2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ISOの関係者ではなく、経営コンサルタントの山田明歩さんが2003年にISOの先行きについて書き、当時は結構話題になった内容です。 特におかしな風潮として、自治体のISO14000取得の流行と公共事業入札の関係で建設業者のISO認証取得の半義務化について、批判…
今回の梶尾さんの著書は、男女の仲を取り持つという呪法を中心に、おそらく30歳前後の3人の独身女性と久し振りに熊本に戻ってきた高校の同窓の男性を描いたものです。 主人公の女性の病身の母親との葛藤、友人たちとの交流など、設定は日常ではありえない…
イギリス人で文化史などの専門家のワトキンズさんが変な発明品について写真や絵をふんだんに使い紹介したものです。 かなりおかしなものも多いのですが、なかには「愛犬セーター」、「イージー・ベイク・オーブン(子供用の実際に調理ができるおもちゃ)」な…
コンピュータ社会について研究されてきた東工大の徳田教授の一般向け解説書です。 デジタル化、ネット化が急速に進み情報については急激に発達してきたかのような現在ですが、コンピュータのトラブル、操作の困難さなど、決してスムーズな発展とはいえないよ…
26日の日曜日は熊本県内では小学校の運動会の実施校が多い日でした。一方、先週前半は特に連日のようにPM2.5が基準値を上回るということで注意喚起情報が出されており、もし日曜日も出た場合運動会はどうなるのか心配されていました。 幸いなことに朝からも…
18世紀のイギリスの絵画界で大きな存在だったウィリアムホガースについてイギリス文学に詳しい小林さん、斎藤さんが共著で記したものです。 ホガースは貧しい教師の子として生まれ細工職人に弟子入りした後、銅版画師として独立し、風刺版画を出版して流行…
弁護士の間川さんがよくテレビや雑誌などで話題になる社会のあれこれ(事件以上以下もふくめ)が法律的にはどのような扱いになるかを解説したものです。 例えば、飲酒運転の検問に引っかかった時にその場で酒を飲んでしまうと言う話がありますが、それは単な…
十字軍物語1−3を読みましたが、塩野さんの前書きによればその3部を書くよりはるか以前にこの絵で見る方を書こうという考えがあり、その後3部作を書いたそうです。 この絵物語は19世紀前半にアンリミショーが書いた物語にその後ギュスターヴ・ドレが挿…
ニセ科学、スピリチュアルに対して批判の先頭に立っている観のある菊池さんと香山さんがそれらの根底にあるものについて対談をしたものです。科学の時代のように見えますが、実はそれに反するニセ科学やおかしな宗教など、蔓延しています。それらを流行させ…
石油供給減少のかなり早い段階で軍用燃料の奪い合いから戦争が起こる可能性については前回で述べました。一応それがなんとか大規模にならずに収まったと仮定して、それまでと全く違う軍事バランスが整ったとしましょう。 その次に起こるのは運輸交通の費用の…
2010年の作品なので最近のものでしょうか。梶尾さんの小説はSF的なタネはごく一部だけであとは人間関係や真理など、通常の小説とおなじような書き込みをすることで作品の質を上げているようです。 この作品のタネは人間の記憶を保存して他人に伝えるよう…
著者は中国大連生まれで戦前に日本語教育を受け、戦後には中国と日本との対話の際に通訳を務めてこられた方で、1955年の郭沫若来訪の際も同行し、その後日本にも長く滞在されているそうです。 現代の日本語、中国語のどちらにも通じているということで、…
FOOCOM.NETに現在実施されていると言うサプリ規制改革会議とやらの批判記事が載っています。http://www.foocom.net/special/9109/ 既成マスコミでは全く扱われておらず、その存在も知りませんでしたが、相当問題がありそうです。どうやら規制緩和でサプリの…
環境化学、環境毒性学が専門の東京農工大准教授の渡邊さんが重金属の一般から使用法、毒性等について解説したものですが、そうとう内容は高度です。 重金属というのは比重が4以上の金属ということで、貴金属、レアメタルというのも含まれます。 比較的存在…
十字軍物語も最後の時代に入ります。1187年にサラディンがエルサレムを奪還し、沿岸の港湾都市を除いてキリスト教徒を排除します。 それに対してキリスト教徒側の危機感が募り、イギリスの獅子心王リチャードを中心とした第3次十字軍が結成され、中東に…
2006年出版の本で、そこには巨人戦を中心としたテレビ放送が視聴率低下で存続できないかもしれないとあります。 その後の経過を見れば、すでに地上波放送ではほとんど中継がなくなってしまいました。巨人の成績自体は今年は抜群ですし、ここ数年は相当強…
ウルトラマンや仮面ライダーなど、SFめいたテーマを扱ったアニメやドラマの分野がありますが、それは科学的には非常に問題が多いというテーマで書かれたシリーズに「空想科学読本」というのがありますが、その派生的なもので、そういったドラマの中の行動が…
「黄泉がえり」の原作者としての方が有名だと思いますが、梶尾真治さんの比較的新しい本です。 梶尾さんは熊本出身の作家で、相当前からSFを発表されており、最近まではガソリンスタンド会社の社長さんを兼業していたそうですが、それは解消したとか。 いく…
ハーバード大学でアメリカ研究で博士号を取り、その後イギリスなどで研究を続け慶応大学の教授になっている渡辺さんがアメリカのデモクラシー現況につき書かれたものです。 本書のあとがきに、2010年のハーバード大学の卒業式で卒業生代表としてスピーチをし…
図解雑学という簡便な説明のシリーズで、地球環境に関わる物理学について物理学者の東京都立大名誉教授の広瀬さんが書いたものです。 環境に関しては熱力学についての知識が絶対に必要ですが、高校までの学習ではそのほんの一部を習うのみでほとんどは大学理…
十字軍物語1ではエルサレムを占領しイスラエル王国などを樹立した第1回十字軍から、徐々に衰退していく状況を梃入れしようと第2回十字軍が発したものの、ほとんど戦いもせずに帰ってしまったところまでを扱いましたが、この第2巻ではイスラム側の反撃で…
フリーライターの牧野さんが戦後から2006年までの失言の歴史を振り返ったものです。 それ以降も続々と発せられているのは間違いありません。 70年代以降のものはその当時の報道の雰囲気なども記憶にありますが、それ以前はあとで聞いた話ばかりで、詳…
もと学校の先生で、その後料理研究家、食育研究家として活動されている吉原さんが朝日新聞連載の記事として学校給食を実際に見て食べて回ったものをまとめたもので、その第3編として食べ残しに関していろいろな事例を挙げたものです。 少し前にもおかしな給…
SF作家として有名な星新一さんが父上の星一の誕生から遊学、そしてアメリカ留学し大学卒業して事業展開まで十分に行った後帰国するまでを描いた伝記です。 星一については、星製薬および星薬科大学を立ち上げ、その後政府との軋轢で苦戦したことに関しては、…
ギリシア古代史の研究者が古代オリンピックに関するさまざまな歴史的事実をまとめたものです。 伝承では紀元前776年に始まったと言うことですが、実際はそれよりは後のようです。ローマの支配下に入っても続きましたが、最終的には4世紀にローマがキリス…
”カノッサの屈辱”と”十字軍”、世界史で習った中世ヨーロッパの大きな事件ですが、漠然と”キリスト教の権威が強かった時代”という感覚で捉えていたのですが、実はそう簡単な話ではなかったようです。 神聖ローマ帝国皇帝ハインリッヒがローマ法王グレゴリウス…
読売新聞の科学関係の記者などを勤められた中村さんが2006年に出した本ですので、当然ながら福島原発事故については考慮されておらず、今となっては何ともという内容になっています。 まあ温暖化についても何の疑問も無く受け入れているのは仕方の無いこ…
持続可能なエネルギー社会というのは太陽から流れてくるエネルギーの範囲内で暮らす社会ですが、現状ではそれはほんの数%以下で、大半は化石燃料エネルギー、一部は原子力で得られています。 これらは「いずれは無くなる」および「危なくて使えない」もので…
元パイロットの坂井さんが危機管理について現場、中間管理職、トップのそれぞれの立場に分けてやらねばならないこと、してはいけないことを指摘したものです。一点それぞれを3ページまでにまとめていますので、読みやすい指摘になっていますが、若干説明不…
星新一さんの本は高校生の頃からあれこれ読んできましたが、たまたまこれまで読んだことの無かった本を見かけたので読んでみました。 星さんは大学は農学部を卒業されていますが、(奇しくも私と同じ学科の大先輩です)その後SF小説の初期にショートショート…