爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

大阪地震、学校のブロック塀倒壊は専門家が危険と指摘していた

大阪の地震で登校中の少女が圧死したブロック塀倒壊では、すでに専門家が危険性を指摘していたにも関わらず、高槻市は簡単な検査だけで安全としていたことが分かりました。 www.sankei.com 防災アドバイザーの吉田亮一さんという方が、3年前に気が付き学校…

「よくわかる 渋滞学」西成活裕著

「無駄学」「誤解学」といった本も書いておられる西成さんですが、その論議の進め方は極めて科学の原則に従ったものと見えます。 しばらく前に「誤解学」という本を読みましたが、その中で「渋滞学」に関する言及もありました。 sohujojo.hatenablog.com 渋…

「日本の若者はなぜ希望を持てないのか 日本と主要6カ国の国際比較」鈴木賢志著

2014年に内閣府が「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」というものを発表しました。 日本およびアメリカ、イギリス、スウェーデン、フランス、ドイツ、韓国の、13歳から29歳までの若者を対象に、共通の質問項目を用いて行われた国際調査でした…

「磯野家の相続 波平の遺産はどうなる?」長谷川裕雅著

取り付きやすいようにサザエさんの磯野一家を舞台にしていますが、内容は非常に真面目な遺産相続対策です。 著者も弁護士の長谷川さん。 まあ、家族構成とかは想像しやすいのですが、波平に隠し子がとか、カツオが非行を繰り返すとして相続廃除されるとかい…

「南海トラフ地震」山岡耕春著

この次の大規模地震は南海トラフだとよく言われます。しかしその予測される全体像は東日本大震災などから連想されるものとは少し違うようです。 その差が被害の拡大につながる危険性もあります。 駿河湾から四国沖まで延びる南海トラフでは、これまで100…

「横断歩道を渡らない歩行者」問題 無理だから渡れない

「横断歩道を渡らない歩行者は車にはねられても仕方ない」と言わんばかりの意見を目にし、これは大変だと先日ブログに書きました。 sohujojo.hatenablog.com 「横断歩道」の存在自体、とても歩行者のためにできているとは言えない状況ですが、散歩の途中で「…

「依存症臨床論」信田さよ子著

「依存症」といってもいろいろなものに対しての依存というものがあるようで、最近では「ギャンブル依存」というものが、カジノ法案審理の際に問題となりました。 この本では、「アルコール依存」を主に扱っています。 著者の信田さんは、アルコール依存症と…

南海トラフ地震の被害額は最悪の場合1400兆円 と土木学会が発表?

100~200年ごとに起きると言われる南海トラフ地震の発生が近づいているという予測がされていますが、その被害額は最悪の場合1400兆円に達し、日本は経済だけでなく国そのものの存続も危ぶまれると言う危険性があるということが、「土木学会」により発表され…

「洗脳の世界」キャスリーン・テイラー著

「洗脳」と言う言葉が生まれたのは、朝鮮戦争の時でした。 もちろん、同様の事例はそれ以前にもいくらでも存在したのでしょうが。 国連軍の主力として参戦したアメリカ軍の兵士の中には戦闘中に捕虜になり、その後捕虜交換等で帰国した時にはまるで根っから…

道路を横断する歩行者の保護について

時々チラチラと見ている、読売新聞のサイトの「発言小町」という、掲示板ですが、そこに「横断歩道以外を渡る歩行者が居て困る」という話題が載っていました。 (面倒なので場所の引用はしません) それに対する意見では「危険な場所を渡る歩行者は自己責任…

茅ヶ崎で老女が暴走運転、一人死亡

このところ頻繁に報道される、老人ドライバーの暴走による事故ですが、それが馴染みのある場所で起きると一層衝撃も強いものです。 www.yomiuri.co.jp 事故の場所はJR茅ヶ崎駅から少し北に行き、国道1号線(旧東海道)に出たところです。 つい最近も書いた…

「とっても甘いトマト」って大丈夫なの、あまりにも甘すぎる野菜横行

夕飯を済ませてから夕方の番組をぼんやりと見ていると、「栽培法にこだわったすごく甘いトマト」の紹介。 だいたい、いつもはこの番組を見終わってから風呂に入るのですが、気に入らないので途中で早めに風呂に入りました。 果物も甘い甘いの大合唱ですが、…

「実践 日本人の英語」マーク・ピーターセン著

日本を訪れる外国人も増え、彼らが日本語を話す場面もよく目にするようになりましたが、驚くほど上手な人もたまには居るものの、多くは「片言の日本語」を話しています。 それと同じか、もっとひどい状況が我々が英語を使う時に起きているということで、著者…

JAF(日本自動車連盟)の会員機関紙「JAF MATE」の記事

自動車社会からの脱却こそが課題と主張してはいますが、それでも我が家にも自家用車が1台あるために、以前からJAF(日本自動車連盟)には会員として加盟しています。 これは、出先などでの急な故障の場合にはどうしてもJAFのロードサービスが重宝なためで、…

「反道徳社会日本」に向けて

誰の目にも明らかなことを、知らぬ存ぜぬ、会っていない、聞いていないと言い続けることで平穏化を待つという、道徳のまったく逆の位置にいるものが社会の最高位に居るという日本になってしばらく経ちました。 (”社会の最高位”が首相であると言う立場です。…

「残念和食にもワケがある 写真で見るニッポンの食卓の今」岩村暢子著

家庭での食事の様子を写真に撮ってもらうという手法で、「食DRIVE」という活動を長く続けている、岩村さんの昨年末に出版された近著です。 少し前に同様の趣旨の本を読みましたが、その中でも最近の家庭の食事の様子に少なからぬショックを受けました。 sohu…

まったく往生際の悪い連中 日大も首相官邸も

日大アメフト部の悪質反則事件で、当事者の宮川君が記者会見で詳細に経緯を語りました。 thepage.jp刑事告発も考えられる中、その勇気には感心しますが、それ以上に彼にこのような事態をもたらした指導者たちの罪の重さを感じます。 それでも、日大側は暴力…

こりゃもうダメだ 日大アメフト前監督も、首相も

日大アメフトの悪質反則行為の問題で、内田監督は辞任を表明したものの反則行為の指示については否定しています。 しかし、今日にも反則行為の選手本人が会見を開き、監督やコーチからの指示があったことを明かすということです。 内田前監督は、直接指示は…

「医者に上手にかかる法」高柳和江著

時々、昔買った本を再読してみるのですが、この本も1995年に第1刷発行と言うことですので、20年以上前の本です。 医者に上手にかかるにはというテーマで、海外での医療にも携わって帰国した高柳さんが日本の医療状況を書いていました。 20年前とい…

アニサキス増加に対応、生カツオ販売に影響

昨日取り上げました、「アニサキス中毒の急増」の問題ですが、報道によれば販売店側もその対策として生カツオの販売を冷凍品解凍カツオに切り替える動きが出ているようです。 www.jiji.com 冷凍品解凍物はどうしても食味は低下し、しかも値段がそれほど安い…

「『課題先進国』日本 キャッチアップからフロントランナーへ」小宮山宏著

著者の小宮山さんは化学工学が専門ですが、東京大学の工学部長から副学長、そして本書出版時の2007年は東京大学総長の職にあったという方です。 それだけで反発を覚える人も居るかもしれません。 しかし、まあ我慢して読み進めました。 日本は様々な課題が山…

「イランカラプテ アイヌ民族を知っていますか?」アイヌ民族に関する人権教育の会監修 秋辺日出男他著

本書副題は「先住権・文化継承・差別の問題」とあります。 アイヌ民族が特に北海道においての先住民族であるということは確認されていますが、政府はそれをどうこうするという実際的な政策を取ることはなく、放置されています。 アイヌ民族と名乗っているの…

「キリスト教と戦争 愛と平和を説きつつ戦う論理」石川明人著

キリスト教徒は「愛」と「平和」を口にしていますが、戦争もしています。 戦争とキリスト教との関係というものについて、納得行く回答をされることはありません。 キリスト教徒は現在世界に23億人います。 彼らの中で一部の人のみが好戦的で、ほとんどは平和…

「日韓メモリー・ウォーズ 私たちは何を忘れてきたか」朴裕河、上野千鶴子他

日韓の関係は非常に悪くなっていますが、そこには両国の間で認知されていることの食い違いが大きいことが存在します。 「歴史問題」として取り上げようとしてもその認知のされ方が相互で違えば対話にもなりません。 その違いと、それを埋める方法とを、「メ…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1217 AIの進歩と人類の終焉

賀茂川耕助さんのブログ、今度は「AIの進歩と人類の終焉」と題されています。 kamogawakosuke.info AIの進歩の人間への影響といった場合、いくつかの懸念があげられるでしょう。 賀茂川さんもそれを示していますが、まずは「雇用への不安」、そして「AIの反…

最近「食べ放題」が流行っていますね

最近いたるところで「食べ放題」の店が流行っているようです。 「焼き肉食べ放題」とか、「寿司食べ放題」、「ランチブッフェ」などよく目にします。 これについて、「東洋経済オンライン」で経済コラムニストの大江英樹さんが分かりやすい解説を書いていま…

「小飼弾の失言学」小飼弾著

このところ毎日のように失言が飛び出しているようですが、著名なブロガーという小飼さんが様々な「失言」というものについての考察を書きました。 失言となる場合というものは至る所に転がっています。 ただし、本書冒頭にあるように、「失言は発言そのもの…

「単身急増社会の衝撃」藤森克彦著

単身世帯、つまり一人きりで暮らしている人々が増え続けています。 そこには、これまでのように数世代が同居して暮らすというスタイルを取ることができなくなり、夫婦単位の世帯が増えた結果、死別または離別して単身となった人々もあり、また未婚のまま親元…

「イワシはどこへ消えたのか 魚の危機とレジーム・シフト」本田良一著

様々な魚の漁獲高というものを見ていると、乱獲により資源が枯渇してしまうということがこれまでに何度も起きていますが、そればかりでも無いということがあるようです。 たとえば、1990年代までに非常に大量に取れたマイワシが、90年代以降は激減して…

「月刊地理 4月号 特集災害をどう記録しどう伝えるか」古今書院発行

地理に関する様々な記事からなる、月刊「地理」の4月号です。 今号の特集は「災害をどう記録しどう伝えるか」 地震や水害、そして原発事故まで災害というものは時折起きては人々の生活を破壊しますが、その被害をできるだけ少なく留めるためにも災害の記録…