爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

政治経済

熊日新聞コラムより、江川紹子さんが「米司法の透明性」について書いていました。

我が家の購読新聞は地方紙の熊本日日新聞ですが、そのコラムの「江川紹子の視界良好」でジャーナリストの江川紹子さんが「米司法の透明性」を書いていました。(2024・4・25) 有料会員でないと読めないと思いますので概略を紹介しておきます。 米大リーグの…

「プーチンの10年戦争」池上彰、佐藤優著

日本でも有数のロシア通と見られる佐藤さんなので、ロシアのウクライナ侵攻以来解説や対談でいろいろと忙しいのでしょうか。 この本では池上彰さんとの対談でロシア情勢や歴史などについて語っています。 なお、題名の「10年戦争」というのには2つの意味…

まあ期待はしてなかったけど、思ったよりひどい政治資金規正法改革案

政治資金パーティーの裏金問題の対策として自民党が規正法改革案というのを出しました。 しかし野党の言葉を借りるまでもなく「国民にとってゼロ回答」でしょう。 www.tokyo-np.co.jp収支報告書を会計担当者に任せたという言い訳があったから、そこだけ変え…

「消費者庁が本腰」って、そこだけか。「No.1広告」

「〇〇でNo.1」と叫ぶような広告が目につきましたが、それが事実でないとして消費者庁が「本腰」を入れたそうです。 xtrend.nikkei.com例の「景品表示法違反(優良誤認)」というものでの措置命令ですが、わずか2週間あまりの間に12社の「No.1広告」につ…

初めから一時金のつもりで貰ったものなのに、今更無くなるといって問題視?

高レベル放射性廃棄物の処分地選定で、文献調査を受けるだけでも20億円が交付されるという変な?制度での混乱があちこちで起きていますが、早い時期にそれを受け入れて金を貰った自治体でそれが無くなるという極めて当たり前の話が報道されていました。 ww…

「崩れゆく世界 生き延びる知恵」副島隆彦、佐藤優著

鋭い論客として知られる副島隆彦さんと佐藤優さんが世界情勢や国内政治について対談し、2015年に出版した本です。 当時はまだ安倍政治をもてはやす風潮でしたが、その欺瞞や虚構を厳しく批判しています。 またウクライナ情勢では親ロシアのヤヌコヴィッ…

「内田樹の研究室」より「ポスト日米安保の時代」

久しぶりに内田樹さんのブログ「研究室」からです。 題が「ポスト日米安保の時代」 blog.tatsuru.comいよいよ「もしトラ」が迫ってきました。 これでどうなるのか、内田さんがとあるビジネスマンの会合で話をしたそうです。 トランプが前に大統領だった時に…

イスラエルとイラン、報復の連鎖が広がり続ける

イランが支援していたハマスやヒズボラ、フーシなどがイスラエルに対する攻撃を続けているとして、イスラエル軍はシリアのイラン大使館を空爆し多くの人を殺傷しましたが、それに対してイランはイスラエルをミサイルや無人機で攻撃しました。 それに対してさ…

リニア新幹線が遅れたのは川勝知事のせいばかりではない。プレジデントオンラインの記事より。

リニア新幹線の工事に反対してきた静岡県の川勝知事が辞任したことにより、工事が進展するかのようなムードになっていますが、そんなものではないという経済ジャーナリストの磯山友幸さんの記事がありました。 president.jpそもそもリニア新幹線は静岡県には…

「脱炭素化」に原発は必要なのか不要なのか。ブルームバーグに載っていた記事に正反対のものが。

「脱炭素化」という言葉ばかりが独り歩きし、その中身は千差万別、玉石混交(本当は石とも言えないガラクタ)、魑魅魍魎とも言うべき有様です。 ブルームバーグの記事で全く正反対ともいえるものがありました。 www.bloomberg.co.jp電事連副会長の佐々木氏が…

日米首脳会談で日米の同盟強化、いつまで沈みかけた泥船についていくの。

岸田首相がアメリカへ行きバイデン大統領と首脳会談を行いました。 どちらも危うい指導者ですが、それでもここで決まった内容は簡単には崩せないものでしょう。 やはり「日米同盟強化」ということになります。 news.yahoo.co.jp月面着陸に日本人も入れるなど…

ライドシェア、東京で開始

ドライバー問題について書いたばかりですが、東京でタクシーのライドシェアが開始、出発式が行われたというニュースが流れました。 www3.nhk.or.jp都内で開かれた出発式には斉藤国交大臣や河野デジタル大臣が出席、斉藤大臣がニコニコ顔で質問に答えていたの…

ドライバー不足問題

2024年問題と言われてきた、バスやトラックなどのドライバー不足の問題ですが、言われ続けてきた割にはほとんど対策も取られないまま影響が表れてきました。 貨物の取扱量減少が危険だと言われてきたのですが、どうやらバスの運転手減少の方が先に表れて…

「さらば、男性政治」三浦まり著

ジェンダーの平等というものが日本ではかなり悪い状況で、世界的に見ても下位であるということは知られていることでしょう。 日本社会の至る所でそれが見られますが、特にひどいのが政界です。 女性議員の比率は世界的にも驚くほどの低さとなっています。 こ…

パー券裏金事件、自民党の処分は出たが。

パー券裏金事件で自民党の関係議員処分が出ました。 まあどうせこんなものだろうと思っていたのですが。 news.yahoo.co.jp 「自民党議員」であることにこの上もない価値を感じている人間にとっては「離党勧告」というのは重い処分だということでしょうが、そ…

原発の電力を用いて水素製造に乗り出すのか。

水素水素とうるさいことですが、原発の電力を用いて水素を作り出すということが進んでいます。 www.nikkei.com 「原発と水素」というと、嫌でも福島原発事故の際の水素爆発を思い出してしまいますが、そうではなく水素製造に原発の電力を用いて水の電気分解…

太陽光発電の問題点はEPR計算の問題ではないかもしれないことに思い当たった。

最近、雑草Zさんと太陽光発電などのEPRについて議論をしていたのですが、どうも私の主張していた点にも穴があるように感じてきました。 それは「EPRの計算において数え落としが多すぎる」というもので、それを是正するためにも厳密な計算法の確立をすべきと…

ようやく認識された危険性、「機能性表示食品」制度そのものに問題点があった。

小林製薬の紅麹サプリによる被害が徐々に明らかになり、その大きさに驚かされます。 製造上の問題点や異常発覚の後の小林製薬の対応のまずさなども出てきていますが、そもそも「機能性表示食品」という制度自体にこういった危険を生む要因があったということ…

「テロリストに未来はない」とプーチンは語る。自分の事か。

モスクワ近郊で大規模な銃撃事件があり多くの人が殺害されました。 その方々には本当にお気の毒としか言いようがなく、ご冥福をお祈りいたします。 しかし、プーチン大統領は様々なことをしゃべっており、ウクライナとの関係を疑ったりというのは戦争に利用…

FIT(再エネ賦課金)が4月からさらに60%上がるとか。

再生エネルギー業者などに助勢するために電気使用のすべての人にかかるFIT(再エネ賦課金・電力固定価格買い取り制度)が4月からさらに60%も増加するということです。 agora-web.jp 電気料金の明細を見ると溜息が出るばかりですが、それにさらにこの賦課…

「歴史修正主義」武井彩佳著

歴史上の事について、これまでの定説をひっくり返すようなことを主張する人々がいます。 「ヒットラーは偉かった」とか「ホロコーストなど無かった」とか。 そういった論説を「歴史修正主義」と言います。 この歴史修正主義について、その起源から現状、さら…

「気候テック伸び期待の5分野」だそうで。

日経新聞に出ていた記事ですが、気候テックとやらで期待が高まる5つの分野を紹介とのことです。 www.nikkei.com まず「気候テック」という言葉自体かなり違和感を覚えるところです。 地球温暖化という問題が大きなもののように見せようという思惑で動いてき…

食糧不足による戦争では殺戮に歯止めがかからないと思われるが、すでにガザ地区の様相はそれに近いのか。

戦争での殺戮はどんどんと激化しており、1次2次世界大戦では死者数もそれまでの戦争とは桁違いに増加しました。 しかしもしも今後世界的な食糧不足によって戦争が勃発するならばその殺戮には歯止めがかからなくなるだろうと以前に何度か書いたことがありま…

ロシアの大統領選

ロシアでは大統領選挙が行われており、その報道もされていました。 その中で「愛国」という言葉が何度も語られていました。 しかし、ロシアでの「愛国」は「愛プーチン」とほぼ同じです。 ウクライナに攻め込んでいる兵士たちも「愛国」のためと信じさせられ…

ガザ地区南端のラファに対するイスラエルの攻撃はエジプトを危機に堕とすのか。

ガザ地区の人々を南端のラファに押し込めたイスラエルですが、そこを攻撃することで人々をエジプトに逃れさせ、それによってエジプトを混乱させて弱体化するのが目標だという、田中宇さんの解釈です。 tanakanews.comすでに100万人以上がラファに逃れてい…

「ウクライナ戦争をどう終わらせるか」東大作著

ロシアのウクライナ侵攻で始まったウクライナ戦争はすでに2年を経過しました。 戦線は膠着状態となり決着する様子は見えません。 この本はウクライナ侵攻からちょうど1年が経過した2023年2月の出版であり、この戦争を終わらせるための方策も進められ…

伊方原発再稼働差し止め訴訟判決、近藤邦明さんの意見。

大分地裁で愛媛県の伊方原発再稼働停止を求めた訴訟に判決が出ました。 それについて「環境問題を考える」の近藤邦明さんが評しています。 HP管理者から2024年part1/温暖化対策は存在しない/ウクライナ問題に対する愚かな対応を憂う (表題が違いますがクリ…

熊本県知事選7日告示、24日の投開票に向けて選挙戦。

4期16年を務めた蒲島知事の後任を選ぶ熊本県知事選挙が7日に告示され、24日の投開票に向けて選挙戦が展開されます。 kumanichi.com新人4氏が立候補ということです。 有力候補は2人、自公など多くの推薦を受ける前副知事の木村敬氏、そして元熊本市長…

野党が政権を取るための秘策はやはり施政方針にあり。

自民党の政治資金の問題は真っ暗闇の中に葬られようとし、政治不信はこの上なく高まっています。 しかし、ここで岸田が「信を問う」などと言って解散に走っても、野党側が選挙で勝利する可能性はほとんどありません。 政治資金問題でいくら自民党が追い込ま…

政治倫理審査会まったく不毛の審理。

岸田がやむに已まれず公開での開催に踏み切った政治倫理審査会ですが、予想通り全く不毛の答弁に終始しました。 news.yahoo.co.jp安倍派事務総長経験者たちですが、皆「知らぬ存ぜぬ」、「会長(死人に口なし)と事務職員に任せた」とだけ話すばかりです。 …