爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「このままいけば・・・」という論法

「このまま・・・すれば何年後(今世紀末など)には・・・」という論法は良く見られます。

たいていは脅しが混じったものですが。

 

「このまま化石燃料を使い続ければ今世紀末には気温が3℃上がる」とか、

「このまま少子化が続けば何年先には日本人はいなくなる」なんてことを言う人もいます。

最近では「このままAI化が進めば人間のやる仕事はなくなる」とも言われます。

 

しかしどうも「このまま」行くことなどあまりありそうもないようです。

 

「このまま少子化が続けば」というのは、人口減少率が一定だと仮定して何年で0になるかということを計算しただけというのは目に見えています。

そんなはずはないでしょう。

人びとの意識は刻一刻と変わっています。

だいたいのところ、日本の人口が5000万人にでもなれば人々の意識は完全に変わってしまうのでは。

その時には日本自体が貧困の国になっているかもしれず、そうなれば多生多死という観念が普通になっているかもしれません。

 

「このまま化石燃料を」については、多くの人が信じ切っているようですが、そもそも「このまま化石燃料を現在のように使い続けること」が可能かどうかが大問題です。

そんなに化石燃料の埋蔵量が残っているのか。

極めて疑わしいことだということも知らない人ばかり。

私の見るところ、「今世紀末まで化石燃料があるかどうか分かりません」という方がありそうです。

 

そして「このままAIが進歩すれば」もかなり怪しいということが分かりました。

デジタル社会というものが発展するためには大量の電力が必要です。

それがどうやら不可能に近いようです。

もうすでにIT用の電力が全世界の電力量の1割を越えているようです。

これがAI化などを進めると飛躍的に増加してしまう。

そうなればどうやっても発電量が足りません。

その時に何が起きるか。

電力の奪い合い、発電燃料の奪い合い、果ては戦争と言うことにもなるかもしれません。

結局、「AIに仕事を奪われる人間の悲劇」よりは「戦争に巻き込まれて命を落とす悲劇」になりそうです。