十字軍物語1−3を読みましたが、塩野さんの前書きによればその3部を書くよりはるか以前にこの絵で見る方を書こうという考えがあり、その後3部作を書いたそうです。
この絵物語は19世紀前半にアンリミショーが書いた物語にその後ギュスターヴ・ドレが挿絵を付けたもので、フランス語のものを基にされています。
キリスト教徒の側からの視点で書かれていますが、サラディンの画像は十分に凛々しく描かれており、単に敵役として描かれてはいないとのことです。
一般向けの本で、学問的ではないとのことで現在では学術的な評価はされていないものですが、魅力があるということで十字軍物語の一部として紹介されたものです。