父の作ってくれた写真アルバムの一番古いものに、幼稚園の卒園の集合写真と小学校入学の写真があります。
小学校入学時のものを貼ります。
下に学校名と年月日が入っています。
まあボカシは要らないでしょう。
もう63年も前の4月1日、子どもたちは70歳近くでおそらく後列の親はほとんどが物故者でしょう。子どもたちももうかなり欠けているかもしれません。
名古屋市千種区にある千種小学校ですが、建物は木造二階建て、おそらく現在は鉄筋コンクリート3階建てにはなっていることでしょう。
入学式は4月1日だったのでしょうか、それもまったく記憶にありません。
校舎の前の桜の木をバックに整列した写真ですが、桜は鮮明ではありませんがどうやら数輪の花がちらほら咲いているようにも見えます。
それでも現在は3月の中旬に近い開花でしょうからそれよりはかなり遅かったようです。
親はほとんどが母親ですが中には数名父親もいるようです。
母親は大多数が和服。私の母も和服です。
私がどれか、母がどれかは内緒。
この小学校には丸一年在籍しただけで二年生になる時に福岡に転校したので記憶はほとんどありません。
写真にかぶせるように名簿がついていて名前だけは分かるのですが、それも全く覚えていません。
ただし中にカタカナの名字の子がいて、どうやら混血だったようです。
その名字が「ラニヤ」ということで、どこの国の方だったのでしょうか。
なおそのお母さまもいらっしゃるのですが、完全に日本人らしい風貌ですので国際結婚だったのでしょう。
先生が田中先生というおばさんだった覚えはあります。
前列に座ってらっしゃる女性が田中先生、その隣は校長先生でしょうか。
この学校に関わる記憶で辛うじて残っているのが、入学前に学校体験の日がありそこで給食も出たのですが、そのおかずがコロッケ、これなら食べられるかなと期待したけれど入学後にはコロッケが出てくることはほとんどありませんでした。
そして翌年の終了間近に転校が決まり、下校時に友達(それが誰だったかは記憶なし)に「僕、もうすぐ福岡っていうところに引っ越しするんだ」と話した記憶。
もう半世紀以上も前の日本とは思えないような光景の話でした。