爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は亡父の誕生日

本日、10月17日は亡父の誕生日です。 1915年、大正4年のこの日に長野県南部で生まれました。 生きていれば105歳、ちょっと無理か。 普段はそれほど思い出さないんですが、さすがにこの日は印象深いものです。 子供の頃にはこの日には母は必ず栗…

都道府県魅力度ランキングで、茨城が最下位脱出といった話は流れるが

「都道府県魅力度ランキング」というものが発表され、ずっと最下位だった茨城県が脱出して代わりに栃木が最下位と言った話がニュースで流れています。 これはあくまでも民間の調査会社の「ブランド総合研究所」というところが実施した全国各地でのアンケート…

小島正美さんの「フードニュースオンライン」より「低温調理は食中毒にご注意」

小島正美さんが食品についてのニュースをあれこれ解説している「フードニュースオンライン」ですが、今流行の「低温調理」についてです。 foodnews.onlineレストランでもこれを売り物にしているところも出ているようですし、家庭向けに調理器具や解説本もあ…

「困ったクレーマーを5分で黙らせる技術」援川聡著

お客様からのクレームは貴重な企業運営のための資料とも言えますが、「クレーマー」となるとそうも言っていられません。 ある大手食品メーカーによれば、年間の消費者からの電話が2万件あったそうですが、そのうち80%は問い合わせ、ご意見というのが10…

八代市立博物館に行ってきました「知られざる肥後の絵師」

八代市立博物館「未来の森ミュージアム」に散歩をかねていってきました。 10月13日より新たな展示として「知られざる肥後の絵師」と題し、博物館のコレクションの中から江戸時代から明治にかけての主に肥後藩の御用絵師であった人々の作品を展示されてい…

日本の裁判所に期待してもダメとは思っていたが、非正規労働者に厳しい判決

非正規労働者の賃金などの待遇が正規と非常に差が大きいという裁判で、政府の政策と比べてもはるかに後退する判決が出ました。 www.tokyo-np.co.jp 「不合理だとは言えない」とか「仕事内容に差がある」といった、スガの答弁よりもひどいような理由で門前払…

「内田樹の研究室」より「(あまり)書評を書かない理由」

内田さんが「現代短歌」という本から頼まれて「よい書評」という文章を書いたそうです。 それが掲載されています。 blog.tatsuru.com どうも現代の書評というものは、その作品の瑕疵を指摘する方ばかりに向いているようです。 それが嫌な内田さんは書評その…

神奈川で異臭騒動が広がる。でも「地震の危険性」はちょっとね。

神奈川県東部、横須賀や三浦でしばらく前から異臭が発生しているという騒ぎがありますが、それが横浜にまで広がったとか。 縁もゆかりもある地域ですので、ちょっと気になります。 ただし、どこで発生するかが分からないため、大規模な捕集装置でサンプリン…

夢の話「大相撲、正代関になった夢」

今日の夢は何と、大相撲の新大関、熊本の希望の星の正代関になっちゃいました。 最初はこれまでのイメージ通り、ネガティブな性格という評判通りの自信なさそうな相撲ぶりです。 しかし、徐々に立ち合いからの勢いが付き、相手力士が吹っ飛ぶようになってし…

「その〈脳科学〉にご用心」サリー・サテル、スコット・リリエンフェルド著

脳科学という分野が脚光を浴びています。 平常な状態でも脳の活動状況が測定できるという、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)が開発され、それで画像化された脳の映像は誰でも見たことがあるかもしれません。 何らかの刺激とそれに対応する脳の画像を解析するこ…

池袋暴走事故の被告が車の異常を主張したことに批判が広がる

池袋での車の暴走事故を起こした元高級官僚の被告が、車に異常があったことを事故原因だと主張していることで、批判が広がっています。 news.yahoo.co.jp ただし、これまでも無数の自動車事故が起きていますが、実際に「車の異常」があったということもかな…

飲食店で気を付けるべきは「グループ間感染」か「グループ内感染」か、永井孝志さんのリスク学研究より

リスク学研究者で、さまざまなリスクについて書かれている永井孝志さんの「リスクと共により良く生きる」で、飲食店でのウイルス感染防止について興味深いことが書かれていました。 nagaitakashi.net GOTOキャンペーンでは、それを受ける旅館・ホテルや飲食…

コロナ禍、各地で大規模クラスターが次々と発生、やはりまだ免疫獲得はできていないのか。

コロナウイルス感染者発生もようやく落ち着いたかとして、各種事業が開始・再開ということになっていますが、それでも各地で大規模な集団感染が発生しています。 news.yahoo.co.jp埼玉での劇団練習での62人集団感染ということですが、熊本でも飲食店(接待…

「モラルの起源 実験社会科学からの問い」亀田達也著

直接本書の内容とつながるものではないのですが、冒頭に2015年に文科省から出された大学の組織改革についての通知について書かれています。 そこには人文社会科学系の学部は再編、削減すべしという趣旨が書かれていました。 理系の学部に比べて社会のために…

「自分が外したのではない」驚愕の言い訳、スガは学術会議会員任命の経緯を「説明」した。

すったもんだ、ぐちゃぐちゃの議論(というか言い合い)が続いていますが、任命経緯についてスガ(”アベポチ”ではあまりにも可愛く聞こえてしまうので止めます)が驚愕の言い訳をしました。 www.jiji.comなんと、学術会議が提出した会員候補リストは「見てい…

「内田樹の研究室」より「『日本習合論』ちょっと立ち読み」

内田樹さんのブログ、「内田樹の研究室」で、内田さんが出版されたばかりの「日本習合論」という本について、販促と称して解説がされていました。 blog.tatsuru.com先月発売されたばかりのようで、まだ湯気が立っているような本ですが、ちょっと高いようで買…

ノーベル賞受賞者発表あいつぐ。村上春樹氏はもう無理か。

ノーベル賞受賞者の発表が相次いでいますが、もう日本人授賞は無理でしょうか。 文学賞ではアメリカの女流詩人が決まり、また例年通りですが、「村上春樹の受賞ならず」といったことに関連したニュースが各地から流れています。 news.yahoo.co.jp上記のニュ…

「『殺しあう』世界の読み方」田原総一朗、佐藤優、宮崎学

ジャーナリストというよりその他の活動がありそうな田原さんが、「日本を代表する論客」とする佐藤優さん、宮崎学さんを招いて鼎談した記録です。 出版は2015年6月ですので、ピケティの「21世紀の資本」が話題となっており、またIS(イスラム国)のテロも頻…

お笑い、「水素ステーション設置事業」の運営基準が守られず事業撤退

環境省が推進していた「水素ステーション設置」の事業は、その使用電源に太陽光発電などの「再生可能エネルギー」のみを使うことになっていたのに、一般電力を使っていたとして会計検査院から指摘を受けました。 mainichi.jpどうせすぐにリンクが切れてしま…

「クラシック名画のトリビア的楽しみ方」北島明弘著

映画の人気もかなり高いようで、新作も次々と作られていますが、「クラシック名画」とでも言うべきかつての映画もまだまだ人気があるようです。 そう言った名画についての、トリビア。 ちょっと前の言葉で言えば「こぼれ話」「逸話」というべきでしょうが、…

トランプ大統領のコロナウイルス感染

アメリカのトランプ大統領はコロナウイルスに感染し発症したものの、わずか3日で退院、ホワイトハウスに戻りました。 www.afpbb.com選挙のことばかりが頭全体を占めているのか、病気に対する恐怖もなく、他人に感染させるかもという恐れもなく、健在ぶりばか…

「病院で受ける検査がわかる本」高木康、田口進著

健康診断やどこか調子が悪い時に病院受診の際に受ける「検査」 それはどういうものか、何を調べるのか、その際の注意点は、その結果はどう見るか そういったことをまとめた、実用書です。 まあ正座して全部を読み通すといった本ではありません。 しかし、今…

「説明」が何かと言うことすら知らない総理に「説明」してやろう

菅総理は学術会議会員の任命を恣意的に拒否した件につき、「説明」したつもりのようです。 www.nikkei.com しかしこの話の内容を見ても、ただこれまでの学術会議会員任命の制度に対して、政府側が不満を持っていたということを述べただけです。 そして、肝心…

「歴史の証人 ホテル・リッツ」ティラー・J・マッツェオ著

パリのヴァンドーム広場にあるホテル・リッツは最高級ホテルの一つとして最上級の宿泊客たちが次々と名を残してきました。 この本は、その中でも特に第2次大戦前後のナチスドイツのパリ占領時の周辺での、ホテル・リッツで起きた数々の出来事を記しています…

夢の話「リアル脱出ゲーム、古いデパート、大学教授の従兄」

今日の夢のお題は、何か三題噺のようですが、夢がだんだんと移行しながら続いていき、それでいて最初のも印象が強くて覚えていたということです。 「脱出ゲーム」とは、ネットゲームでよくありますが、部屋の中などに閉じ込められていてあちこちにあるヒント…

「コロナでだけは死にたくない」とはどういうことか、リスク学研究者永井孝志さんのブログより

リスク学研究者の永井さんのブログが非常に興味深い内容で発信されていますので、注目していますが、今回は「コロナでだけは死にたくないとはどういうことか」と題され、「良いリスク」と「悪いリスク」について書かれています。 nagaitakashi.netどうせ死ぬ…

FOOCOM.NET専門家コラムより、「ぶどうによる窒息事故」

FOOCOM.NETで瀬古博子さんが、「ぶどうによる子供の窒息事故」という記事を書かれていました。 www.foocom.net幼稚園の給食で出たブドウを食べて喉に詰まらせ、4歳の子供が亡くなるという事故だったそうです。 ブドウは直径3cmのピオーネと言うことですが…

「東京大学のアルバート・アイラ― 東大ジャズ講義録・キーワード編」菊地成孔・大谷能生著

菊地成孔さんが大谷能生さんとともに東京大学教養学部で1年間の講義を行いました。 その前期の記録が「東大ジャズ講義録・歴史編」だったのですが、その後期の記録、2004年10月から2005年2月まで行われたものです。 後期ではジャズに関する「キーワード」を…

「法に従って適切に処理した」というのは「説明」ではない。

日本学術会議の会員推薦で一部を任命しなかった件につき、首相や官房長官は「法に従って適切に処理した」と言うのみで、これで「説明した」というつもりのようです。 これについて、東京新聞ではこの任命は政権が拒否もできるように「2018年に法律の解釈を変…

「最後の晩餐の真実」コリン・J・ハンフリーズ著

およそ2000年前のある春の日、ナザレのイエスと言うユダヤ人が十字架にかけられて磔にされました。 「イエスが死に至るまでの最後の週は世界史上、特筆すべき一週間だと言ってよいだろう」 と本書冒頭に書かれています。 しかし、それが現在の暦を使って表記…