26日の日曜日は熊本県内では小学校の運動会の実施校が多い日でした。一方、先週前半は特に連日のようにPM2.5が基準値を上回るということで注意喚起情報が出されており、もし日曜日も出た場合運動会はどうなるのか心配されていました。
幸いなことに朝からもさほど値は上がらなかったようで、雨も降らず無事に実施されたようです。
しかし、昨年まではほとんど名前を聞くこともなかったPM2.5なるものが大問題でもあるかのように大きく報道されています。
徐々に知られるようになってきたことですが、日本も昔は国内での発生が非常に多かったのですが、工場排出や自動車排気の改良で減ってきました。1960-70年代は相当高かったようです。その当時はPMというよりも硫黄酸化物や窒素酸化物の影響が強かったためあまり話題に上らなかったに過ぎません。
また、中国からの飛来が多いようですが、もちろん国内発生分も相当あるものと考えられます。
たしかに健康被害があることは間違いないのでしょうが、なんのためにこれほど強調されて報道されるのでしょうか。70年代の光化学スモッグ発生時などには工場操業停止や自動車使用を控える等、対策があった(実際に対策が取られることはほとんどなかったでしょうが)のに対し、現状のものは国内発生分にしても中国飛来分にしてもほとんどどうしようもない状況です。結局、外出は控えろだの、出るときはマスクをしろだの、ほとんど意味の無いことを言うばかりでしょう。
人々の不安感を増すだけの影響のように見えますが。
なお、忘れてはならない影響というのは、なにやら高そうな測定装置があちこちの市役所に付けられているということです。これで確実に測定装置製造会社に税金から支払われております。