ノーベル賞受賞者の発表が相次いでいますが、もう日本人授賞は無理でしょうか。
文学賞ではアメリカの女流詩人が決まり、また例年通りですが、「村上春樹の受賞ならず」といったことに関連したニュースが各地から流れています。
news.yahoo.co.jp上記のニュースも村上氏にゆかりの深いという神戸からの報告で、多くのファンががっかりした様子を見せているというものでした。
村上氏の文学賞受賞については、以前に読んだ本に詳しく書かれていました。
sohujojo.hatenablog.com川村湊さんという文芸評論家の書かれたこの本によれば、ノーベル文学賞は文学界を大きく分割して考えており、偏らないようにグループごとに代表を受賞させ廻っていくようになっているとか。
そして、「日本人枠」というものがあり、約12年ごとに入れているようです。
カズオイシグロはイギリスに住み英語だけで本を出版しているものの、間違いなく「日本人枠」として捉えられており、したがって、彼の受賞した2017年から12年間は日本人の受賞、そして村上氏の受賞も無いということでした。
とはいえ、この先も毎年この騒ぎは続くのでしょう。
医薬生理学、物理学、化学の科学部門受賞も、この先はぐっと減るだろうと言われています。
それがもう今年から現れてきたのでしょうか。
「金になる学問しかできない」のであれば仕方のないことですが。