爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「内田樹の研究室」より「テレビドラマに見るなりたい職業」

テレビドラマというのはやはり社会の注目を集めるような人たちを主人公としているのでしょう。

そんな中、最近のドラマでは「新聞記者、テレビ局ディレクター」を扱ったものがほとんどないという話です。

blog.tatsuru.com最近のドラマ主人公の順位は、1位警察官、2位会社員、3位医療人、以下10位までには新聞記者、テレビディレクターは入っていません。

かつては「事件記者」や「トップ屋」というドラマが人気がありました。私が子供の頃ですが。

 

テレビドラマの主人公は「硬直した制度を人としての情理で打ち破る型破りの人物」でなければならない。これは『踊る大捜査線』の織田裕二も、『HERO』の木村拓哉も『イチケイのカラス』の竹野内豊もみな設定は同じだった。

これらのドラマは一応ちょっとだけは見た覚えがありますが、確かに「設定は同じ」だったようです。

そして、新聞記者、ディレクターはこのような条件に当てはまるものではないというのが社会通念となってしまったのでしょう。

 

これでは新聞テレビという、いわゆるオールドメディアが相手にされなくなり、力を失ったと言われるのも当然です。

新聞の購読数は減り続け、テレビの視聴率も下がり続ける。

当然といえば当然のようです。

だから「深刻な事態」なのかどうか、それも分かりませんが。