爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「インディ・ジョーンズ 炎の聖剣」マーティン・カイディン著

インディ・ジョーンズシリーズといえばジョージ・ルーカスが制作、スティーブン・スピルバーグが監督した有名な映画ですが、そのコンビで4作、さらにその後もう1作が作られています。

 

この本はその原作かと思ったのですがそうではなく、いわゆる「スピンオフ」作品として書かれたもののようです。

そういったスピンオフ作品がこの著者のカイディン以外にも数名の著者により出版されているようです。

 

作品の作りは元の映画と同様、考古学的な話題を現代(といっても戦前の話)に投影しさらにその頃の世界情勢などを取り入れるという原則に従っており、違和感はありません。

なお映画化しても良いと考えてのことか、活劇的な要素も非常に意識されているようで、目に見えるかのような感覚でした。

 

考古学的要素としてはアーサー王伝説を用い、魔術や聖剣といったものが重要な要素として使われています。

さらにあの有名な飛行船ツェッペリンでヨーロッパからアメリカに渡るという設定、さらにその船内で大立ち回りというところもお約束通り。

最後は南北戦争当時の激戦地で財宝を探すという、これもインディ・ジョーンズ映画のよくある場面と共通でした。

 

映画は最初の作品からいくつかは見ていますが、まあそれらに近い出来とまではいかないか。