爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

「令」の字の用法で大切なのを思い出した

新元号の「令和」、「令」の字が気になるということは書いてきましたが、その用法で重大なのを思い出しました。 巧言令色鮮し仁 です。 もちろん、有名な孔子の言葉をまとめた「論語」の中の言葉です。 論語の中でも一番最初の「学而」篇の第3文にあります…

「食育のウソとホント 捏造される『和食の伝統』」魚柄仁之助著

「食育」とは、食べること全体について教えるということなのでしょうが、どうもこう唱えている人の中には「伝統的な和食」推進とか、「地産地消」といったことを絡めたいということが多いようです。 こういった風潮に対し、食文化研究家として面白い視点から…

嘆かわしい話 スイカの名産地熊本市植木でスイカ泥棒横行

ブランド農産物に高値がつくというのは最近よく耳にするところです。 早くもスイカが出回っているということで、これも高値で取引されているようですが、その名産地の熊本市植木で農地からのスイカ泥棒が横行しているそうです。 www.tku.co.jp テレビニュー…

「株式会社化する日本」内田樹、鳩山友紀夫、木村朗著

内田樹さんはその著書を何冊か読んで以来、非常に的確な社会情勢の判断に感服し、その後「内田樹の研究室」というブログを常に拝読し注目しています。 今回は、その内田さんが元首相の鳩山友紀夫さん、鹿児島大学の木村朗さんと鼎談したという本をたまたま訪…

相次ぐ不条理な交通事故

池袋の高齢者運転の事故に続き、神戸ではバスが暴走し若い方が亡くなりました。 news.livedoor.com 池袋の事故について、これで高齢者の運転制限と結びつけるような風潮になることには警戒感を感じましたが、今回の運転手は糖尿病で入院後少し前に復帰したと…

「掟破り」大下英治著

社会の様々な集団には、法律以前の「掟」と呼ばれる規律が存在し、それを破ったものに対しては厳しい処罰が下されるということがあります。 暴力団などのアウトロー集団では法律に頼るわけにはいかないのでなおさら「掟」の持つ意味が大きいのでしょうが、ア…

ここまで来てしまったか。反対はしないけれど、何か気になる。長崎大学で喫煙者は採用せず。

長崎大学では、教職員の採用にあたって、喫煙者は除外することにしたそうです。 news.biglobe.ne.jp他の企業などでも喫煙者を禁煙させるといった活動が広がっているとか。 blogos.com 私も学生時代に若気の至りで数ヶ月吸ったことがありますが、すぐに止めて…

またも高齢者運転の車が悲惨な事故。「高齢者の運転」が悪いというだけでは終わらない

東京で87歳の男性の運転する自動車が暴走し、自転車に乗って横断歩道を渡っていた母子が死亡、他にも多数の怪我人を出すという事故が起きました。 headlines.yahoo.co.jp 運転していた男性は、「アクセルが戻らなかった」と話しているそうですが、どうも自…

「空飛ぶ巨大技術 ジャンボ」中村浩美著

ボーイング747、「ジャンボ」という愛称が広く使われていました。 その巨大な機体で500人以上の乗客を乗せることができ、空の旅行の需要が伸び続けている時には最適の航空機として多くの路線に導入されていました。 しかし、燃費の悪さから昨今では完…

「保守派」全盛の現代、なにを「保ち守ろう」というのか。大変動に備えるには大改革をしなければ存続も危うい。(その3)

「シリーズその3」はつい最近まで注目を集めていた原発問題です。 いつのまにか、まったく話を聞かなくなりました。 忘却力というものがあるとすれば、日本人のその能力は素晴らしいものです。 その5 原発依存の回避 ①やがてくる激変 福島の危険除去もでき…

「地球的問題の政治学」中村研一著

現代の地球の懸案である問題は、どれもが地球的規模のものであり、小さな国がそれぞれ対応したとしても解決は難しいものです。 しかし、それに対して全地球的に対応しようとしてもその組織自体が存在しないことも多く、何もできていない状態であると言えるで…

「スフィンクスと日本刀」ヒシャム・バドル著

著者のバドルさんはエジプトの外交官であり、2003年から2007年の間は駐日大使でした。 この本は大使を退任し帰国した直後の2008年に書かれたものです。 2001年のニューヨークなどでの同時多発テロ以来、イスラム教徒をテロ集団と見なすよう…

最近、ゴミあさりのカラスが少ない。もしかして?

今日は火曜日、このあたりの生ゴミ収集の日です。 ちょっと周囲を歩きましたが、どうもカラスが少ない。 少し前には、ごみ収集日には数十匹から多いときには数百匹は集まって、ゴミ置き場に掛けられたカラス対策の網の隙間から生ゴミを狙っていたものです。 …

新元号の考案者?中西進氏が、「万葉集の記述と中国原典は違う」と強弁

自分では否定しているようですが、新元号考案者と見られている中西進氏が、「万葉集での”令月”は中国とは違う」と言っているようです。 news.livedoor.com おそらくは、万葉集の序文に書かれているものは、中国に出典があるという指摘が相次いだことに対して…

「保守派」全盛の現代、なにを「保ち守ろう」というのか。大変動に備えるには大改革をしなければ存続も危うい。(その2)

他にも社会への影響が避けられない大変動について、例をあげそれに対する取るべき態度とその対処で起きる社会の変化を予想してみます。 その3 日米安保体制の崩壊 ①やがてくる激変 アメリカの世界支配一極体制がまもなく崩壊し世界の秩序が激変すると言われ…

「本当にインプラントでいいの?」谷口悦子著、A歯科タニグチ会監修

「A歯科タニグチ会」というのは、本書著者の谷口悦子さんの亡くなったご主人、谷口清さんが始められた、根管治療を十分に行うと言う主義で歯科医療を改善しようという活動をされている歯科医グループのようです。 谷口清さんは、現状の歯科医療に批判を持ち…

韓国の福島産水産物輸入禁止措置をWTOが認める

福島原発事故以降、韓国は福島県などの水産物の輸入を禁止していますが、これは不当としてWTOに日本が提訴していた件につき、日本の敗訴が決まりました。 headlines.yahoo.co.jp 日本側はこれまで継続して実施している放射能検査の結果から韓国の輸入禁止措…

「地球温暖化の防止のために、できることから一つずつ」って、かなり嫌いなセリフ

たまたま散歩を兼ねてスーパーに買い物に出かけたのですが、そこの館内アナウンスで流れていたのがこのセリフでした。 「地球温暖化防止のために、できることから一つずつ」その続きは聞きませんでしたが、多分マイバッグの使用を勧めるのでしょう。 なぜこ…

「保守派」全盛の現代、なにを「保ち守ろう」というのか。大変動に備えるには大改革をしなければ存続も危うい。(その1)

選挙の結果を見ても、現在の政治状況は自公などの政権与党ばかりでなく、野党すらほとんどが「保守派」と言えるようです。 今の状況をできるだけ守っていきたいというのが「保守派」とするならば、現在の日本はそのままで良いと言うことでしょうか。 実は、…

「モラルの起源 道徳、良心、利他行動はどのように進化したのか」クリストファー・ボーム著

遺伝子の働きとして自らの生命を捨てても子供を守るといったことがあると言われています。 しかし、人間はどうやら自分の身を捨てても血縁外の者が危機に陥った時に助けようとするようです。 さらに、人間には「道徳、良心」というものが存在します。 「恥ず…

紙幣を一新、キャッシュレス化を進めるんじゃなかったの。

1万円、5000円、1000円の紙幣を一新するという報道です。 www.yomiuri.co.jp 1万円札は渋沢栄一、5000円札に津田梅子、1000円札に北里柴三郎ということです。 現在の紙幣の肖像は福沢諭吉、樋口一葉、野口英世ですから、よほど政治家が嫌…

「高校紛争 1969-1970」小林哲夫著

学生運動が激しく燃え上がった1960年代の最後、大学ばかりでなく高校でもバリケード封鎖などの紛争が起こりました。 その記憶は強いものがあるものの、正確な経緯はすでに風化しているようです。 それを、少し年下の世代ですが多くの人々に取材して教育…

漢字の意味に「意図」できるのか

新元号「令和」を英語圏のメディアが翻訳し報道するのに、「order & peace」(命令と平和」と訳したことに日本政府が抗議をし、そのような意図ではなく「美しい平和」だと言っているそうです。 www.nikkan-gendai.com これは仕方のないことで、政府が新元号…

「日本の道路がわかる事典」浅井建爾著

道路というものはあまりにも身近なため、意外に知らないことも多いのかもしれません。 地理・地図研究家という著者が、道路に関しての豊富な知識を披露してくれます。 導入部は道路について意外な事柄、そして歴史と文化、さらに道路に関する雑学、そして道…

新元号について、(続き)

新元号発表の直後から、直感的に感じた違和感不信感などを書いてきましたが、他にもそういった感想を書かれている人も多いようです。 いつも大いに参考にさせていただいている、内田樹さんも次のように書かれています。 blog.tatsuru.com まず、「国書からの…

「いかさま、騙しの技法 詐欺賭博の研究」井上馨著

この本はかなりの珍品と言えます。 著者はあの幕末から明治にかけて活躍し政府の要職も務めた井上馨と同姓同名ですが、別人で昭和初期に検事を務め、詐欺賭博について裁判記録や犯人からの直接の聞き取りを重ね、詐欺賭博というものの解明をしたという人です…

「悪意の心理学 悪口・嘘・ヘイト・スピーチ」岡本真一郎著

コミュニケーションというものには、ダークサイドもあります。 「悪意」のコミュニケーションというものは、人間社会にはどうしても存在するもののようです。 著者の岡本さんは社会心理学がご専門の心理学者ですので、そういったコミュニケーションについて…

「新元号に好感」って、変わればなんでも良いのかい。

新元号が発表され、そのあとはテレビで大騒ぎが続いています。 それについて、新聞の世論調査の結果が出たようです。 mainichi.jp すると、なんと「令和」に好感を持つのが73%、それが「国書万葉集から」であることに好感を持つものも多数。 さらに、「内…

「家永日本史の検定」遠山茂樹、大江志乃夫編

もうすっかり忘れられているのかもしれませんが、元東京教育大学教授の家永三郎さんが執筆した歴史教科書が当時の文部省による教科書検定で不合格とされ、それに対して家永さんが提訴したという、家永教科書裁判ということがありました。 第3次訴訟まで行な…

新元号続報

テレビの今日の番組はほとんどこの話題ばかりだったので、他に見るものもなく仕方なかったのですが、町の人々のインタビューは「すばらしい」の一点張り。 そんなに好印象のはずがないとは思うのですが、まあネガティブのものは編集で全部カットしたのでしょ…