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爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「ぼくらの民主主義なんだぜ」高橋源一郎著

朝日新聞に月に一度、「論壇時評」というコーナーがあるそうですが、それを担当していた作家の高橋源一郎さんが記事に少し加筆してタイトルを付けたものです。 その期間は2011年4月28日から2015年3月26日の分まで、したがってその最初のあたりは多くが東日本…

「ダメだ!この会社」倉田真由美、山崎元著

かなりの大企業であっても中味はボロボロ、一気に倒産ということもある世の中ですが、なかなか他の会社の事情というものは分からないことが多いものです。 いまだに転職事情というものが改善せず、新卒で入った会社から出ようとするとかなりランクの落ちると…

NHK食品関連番組はどうも怪しい FOOCOM.NETで松永さん指摘

(これまでこういった問題を扱うカテゴリーを「食品衛生」としていましたが、衛生関係だけでは留まらないので今回より「食品問題」と名称変更しました。今後もよろしくお願いします) いつものFOOCOM.NET松永和紀さんですが、また厳しい指摘です。 www.fooco…

「考えてるつもり 状況に流されまくる人たちの心理学」サム・サマーズ著

著者のサマーズさんは心理学教授、偏見やステレオタイプといったものに対しての研究がご専門のようです。 本書はそういったステレオタイプがどのような心理的状況から生まれてくるかといったことを、まあ「分かりやすく」解説されています。 本当に分かりや…

「日本人 祝いと祀りのしきたり」岩井宏實著

日本には全国的な年中行事、祝祭日の他にも各地に地方的な行事が多く行われています。 しかし、その詳細な点はもはやかなり忘れられているようで、私自身も知らないことが多くなっています。 そういったことをきちんと押さえられるという点でなかなか優れた…

「これが日本人だ!」王志強著

著者は中国生まれの中国人、IT関係の開発者として日本でも勤務、20年に渡って中国と日本を行き来しているそうです。 その王さんがあくまでも中国人に向けて日本と日本人を解説している本ですが、これを訳者の小林さゆりさんが中国の本屋で見つけ、是非にと…

葉酸サプリの問題点 FOOCOM.NETで瀬古博子さんが指摘

食品関係でここで度々取り上げるのが、食中毒の他には健康食品、サプリの問題点ですが、どうも問題点ばかりが目につく割には社会の関心が薄いように思えますので、気がつけばしつこく書いていきたいと思います。我慢してお付き合いください。 今回の問題は、…

刻み海苔によるO157食中毒の広がり 「安心!?食べ物情報」より

東京立川市の学校給食でO157集団食中毒が起き、大阪の海苔業者の刻み海苔が原因とされました。 今週の渡辺宏さんの「安心!?食べ物情報」によると、同じ製品により和歌山県御坊市や大阪府大東市、福岡県久留米市でO157食中毒が発生しているそうです。 http:…

「ミサイル防衛 日本は脅威にどう立ち向かうのか」能勢伸之著

北朝鮮が国威発揚の手段としてミサイル開発に力を入れ、頻繁に発射試験を行っていますが、そのたびに防衛装置を配備しています。 それがどのようなものかということも、深くは知らないまま、本当にあれで守れるのかと疑っていましたが、そこには冷戦時代から…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1178 人間と機械協働の未来を

賀茂川さんのブログ、今回はAIについてですが、経産省が「人工知能(AI)やロボットなどの技術革新をうまく取り込まなければ、日本の雇用が2030年には2015年度よりも735万人減るとの試算」と発表したそうです。 技術をうまく利用すれば現象は161万人に押さえ…

「維新・改革の正体 日本をダメにした真犯人を探せ」藤井聡著

この書評欄は一応読了したものだけを書いていますが、この本はあまりのアクの強さに途中で断念しました。 しかし、その事実だけでも残しておこうと書き記してみます。 なお、著者の藤井聡さんは土木学者ですが、国土計画などにも深く関与し、その著書も以前…

「日本人ビジネスマン ”見せかけの勤勉”の正体」大田肇著

副題は「なぜ成果主義は失敗したか」というものです。 職場などでの人事評価を成果によって判断し、大きく配分を変えるという成果主義は低成長時代に入り広範囲に広がってしまいましたが、どこでもそれが効果を上げるということはなく、かえって弊害ばかりが…

「サラ金崩壊 グレーゾーン金利をめぐる300日戦争」井出壮平著

テレビを見ればサラ金(消費者金融)のCMが立て続けに流れていたのもそう古い話ではないのですが、今はまったく様変わりし、「過払い金請求」を呼びかける弁護士事務所のCMばかりのような印象になってしまいました。 この間にはグレーゾーン金利というかつて…

「NHKスペシャル MEGAQUAKE巨大地震」NHKスペシャル取材班、主婦と生活社ライフプラス編集部編

NHKスペシャルという番組の中で、巨大地震というものを扱ったものは何度もありますが、この本は2010年に4回シリーズで放映されたものを書籍化したものです。 したがって、まだ2011年の東日本大震災は発生する前の状況を扱ったものですが、それを警告するよう…

「世界の独裁者 現代最凶の20人」六辻彰二著

独裁者といえば現代でも北朝鮮の金正恩などが思い浮かべられますが、先進国ではあまり縁がないようにも感じます。 しかし、世界的に見ればこのような独裁者というものは決して珍しい存在ではなく、まだ多くの国がそういった政治指導者により支配されていると…

「民主制の欠点」内野正幸著

民主制とは多数決や投票など、意思を決定する一つのシステムです。 それが政治の場合は民主政治となりますが、政治だけに限らず企業や地域などでも民主制という手続きが使われる場合もあります。 デモクラシーについて、政治学者が論じたものは数多くありま…

コメ産地偽装で訴訟騒ぎ

昔から参考にさせていただいている、渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」で紹介されていたのが、JA系の米卸業者が産地偽装をしたと週刊ダイヤモンドが報道、それに対して当の卸業者は提訴もという騒ぎになっているということです。 http://food.kenji.ne.jp/…

トクホ取り消しの製品に対し、景表法違反の措置命令

FOOCOM.NETの松永和紀さんが、昨年にトクホの取り消し命令を受けた日本サプリメントの「ペプチドエースつぶタイプ」などの製品がさらに消費者庁から景表法(景品等表示法)違反で措置命令を受けた点について記事にしています。 www.foocom.net これについて…

「高いわけ、安いわけ 食品表示で読み解く価格差」NACS東日本支部食部会編著

編著者は日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会という組織です。 同じようにみえる商品でも価格差があるというのは、どの商品にでも見られます。 それがどのような理由で違うのかということは、意外にはっきりとはしていないのかもしれません。 「食…

本日の交通違反 緊急車両の走行を邪魔しちゃ駄目

良い天気で気温も上がってきたのに誘われてまた散歩に出かけました。 歩く時間は1時間もないのですが、その間に少なくても4-5件の道交法違反を目にするのが情けないところです。 法律違反まで行かないモラル欠如だったら数十件にも上ります。 本日見かけ…

「なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか?」野村総合研究所 松下東子、日戸浩之、林浩之著

なんとも刺激的な書名ですが、中味はそれほどのことはありません。 副題の「1万人の時系列データでわかる消費者」という方が内容をすっきりと表しているようです。 これは、野村総合研究所(NRI)が1997年より継続して行っている意識調査「生活者1万人…

「クラウド 増殖する悪意」森達也著

著者の森達也さんは、映画監督としてオウム真理教のサリン事件を扱ったドキュメンタリー映画「A」を製作、社会全体として麻原を叩けば良いというような風潮には疑問を感じているようです。 オウム真理教裁判で麻原を弁護した弁護士に対してまで猛烈な批判が…

食品表示 原産地表示の迷惑制度公聴会実施とのこと FOOCOM.NET専門家コラム森田満樹さん

加工食品の原産地表示を無茶苦茶な規定にしようとしている消費者庁ですが、この原案について各地で説明会を開き説明しているものの、支離滅裂でしかも曖昧な答えに終始しているという、FOOCOM.NET森田さんの記事が出ていました。 www.foocom.net これについ…

「反社会学の不埒な研究報告」パオロ・マッツァリーノ著

社会学分野で扱われるような問題を非常にこなれた日本語で辛口ユーモアたっぷりに紹介しているのが、自称イタリア人のパオロ・マッツァリーノ氏ですが、その「統計」「こだわりという言葉」「経済学」「勲章」「博士号」といったものを取り上げて面白おかし…

「融解連鎖 日本の社会システムはどこまで崩れるのか」風間直樹著

雇用や医療・介護等、いろいろな社会システムというものがどんどんと壊れて行くように感じられます。 そういった状況を経済誌の記者である著者の風間さんが多くの取材を重ね実態を明らかにしようとする、なかなかの労作かと思います。 なお、「風間直樹」と…

「なぜ日本は若者に冷酷なのか」山田昌弘著

「パラサイトシングル」などの言葉を作り出し、現代日本を厳しく表現している社会学者の山田さんが、2013年に刊行した日本の社会と経済について詳細に解析したものです。 さすがの観察眼と分析力と思います。 日本の社会と政治は老人に対しては非常に手厚く…

「偽善エコロジー」武田邦彦著

環境問題でいろいろと発言を繰り返していますが、それに対する反発も非常に強く受けている武田さんです。 確かにデータなどの誤解や他の理論への中途半端な理解に基づく批判等、明らかな間違いも多いようですが、武田さんのすべてを否定してしまうこともでき…

「あなたは、だまされている! 振り込め詐欺悪徳商法ほか」安斎育郎著

著者は本業は放射線防御学ということですが、疑似科学についての著書も数多く書かれておりそちらの本は他にも読んだことがあります。 また、手品が趣味でその方面でも造詣が深いようです。 そのため、本書は振り込め詐欺や悪徳商法などを扱っていますが、そ…

島根で悲惨な交通事故 何がその主因かを間違えるからいつまでも悲劇は続く

島根県益田市で悲惨な交通事故があったということです。 小学生の集団登校の列に車が突っ込み、ボランティアで登校見守りの活動をしていらした男性が亡くなりました。 その方は33年前に我が子を交通事故で失い、その悲劇を繰り返したくないという思いから…

「経済成長って、本当に必要なの?」ジョン・デ・グラーフ、ディビッド・K・バトカー著

このブログではこれまでにも「経済成長」を取り上げて色々と書いてきました。 経済成長は本当に不可能なのか 広い視野でGWP(全世界総生産)を考えれば見えてくる - 爽風上々のブログ 安倍政権暴走、本当なら末期的症状 カジノ法案強行採決、税収減で赤字国…

「独裁者ヒトラーの全貌」荒地出版社刊

非常に多数の執筆者たちが項目別に書いたものをまとめてあるものですが、よくある本のように無名のライターが集まって書いたというものではなく、数十人に上る執筆陣はそれぞれが大学教授や評論家等、専門家が集まっているということです。 したがって、内容…

「巨大地震Xデー」藤井聡著

「巨大地震」には「メガクエイク」と振り仮名が付けてあります。 著者の藤井さんは京都大学教授ですが、第2次安倍内閣で国土強靭化政策を進める上での論拠となるべく、内閣官房参与として参画しています。 東日本大震災以降、数々の大地震が頻発し、さらに水…

「不愉快なことには理由がある」橘玲著

橘さんの本は以前にも一冊読みました。 sohujojo.hatenablog.com 今度の本も前に読んだ本同様に週刊プレーボーイ誌に連載されたコラムをまとめたものということですが、年代は前のより少し昔のもののようです。 前の本でも感じたことですが、週刊プレーボー…

「戒名のはなし」藤井正雄著

「戒名」といえば葬式の時に坊さんに付けてもらう何やら意味のよくわからない名前で、その御礼に何十万やら何百万やら「払わされた」といった印象だけでしょうが、その戒名に関して様々な観点から論じられています。 著者の藤井さんは仏教界の方ではなく宗教…

「学歴分断社会」吉川徹著

社会の動きとその基底にあることの関係は非常に複雑で様々な要因が関わってくると思いますが、そのあたりを思い切りよくスパッと切って説明するとたしかに分かりやすいというのが本書でしょう。 ただし、それがすべて正しいとも限りませんし言い切ることで危…

「歴史音痴が知りたい 大東亜戦争の真相」赤堀篤良著

著者の赤堀さんは歴史研究者ではありません。それどころか、歴史学教育も通常の学生並のものだけという、元土木技術者ということです。 しかし、建設会社に長年勤務され、外国での工事もしていく中で外国人との交際も多く、近代の歴史が話題となることもあり…

「食卓からマグロが消える日」良永知義著

著者は水産庁での研究職を経て東京大学に戻り研究を続けている方で、専門は魚介類の病害ですが、養殖技術に関しても詳しいということです。 したがって、水産資源の減少の問題を扱っていても養殖に話題が移りがちなのも仕方のない事でしょうか。 魚種によっ…

琴奨菊が負け越し、大関陥落

あまりスポーツネタは書かないんですが、相撲は好きで毎日上位の取り組みは必ずテレビで見ています。 昨日の相撲では、稀勢の里や白鳳の優勝争いもさることながら、大関琴奨菊の負け越しというのが興味の的でした。 しかし、相手が今場所好調の関脇玉鷲とい…

「インドネシア イスラーム大国の変貌」小川忠著

著者の小川さんは国際交流基金に勤められており、インドやインドネシアでの勤務を長くされてきたそうです。 イスラーム教は中東で誕生しそこから東西へ広がっていきましたが、現在ではヨーロッパに多くの教徒が移住しています。 それとともに、東南アジアに…

阪神淡路大震災から22年、知らなかった事実

本日1月17日は阪神淡路大震災から22年、テレビでは朝からそれに関する報道が多数続いています。 今と違って朝起きたらすぐにネット検索などということができなかった当時、目覚めた後はこたつでテレビを見ながら本を読んでいました。 すると大阪発で大きな地…

「”汚い”日本語講座」金田一秀穂著

”汚い”日本語といっても、よく言われるように一部の各地方言で例えば「河内弁は汚い」とか、「熊本弁は汚かー」といったような「汚い」という意味ではなく(本書題名をみて最初はそれだと思いました)本当に、「汚い」という言葉がどのようなものを指し、そ…

「またがりビトのすすめ」姜誠著

著者は在日三世コリアンというルポライターですが、この本の副題にもあるように「外国人をやっていると見えること」がたくさん見えている方のようです。 「またがりビト」というのは、在日コリアンの人々の先祖の居た朝鮮、そしていまは別れた国になっている…

「他県の大学進学はデメリット?」一般紙掲示板サイトに見る意識

読売新聞のネットサイトに、「発言小町」という掲示板サイトが有り、そこでは様々な問題に対してのコメントが数多く書かれています。 そこに最近挙げられている話題が「息子が他県の大学に進学しようとしているがメリットがない」というもので、多くのコメン…

「それでも企業不祥事が起こる理由 法令遵守を超えるコンプライアンスの実務」國廣正著

著者は弁護士で企業不祥事の際の対応を数多く手がけてきた方です。 本書は2010年出版ですのでそれまでの事件が取り上げられていますが、それ以降も不祥事発生は限りなく続いているようです。 各企業とも勉強はしているんでしょうが、なくなりません。 ま…

「おべんとうと日本人」加藤文俊著

著者の加藤さんは慶応大学の環境情報学部というところの教授。そして経済学部出身ということですので、「おべんとうのメニュー」とか、「美味しいおべんとうの作り方」といった内容ではないことは明らかです。 日本が世界に誇るべき文化である「おべんとう」…

「差別と日本人」野中広務、辛淑玉著

元衆議院議員で内閣官房長官や自民党幹事長も歴任された野中さんと、在日韓国人の辛さんが様々な差別問題について対談をしたという本です。 辛さんは在日韓国朝鮮人問題での発言もあり差別という問題については意見があるのは当然ですが、野中さんがなぜ関わ…

問題のある東京オリンピック水産物調達方針

いろいろな話題に気づかせていただける貴重な情報源となっている、東京海洋大学の勝川俊雄先生のサイトですが、そこに今回出ていたのは「2020年東京オリンピックでの水産物調達方針が問題」という記事でした。 オリンピック調達方針のパブコメが今日まで - …

「食品廃棄の裏側」石渡正佳著

2016年1月に発覚した、愛知県の産廃業者ダイコーによる廃棄冷凍カツの横流し事件は大きなニュースになり、連日の報道の量も凄まじいものでした。 しかし、元産廃Gメン(千葉県産廃行政担当職員)であった著者の石渡さんはこれは氷山の一角に過ぎないと感じた…

「ドライブ上達読本」小沢コージ著

この本は、若い頃に運転免許は取ったもののその後はさっぱりドライブすることもなく、ペーパードライバーとなってしまった、特に都会周辺の奥様方を対象として書かれています。 したがって、私の住む九州のど田舎で毎日運転するしか無い状況で何十年も運転し…

「天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災」磯田道史著

著者の磯田さんは歴史学者ですが、一般向けの教養書として書かれた「武士の家計簿」が脚色されて映画となっています。 他にも歴史関係の著書は多数あるようです。 しかし、この本は歴史的な文書を調査して書いたことには間違いないのですが、それ以上に「防…