爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「図解雑学”地球環境の物理学”」広瀬立成著

図解雑学という簡便な説明のシリーズで、地球環境に関わる物理学について物理学者の東京都立大名誉教授の広瀬さんが書いたものです。
環境に関しては熱力学についての知識が絶対に必要ですが、高校までの学習ではそのほんの一部を習うのみでほとんどは大学理系の教養以上の内容ですので、このような解説書というものは有用でしょう。
熱力学を考えた場合、地球の物理的環境というのは奇跡的に生命の繁栄というものに役に立ったということが確かめられます。
重力の大きさや温度が少しでもずれていれば水分の循環というものが起こらず、効率的に生命が進化することもなかっただろうと考えると、その偶然に改めて感心します。