているのが、自称イタリア人のパオロ・マッツァリーノ氏ですが、その「統計」「こだわりという言葉」「経済学」「勲章」「博士号」といったものを取り上げて面白おかし…