爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

ある意味、民主主義の欠点の原点がここにある 某掲示板の書き込みより

時々参考にしている、読売新聞の掲示板「発言小町」に以下のような話題があり、書き込みも増えていますが、そこに「民主主義」というものについて考えさせられるものがありました。 イオン商品券は非常識なのでしょうか? : 家族・友人・人間関係 : 発言小町…

「パチンコ 規制と進化の歴史」下代裕人著

ひと頃の勢いはなくなったようですが、それでも町のあちこちに壮大な店舗を構え、朝10時ともなればそれだけが生きがいのような連中が開店に押しかける風景が見られるパチンコですが、あまりきちんとした歴史記述がされたことは無かったと思います。 この本…

「土壌汚染 フクシマの放射性物質のゆくえ」中西友子著

2011年3月の東日本大震災で起きた福島第一原発の事故による、放射性物質の放出は大きな社会問題を引き起こしました。 本書著者の中西さんをはじめとする、東京大学農学部の人々は総力をあげてその状況の調査研究を繰り広げました。 農学部には、土壌、各種農…

「健康不安社会を生きる」飯島裕一編著

世界でもトップクラスの長寿国でありながら、健康不安が増大している日本ですが、そこには巨大になった健康産業も大きく関わってきます。 このような「健康不安社会」の様相を、信濃毎日新聞社の編集委員である編著者飯島さんを中心として各分野の専門家に取…

「日本の火山 ウォーキングガイド」火山防災推進機構編

著者は特定非営利活動法人火山防災推進機構のメンバーで、各火山の研究者が主ということです。 そのため、各地の火山をできるだけ歩いて見てもらいたいと思いながらも、決して事故があってはいけないということから諸注意もあちこちに書かれています。 全国…

FOOCOM.NET専門家コラムより、「食品添加物リン酸塩はどれくらい危ないの」森田満樹さん

いつものネタ元、FOOCOM.NETの専門家コラムで森田満樹さんが恒例のマスコミの食品添加物叩き、「リン酸塩」について書かれています。 www.foocom.net 食品添加物が危ないというのは時折出て来る論説ですが、政局も落ち着いてしまい他に記事のネタがなくなっ…

内田樹さんの研究室より、「大学教育は生き残れるのか」

内田さんはこれまでも何冊かの著書を読み、その論旨には共感を感じることが多い方です。 ご本人が書かれているブログ「内田樹の研究室」も興味深い内容が多く、教えられることばかりですが、この11月3日付の記事「大学教育は生き残れるのか」も面白いもので…

「偽装死で別の人生を生きる」エリザベス・グリーンウッド著

偽装死、すなわち自殺や事故、殺人被害者などとなって死んだと見せかけ別の人間になりすまして生きていくということです。 日本でもあることなのかもしれませんが、アメリカでは結構あることのようで、事件として有名なものもいくつもあるようです。 著者の…

「日本の年金」駒村康平著

経済学者ですが、社会保障や年金が専門で、政府の顧問や有識者検討会の委員も勤められたという著者が、年金問題について詳細に説明されていると言う本です。 年金というものは、誰もが大きく関わるはずであるのに、あまりまともに考えたことがないという、困…

「男と女のトラブル相談室」大渕愛子著

テレビ出演も多い弁護士の大渕愛子さんが、特に男女関係のトラブルについて、結婚、離婚、ストーカー、DV、セクハラといった事例と対処法を書いています。 活字も大きく言葉も簡単なものを選んでいるようで、あまり活字慣れしていない人にも読んでもらいたい…

「朝鮮王朝”儀軌” 百年の流転」NHK取材班編著

2010年に当時の菅総理大臣が韓国に日本にある「朝鮮王朝儀軌」を引き渡すと突然のように発表したことは社会に驚きをもって迎えられました。 それがどういうものかという認識もほとんどの人が持っていなかったはずです。 実はそれは韓国国内でも同様の状況だ…

「日本飛び出しくん図鑑」関将著

「飛び出しくん」とは、狭い通学路など子供が飛び出してくることがありそうなところに、ドライバーに注意を喚起するために設置されているもので、単なる看板様式のものではなく、人形(二次元・三次元)となっているものです。 一般的には「飛び出し人形」と…

「サンドイッチの歴史」ビー・ウィルソン著

よく知られているサンドイッチの起源と言われているものは、サンドイッチ伯爵がギャンブル好きで夜通しカードゲームにのめり込み、食事をする間もないので片手で食べられるようにパン2枚に肉を挟んで持ってこさせたというものです。 この通説も含めサンドイ…

「宗教聖典を乱読する」釈徹宗著

著者の釈さんは浄土真宗如来寺住職であり、さらに大学教授も勤められ、認知症患者支援のNPOも運営されているという方です。 この本は、関西地方で開かれたカルチャースクールで講演された内容に加筆された宗教全般について広く知識を得ることができるといっ…

またまた新聞ネタ 「文庫本販売不振は図書館貸出のせい?」

文庫本の販売不振は図書館での貸出のせいだから止めてくれと、文藝春秋社の社長が全国図書館大会の席上で語ったそうです。 https://mainichi.jp/articles/20171019/ddm/004/040/004000c 冗談じゃないという感想しかないですが、様々な要因の中の一つではある…

「ゲノム編集を問う 作物からヒトまで」石井哲也著

「遺伝子組み換え」という技術は実用への応用が広がり農産物の種類によってはそのほとんどが組み換えによる種子から作られているという状況になっていますが、最近ではそれをさらに高度にしたような「ゲノム編集」という技術が急速に発達しようとしています…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1199 操作されたネット検索

グーグルなどのネット検索は、どういった操作をしているのかよく分かりませんが、不正工作をしたとしてグーグルがペナルティを課したという件と、逆にグーグルが自ら偏った情報操作に加担しているという話です。 kamogawakosuke.info 検索結果は相当操作され…

クロマグロ漁についてニュース。操業制限が本当にできるのか。

クロマグロ(ホンマグロ)の資源保護と言う問題では、漁獲制限が上手く行かずに混乱しているようですが、渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」にもこの記事が載っていました。 http://food.kenji.ne.jp/review/review934.html 記事内容は、小型クロマグロ(30…

「日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で」水村美苗著

「グローバル化のために幼児に英語教育」などという議論を聞くと、「それじゃ日本人が小説や詩を英語で書くようになるのか」と反発を覚えていましたが、そういった問題について非常に優れた分析を展開されている本を発見しました。 発見したといっても、私が…

「核と日本人 ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ」山本明宏著

核というものに日本人が触れたのはようやく原爆により広島と長崎を破壊されてからのことでした。 その後、様々な動きがあり現在に至っているわけですが、「核」というものに対する日本人の認識というものは一定であったわけではありません。 本書まえがきに…

名前の流行について、テレビ番組から

ちょうど読書記録でも人名用漢字についての本を読んだところですが、先週見たテレビ番組「日本人のおなまえ」でも関連した問題を扱っていました。 www4.nhk.or.jpこの番組ではこれまでは「名字」に関する話題が多かったのですが、この回では「個人名」につい…

「人名用漢字の戦後史」円満字二郎著

戦後の国語改革の中で、漢字の使用制限と言う面では漢字撤廃を目指す人たちが主導して実施したために当用漢字制定は拙速で不合理なものであったということを説いた本を読んだことがありました。 sohujojo.hatenablog.com 漢字の問題としては、当用漢字以外に…

「ヒットの教科書 プロジェクトを成功させた”挑戦者”に学ぶ」奥井真紀子著

「日経トレンディ」という月刊誌で連載されていた「ヒットの軌跡」というヒット商品開発の話を18編まとめて1冊の本にしたというものです。 ヒット商品なるものには、中には単に上手いCMで売ったとか言うものもあるようですが、ここで取り上げられているの…

「行動経済学 感情に揺れる経済心理」依田高典著

行動経済学といえば、以前に池田新介さんの「双曲割引」に関する本を読みました。 sohujojo.hatenablog.com経済学というよりは、心理学的な要素が強いという印象を持ちました。 今回読んだ依田さんの本は、その名も「行動経済学」。この分野の概観を示すもの…

「サラダの歴史」ジュディス・ウェインラウブ著

サラダは現在では全世界に広まっており、健康的なイメージ(中身とドレッシングによればかなりな高カロリーにもなりますが)で好感をもって見られているようです。 しかし、かつては生で野菜を食べるというのは逆に健康に悪いというように思われていた時代も…

「となりのクレーマー」関根眞一著

クレームと言えば苦情ですが、よく言われるように「お客様の苦情は宝の山」と商品品質の向上のために役に立つようなものもあります。 しかし、この本で描かれているのは、そういったクレームではなく、いわゆる「クレーマー」つまり恐喝やタカリ寸前の手段で…

選抜高校野球にタイブレーク制導入

高校野球の試合で延長線が長く続いて、選手の故障の原因にもなるとして、来春の選抜高校野球大会からタイブレーク制の導入が決まったそうです。 タイブレーク制とは、延長戦に入ったらあらかじめ走者を置いた状況から試合を始めて点を入りやすくするというも…

漁業資源問題でフォローしている勝川先生の意見 サンマよりホッケが問題

漁業資源問題に関する著書を読ませていただいて以来注視している、勝川俊雄さんがtwitterで話されていた内容です。 サンマは20~30万トンの漁獲が11万トンに減って大騒ぎ。ホッケは20万トンの漁獲がほぼゼロ。ホッケの減少は国内問題なので都合が悪い人が沢…

「シーア派 台頭するイスラーム少数派」桜井啓子著

イスラム教にはスンニー派とシーア派があり、イランがシーア派。相互にテロをしたりしている。といった状況についてや、「シーア」とは党派という意味であり、最初は「アリの党派」と言うように呼ばれていたのが「シーア」と略されて呼ばれるようになった。…

NATROMの日記で、高価な「先端医療検査」の実態を暴いています。

現役の内科医でありながら、もう長いことネットでニセ医学とも言うべきものの問題点指摘を続けられており、「ニセ医学に騙されないために」という著書も出版されている、NATROMさんのサイト「NATROMの日記」で、まだ研究途上であるのに一部のクリニックで高…