爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

「メディア不信 何が問われているのか」林香里著

アメリカでトランプ大統領がフェイクニュースという言葉を連発し、これまでの世論を代表しているかのようであった大手メディアに対する不信感が増しているようです。 実はこれはアメリカだけの問題ではなく、イギリスやドイツなど欧米各国でも大きな動きとな…

「神童は大人になってどうなったのか」小林哲夫著

神童というと、子供の頃からピアノやバイオリンが上手いという人もいますが、たいていは勉強がすごくできる人というイメージでしょう。 二十歳すぎればただの人という話もありますが、実際のところはどうなのかという思いは少しはあります。 著者は教育ジャ…

「人口減少と社会保障」山崎史郎著

年金や医療などの社会保障は、人口減少に向かう中でその存立も危ぶまれている状況です。 その経緯と今後を、厚生労働省で社会保障関係の制度確立や執行を担当してきた著者が専門的に説明しています。 その現状認識は極めて詳細であり、官僚の優秀さというも…

「悪の力」姜尚中著

日本のみならず世界中で殺人事件など「悪の力」が猛威を奮っているようです。 このような「悪」というものはどのようにして出来上がっているのか。 姜尚中さんが、哲学的に、さらに多くの小説などから文学的に、考察しています。 姜さんの本書あとがきによれ…

ちょっと気になる記事 雪遊びをさせない小学校が増えている

毎日新聞に出ていた記事ですが、たまに雪が積もっても雪遊びをさせない小学校が多いようです。 https://mainichi.jp/articles/20180212/ddm/013/070/010000c 北陸や東北地方など雪害がひどい地域の方には申し訳ないように感じますが、ほとんど雪が積もること…

カルデラ噴火につながるのか 巨大溶岩ドームが鬼界島周辺で発見される

7300年前に巨大なカルデラ噴火を起こし、南九州の縄文文化を埋め尽くしたことが知られている鬼界カルデラで、巨大な溶岩ドームが発見されたそうです。 www.hazardlab.jp カルデラ噴火とは超大型とも言うべき噴火で、阿蘇山などを形成した形式のものですが、…

最近の駅弁に違和感たっぷり

全国のデパートなどで年に一回は必ずあるのではないかという、「全国駅弁大会」 ちょうど、熊本の唯一のデパート「T百貨店」でも実施されています。 毎日の放映ネタに困っているローカルTVでも各局とびついての特集が続いていますが、どうも最近の駅弁で出て…

「”喜平さ”がつくった奇跡の村」峰竜太著

また貰い物の本です。 長野県の南部の下條村は、山あいの小さな村ですが財政も健全、子供の出生率も高いとして知られています。 それは、前村長の伊藤喜平さんが作り上げてきた村政によるものだそうです。 それはどのようなものだったのか、下條村の出身のテ…

「テレビの日本語」加藤昌男著

かつては日本語の模範とまで思われていたテレビで話される言葉が、最近では乱れていると感じます。 NHKでアナウンサーとして活動し、その後は後進アナウンサーの話し方指導も担当されたという著者が、その推移を語ります。 東日本大震災の起きた2011年3月11…

あまりにも寒い

日本中が大寒波に覆われ、日本海側の大雪、首都圏でも大雪と大変な状況です。 寒さには慣れていると思っていた新潟県でも佐渡で水道管破裂が相次ぎ断水とか。 九州でも毎日とんでもない寒さで、今日も昼前になっても温度が上がらず、我が家も二階の書斎は暖…

「”アレ”はなぜ合法なのか?」間川清著

社会の隅々まで法律で決まっていることが多いのですが、意外に一般の人々はそういった法律について知らないことが多いようです。 弁護士の間川さんが、様々な事例について法律の本当のところはどうなのか、分かりやすく解説をした本です。 法律に関する「都…

「おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?」吉野椰枝子著

書名からはどのような内容なのか分かりにくいのですが、副題の「ホームステイ外国人のニッポンびっくり体験」を見ればすぐに分かります。 著者の吉野さんは、豊富な英語体験を活かし、日本語教師としての資格も持ちながら、家庭でホームステイの外国人を受け…

「日本 喪失と再起の物語」デイビッド・ピリング著

著者のピリングさんはフィナンシャル・タイムズ紙のアジア編集長ということで、2001年から2008年まで東京支局長を務めました。 また、東日本大震災の直後には被災地に入り、取材を続けたそうです。 非常に数多くの人々に話を聞き、また様々な資料を…

プロセッサの脆弱性の問題はIoTの危険性に直結

IoTが産業の活性化につながるといった期待論ばかりが目立ちますが、その根本的な危険性に触れた記事がありました。 www.itmedia.co.jp 「脆弱性」とは悪意のある侵入を許すようなシステムの問題点ですが、プロセッサばかりでなくWindowsやその他のプログラム…

「鮭鱸鱈鮪 食べる魚の未来」ポール・グリーンバーグ著

クロマグロやサンマ、ウナギ等々、日本の漁業の将来を不安視させるような出来事が続発していますが、漁業資源の枯渇という点では欧米の方が先に問題化しているようです。 タラやサケなどは乱獲でほとんど資源枯渇させたということをやっています。 この本は…

「”日本スゴイ”のディストピア」早川タダノリ著

21世紀に入って以来「世界が尊敬する日本人」とか「本当はスゴイ日本」などと題されたおびただしい数の書籍が刊行されています。 最近はテレビ番組にもそういった類のものがはびこっており、辟易する思いですが、実はかつても「日本スゴイ」という本が次々…

「内田樹の研究室」より、”役に立つ学問”

内田樹さんの「研究室」というブログの記事を読みながら、興味深いものを紹介していますが、最近のものから段々と遡っていますので、徐々に古くなっていきます。 今回の記事は昨年3月の「役に立つ学問」というものです。 役に立つ学問 (内田樹の研究室) 内…

とんでもない方向に向かっている相撲問題

元横綱日馬富士の暴力事件に始まった大相撲をめぐる騒動は、もはや日馬富士事件などはまったく離れてしまいました。 昨日のテレビ番組を見ていて驚いたのですが、日馬富士も貴乃花もまったく話題に上らず、言われているのは「白鵬の品格」ばかりです。 張り…

「なくなりそうな世界のことば」吉岡乾著 イラスト西淑

世界には7000の言語があるそうです。 その中で多くの人が母語としている「大きな言葉」には中国語普通話(9億人)、英語3億7000万人、日本語も世界9位で1億2800万人といった言葉がありますが、一方「小さな言葉」はごく少数の人が話すだけで、それもどんどん…

「”ひとこと言いたい私”にさようなら!」クリステル・プチコラン著

コミュニケーションを重視するということは大切なことですが、単に会話をしていれば良いということではありません。 会話をしていても、ともすれば相手の語っている途中を遮って自分の言いたいことばかりを話してしまうことが多いようです。 それではコミュ…

またも高齢者の引き起こした事故 年寄りには運転させなければ良いのか

群馬県前橋市で85歳の男性の運転する車が暴走し、自転車通学の高校生2人がはねられて今も意識不明の重態ということです。 www.sankei.com被害者の方々はまことにお気の毒で、回復をお祈りします。 また、加害者の親族も止めようとしながらできなかったと…

「差別語不快語」小林健治著

にんげん出版という出版社の発行したこの本は「管理職検定」というシリーズらしいので、企業の管理職クラスが差別語などを不用意に使ってトラブルを起こさないようにと言う狙いで書かれたものかもしれません。 口は災いの元と言いますが、相変わらずテレビ放…

なんとも嘆かわしい事件 カヌー選手がライバルを陥れるために薬物混入

オリンピック候補クラスのカヌーの選手が、ライバルを蹴落とそうとして飲み物に禁止薬物を混入し摂取させたという事件が明らかになりました。 www.nikkansports.comなんとも嘆かわしい話なのですが、関係者や報道関係が「驚いた」とか「日本では聞いたことが…

「娘に”リケジョになりたい!”と言われたら」秋田直美著

「リケジョ」つまり理系女子という、最近注目されている人たちについて、「理系女子アドバイザー」という秋田さんが様々な点について書いています。 実は、私も理系そのものでして、最近こそ歴史物や政治経済本などの読書が多いためにあまりそういった雰囲気…

「内田樹の研究室」より、”英語の未来”

内田樹さんが書かれている「研究室」というブログにはなかなか興味深い内容が多いので以前の記事も読み返していますが、昨年8月の「英語の未来」というものも相当に面白いものでした。 英語の未来 (内田樹の研究室) 昨年の中央公論に、この内容の記事があり…

大相撲騒動その後 張り手やカチアゲっていけないことなの。

貴乃花の理事解任という件が正式決定、その会見の席で「被害者親方と加害者親方の処分が一緒だが」と尋ねた記者が居たそうですが、尋ねられた方も驚いたでしょう。 貴乃花が理事解任となったのは、「被害者の親方」であったことなど何の関係もないのは当然で…

「やる気もある!能力もある!でもどうにもならない職場 閉塞感の正体」草間徹著

閉塞感とは、個人が抱く感覚ですが、職場や社会の中で「狭いところに閉じ込められ」「身動きができない」「手のうちようがない」と感じられる状態です。 今の日本社会はこのような閉塞感が充満しているようです。 著者の草間さんは、クレイア・コンサルティ…

大相撲暴力問題 貴乃花に処分だが、それに対するマスコミの論調がおかしい

相撲協会は貴乃花親方に対しての処分案を決めたということです。 あいかわらず、テレビ番組ではその報道が延々と続いています。 ようやく貴乃花に対しての相撲協会側の聴取が始まったということで、貴乃花の弁明も漏れ伝わってきましたが、私などそれを見て…

台湾でウナギ稚魚が不漁 日本も同じか

twitterフォロー中の水産資源学の勝川さんが書いています。 シラスウナギが先に来遊する台湾で獲れないと言うことは、今年は新規加入が悪くて、日本でも獲れないかもしれませんね。↓台湾 ウナギ稚魚が極端な不漁 日本で価格高騰のおそれも | NHKニュース htt…

「ディアスポラ紀行」徐京植著

「ディアスポラ」は古代ギリシア語で「離散」を意味します。 元の居住地を離れ他の地で暮らさなければならない人々を示し、イスラエルの地を追われて各地に散っていったユダヤ人を言う言葉でした。 この本は、ユダヤ人についての記述もありますが、在日朝鮮…