コンピュータ社会について研究されてきた東工大の徳田教授の一般向け解説書です。
デジタル化、ネット化が急速に進み情報については急激に発達してきたかのような現在ですが、コンピュータのトラブル、操作の困難さなど、決してスムーズな発展とはいえないようです。
これらは、装置の進化があまりにも急激過ぎて人間が付いていけなくなっていることから起こっており、今後はなんとか修正できるのか、さらに悪化するのか、先行きは不明なようです。
デジタル化に乗り遅れた中高年の人々が操作が難しく付いて来れないのは明白ですが、ソフトの進化も急激でそれ以下の若い年代であっても戸惑うことが多いようで、それもこれもデジタル化というもの自体が内包しているトラブルの基ということなのかも知れません。
ハードについても絶対の安全性を確かめないままの進化で、やってみなければわからないトラブルのタネは置き去りのまま発進してしまいます。そのため何らかのトラブルは大小を問わず発生するのが当然です。
便利になっているかのようで、実はトラブル多発のデジタル社会、どのような混乱が起こるのでしょう。