爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「絵で見る十字軍物語」塩野七生著

十字軍物語1−3を読みましたが、塩野さんの前書きによればその3部を書くよりはるか以前にこの絵で見る方を書こうという考えがあり、その後3部作を書いたそうです。
この絵物語は19世紀前半にアンリミショーが書いた物語にその後ギュスターヴ・ドレが挿絵を付けたもので、フランス語のものを基にされています。
キリスト教徒の側からの視点で書かれていますが、サラディンの画像は十分に凛々しく描かれており、単に敵役として描かれてはいないとのことです。
一般向けの本で、学問的ではないとのことで現在では学術的な評価はされていないものですが、魅力があるということで十字軍物語の一部として紹介されたものです。