爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「日本語と中国語」劉徳有著

著者は中国大連生まれで戦前に日本語教育を受け、戦後には中国と日本との対話の際に通訳を務めてこられた方で、1955年の郭沫若来訪の際も同行し、その後日本にも長く滞在されているそうです。
現代の日本語、中国語のどちらにも通じているということで、なかなか面白い着眼の話がいろいろとありました。
現代の中国語では、IT関係などを中心に英語の侵入が多く、これまでのように翻訳語を作成するというのも不可能になり、そのまま使うという方向になってきているそうで、日本の状況に近づいているのかもしれません。