爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

政治経済

日本の株価上昇は中国からの資金流入か

日本の株価が上昇を続け、バブル期の高値に近づいています。 その理由については様々な観測があり、新NISA実施により日本人の株式購入が増えたという話もあります。 しかし実際には日本の新NISAの行先は日本株ではないということですので、それではなさそう…

安定的な物価上昇とはなにか。

公定歩合の引き上げが何時かということが関心を集めていますが、日銀は賃金上昇が起きるかどうかを見極めてからという姿勢を崩しません。 これは他の識者も指摘しているように、金利が上昇すれば日銀の保有する国債の評価額が下がり大変なことになるからとい…

岸田派、二階派に続いて安倍派も派閥解散?

政治資金パーティ裏金問題の解決策?として岸田派二階派が派閥解散と言いだしましたが、その震源とも言うべき安倍派も派閥解散となりました。 お友達の最たるものだった産経新聞ではこれで保守的政策が滞るとご心配のようです。 www.sankei.com しかしどうも…

日本がパリ協定を離脱する?杉山大志さんの解説

COP28では各国が化石燃料からの脱却に合意したという報道がなされました。 しかし杉山大志さんによればこれは意図的な曲解であり全く合意などされていないようです。 真相は、「実際に合意されたのは「COP28が各国に化石燃料から移行する世界的な努力に寄与…

「内田樹の研究室」より「朴先生からの質問シリーズ〈内田の政治的立場は何か?〉」

内田樹さんのブログ「内田樹の研究室」に掲載されていたものです。 内田さんの著書は韓国で多数翻訳出版されており、多くの注目を集めていますが、その中で朴先生(それ以外の情報はここにはありません)という方の質問に答えるシリーズということで、その第…

保守リベラル、右翼左翼とは何か。

保守とリベラル、(昔は革新と言いましたけど)、右翼と左翼、分かっているようでよくわからない話です。 内田樹さんが自分が保守かリベラルかと聞かれたという話ですが、自分であればどうか。 それ以前に保守とは何かリベラルとは何か。 ちょっと調べてみま…

内田樹さんも「年頭に思う」を書いていました。

「内田樹の研究室」で内田樹さんも「年頭に思う」を書いていました。 もちろん私の「年頭の予言」よりははるかに格調高いものですが。 blog.tatsuru.com台湾の選挙結果まで出ていますので、14日に書かれていますが、それでも私の書いた1日から2週間の間に…

政治には臨機応変が必要。荻原博子さんの論壇。

我が家で購読している熊本日日新聞には政治経済の問題点について(本当の)有識者がまとまって解説をするコーナーがあります。 そこに経済ジャーナリストの荻原博子さんが書いていたのが「政治には臨機応変」というものでした。 kumanichi.comこの文章全体を…

経済評論家の荻原博子さんが投資ブームについて書いていました。

新NISAとやらで投資ブームが来るかのような風潮ですが、経済評論家の荻原博子さんがその危険性について書いていました。 news.yahoo.co.jp国などが推奨しているため、新NISAがまるで国のお墨付きを持つような感覚になっているのかもしれませんが、単に収益に…

ほとんど何の期待もできない自民党の政治刷新本部だが、予想通り変な方向に進み始めた。

派閥のパーディでの裏金作りが発端となった今回の問題に対し、岸田首相は政治刷新本部なるものを作って対処しようとしていますが、どうせ大したこともできないと思っていたらさっそく変な方向に進み始めたようです。 news.yahoo.co.jp 裏金を作らなければな…

EUがウクライナ支援を続けているのはリチウム資源のためか。

ウクライナ紛争ではアメリカがウクライナ支援を行っていますが、EU諸国もそれに同調しています。 NATOの戦略としての加担だと思っていましたが、別の理由があるかもという記事です。 「賀茂川耕助のブログ」で海外記事からの引用で掲載されていた、Phil Butl…

世襲政治家とはどういった存在なのか。

政治家、特に自民党議員の多くは世襲と言われています。 父や祖父なども政治家という例が多く見られます。 今時、個人商店や町工場でも父の後を継がない息子というのが普通ですが、なぜ政治家だけが世襲なのか。 その理由を歴史的、社会的に考えてみました。…

「小選挙区制は腐敗を生む」本澤二郎著

衆議院の選挙制度は現在「小選挙区比例制並立制」というものなっています。 この制度が現在のような政治状況を作った元凶であると私も批判していますが、この制度に変えられたのが1994年でした。 当時も私もすでに中年の域に達していましたが、それほど…

小選挙区制はダメと最初から分かっていた。制定当時の批判本を読みました。

最近のことですが、衆議院選挙制度で小選挙区制が定められた1994年当時にその批判を本にしたものを読みました。 これは元東京タイムズの政治部記者から次長までなって、その後政治評論家となっていた本澤二郎さんという方が1993年、小選挙区制制定の…

またも「口先だけ総理」か。能登半島地震への自衛隊派遣の初動対応が遅い。

能登半島地震は大きな被害が出ていることが徐々に明らかになっており、また道路が寸断されていて孤立集落も多くなっています。 建物崩壊で下敷きになった人も数多く、その救出もままならない状況です。 岸田首相は全力を尽くして救難救援にあたると言っては…

太陽光発電パネルは地震などで破損の場合も感電事故の危険性あり。

能登半島地震では太陽光発電装置の被災も多いようですが、装置が壊れていても発電は行われるため、感電事故の危険性があるようです。 news.yahoo.co.jp 注意喚起が繰り返されているようですが、そこで批判が飛び火したのが東京都の小池知事。 環境重視のポー…

投資への呼び込みはさらに強まるのか。2023年株価推移。

2023年の株価の推移というニュースが流れ、それを見て改めて驚きました。 media.rakuten-sec.net 1月4日の25000円余りという水準から8000円も上昇ということになったのですが、そのほとんどは4月から5月にかけて2か月ほどのことであり、そ…

2023年を振り返る、その4 10月~12月

2023年を振り返るのも最後の3か月です。 10月 ☆1日、消費税の制度としてインボイス制度が開始。 大きく騒がれましたがその後は何も報道されません。うまく行っているのでしょうか。 ☆2日、ノーベル賞医学・生理学賞にmRNAのワクチンを開発したカタ…

石炭火力廃止を急ぐ本当のところ。

脱炭素化を目指すという動きの中では特に石炭火力発電が目の敵にされ、それを急がない日本が非難されるといった事態になっています。 その世界情勢とはどのようなものなのか。 山本隆三さんという方がWedgeで書いていました。 news.yahoo.co.jp石炭火力廃止…

2023年を振り返る。その3、7月~9月

暑かった印象が強かった夏でした。 7月から9月までの出来事。 7月 ☆1日、改正道路交通法施行で電動キックボードが運転免許なしで運転可能に。 危険なのはわかりきっているのになぜこういうことをするのか、よくわかりません。 ☆2日、東京都中野の中野サ…

政治資金はどうしたらよいのか。

自民党の安倍派と二階派でのパー券問題で、岸田首相はその対策に苦慮していると報じられています。 では私が教えてあげよう。 とはいえ、まあこの策を彼が取ることが絶対にない自信はありますが。 それは自民党だけでなくたいていの野党も同様でしょう。(共…

2023年を振り返る。その2、4月~6月

その2は4月から6月まで。 4月 ☆1日、改正道路交通法施行、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化された。 自転車の安全な通行を保証する道路環境整備はほとんど為されないまま、乗る方にばかり負担をかけるのには疑問を感じます。 しかしまあ着用し…

2023年を振り返る。その1、1月~3月

毎年恒例ですが、年末に一年を振り返り何が起きたかを振り返るというものです。 第1回は1月から3月まで。 1月 ☆9日、民法改正で成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたものの、ほとんどの自治体でこの日に名前は変えて「成人を祝う式典」を実施。 …

紅海やでタンカーなどへの攻撃が繰り返される。貨物輸送に大きな影響か。

イランやフーシ派による紅海やを通る貨物船やタンカーに対する攻撃が繰り返されているようです。 www.yomiuri.co.jpイエメンのフーシ派は紅海を通る貨物船などに対する攻撃をしていますが、今回のタンカー攻撃はそこからはかなり離れたインド洋のようです。 …

「グローバル恐慌 金融暴走時代の果てに」浜矩子著

アメリカのサブプライムローンの破綻に始まったグローバル恐慌は世界的に広がりました。 2008年9月に投資銀行のリーマン・ブラザーズ社が破綻して以来、この恐慌自体をリーマン・ショックと呼ぶようになりました。 この本は経済学者の浜矩子さんがその…

ダイハツ工業の不正は非常に大きな影響が考えられる。

ダイハツ工業が安全性に関わる認証試験において不正を行っていたと発表し、製品出荷停止、工場休止などを表明しています。 軽自動車では一番のシェアであったため、大きな影響が懸念されています。 news.yahoo.co.jp最悪の場合に現在使用中の車も使用禁止な…

外国人も注目する?パー券スキャンダル

パーティー券をめぐる裏金スキャンダルは終わりが見えませんが、ブルームバーグでコラムニストのリーディー・ガロウドという人が、日本政治の専門家のトバイアス・ハリス氏のインタビューをもとに記事にしていました。 www.bloomberg.co.jpそれによるとこの…

アメリカコロラド州の裁判所がトランプの大統領選候補となることを差し止め、これがどのような効力を持つのか。

来年がアメリカ大統領選となるのでうが、その共和党の有力候補のトランプが候補となることを差し止められたという報道です。 www.nikkei.com アメリカコロラド州の最高裁がトランプの来年の大統領選立候補を認めないという判決を下したというものです。 日本…

「政治とカネの問題に国民はうんざり」といった言葉が飛び交うが、これは本当に「政治」の問題か。

自民党安倍派のパー券問題で報道もあきれ果てて「国民は政治とカネの醜聞に飽き飽きだ」などと書かれています。 しかしこれは本当に「政治」の問題でしょうか。 パー券問題では売り上げを裏金化することが派閥全体で共有されていたようで、それが最も大きな…

COP28閉幕、「化石燃料の廃止」とは言えず、「化石燃料からの脱却を進める」でごまかす。

「気候変動対策の国連会議」であるCOP28が閉幕し、最終的な合意文書では「化石燃料の段階的廃止」という文言を入れようとしたものの、結局は「化石燃料からの脱却を進める」という表現に落ち着きました。 www3.nhk.or.jpまあ、そもそも「気候変動対策」など…